“ウソの内覧予約”でタワマン侵入か 男を逮捕 「景色のいい部屋があるから」と女性誘う 東京・港区
東京・港区のタワーマンションのモデルルームに侵入したなどとして、52歳の男が逮捕されました。女性を誘い込むために“ウソの内覧予約”をして侵入したとみられています。
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25日午前9時、須藤高志容疑者(52)が検察に身柄を送られました。ことし5月、東京・港区のタワーマンションの部屋に侵入したなどの疑いがもたれています。
捜査関係者によると、須藤容疑者はタワーマンションの一室に交際していた女性を誘い込んだといいます。「景色がいい部屋があるから」と言って案内した部屋が、自分の家ではなくモデルルームだったのです。
当時、不動産会社の社員だった須藤容疑者は、現場のマンションを所有する同業の不動産会社に、「いい顧客がいる」と持ちかけたといいます。そしてウソの内覧予約をして部屋のカギの暗証番号を入手。女性を顧客ということにして仲介役を装い、部屋に侵入していたということです。
調べに対し、須藤容疑者は容疑を認め「内覧予約を入れて女性と性行為をした」と話しているということです。また、須藤容疑者は16万円相当の寝具一式を汚した器物損壊の疑いももたれています。
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実は、須藤容疑者は8月上旬にも、同様の手口で部屋に侵入したとして逮捕されていました。
捜査関係者によると、ことし4月、今回とは別の港区のマンションのモデルルームに、マッチングアプリで知り合った女性を連れ込んだといいます。
この時の誘い文句が「3億円のマンションを用意した」。こう話し、結婚をちらつかせていたといいます。
本人の部屋なのか不審に思った女性が、マンションを所有する会社に問い合わせ、内覧を予約していた須藤容疑者が浮上したということです。この事件については、その後、処分保留で釈放されています。
警視庁は、須藤容疑者がほかのモデルルームにも複数の女性を誘い込んだとみて調べています。