「パンデミック発生前に治験が始まっていた(EU公式会見)」は誤り
[2023/4/23更新]
「パンデミック発生前に治験が始まっていた(EU公式会見)」は誤り。反ワクチンの議員の会見で、EU公式会見ではない。Pfizerの治験申請は、ゲノム解明の1週間以上後なので、申請なら不思議ではない。2017年にModernaの治験申請の記録は無く、MERSワクチンを誤解したと思われる。
【解説】
EU議会コロナ公聴会で欧州議会議員のルーマニアのCristian Terheș氏が質問した。質問の内容は治験申請がPfizer(2020/1/14)、Moderna(2017年)と、いずれも新型コロナウイルス発見直後や発見前の申請なので、予め計画されたプランデミックではないかというもの。
この会見は公聴会の後でCristian Terheș氏が行ったもの。EUの公式見解ではない。
復旦大学のゲノム解明は2020/1/5。Pfizerの治験申請はその1週間以上後のこと。既に進んでいたmRNAワクチン開発とゲノム情報があれば、申請なら何ら不思議なことではない。
Modernaの治験は、PMDAの審議結果報告書によれば、第Ⅰ相が2020年3月開始、第Ⅱ,Ⅲ相が5月開始である。動画にあるような2017年の申請は記録がない。2017年のmRNAワクチン特記出願やMERSワクチン開発着手を、COVID-19と誤ったものと思われる。
【追記】
ワクチンや治療薬の有効性・安全性については自己でご判断ください。当方は、皆さんが正しい情報を基に判断できるよう、デマの指摘に努めます。