2023年07月25日

『絵馬に願ひを!』(Full Edition)ざっくりまとめ(ネタバレ有)・元ネタ編

おまけみたいな感じですが、いつもやっていたので。
ただ元ネタって、どこまでのっていうのが今回厄介で……地名とかパラリンピック選手とかグラフの出典とか、色んな情報がついったには流れているんですが、その辺は丸パクリになってしまいそうなので、自力で調べた神話ネタとSHネタを中心に書いておきます。
SHネタもどこまで書いておくかって感じなんですけど……私自身は古参なので諸々自明で……。
ちなみに革命先生と栗木川君は、どっちかというと登場人物かなと思って登場人物まとめに足しました。あと雉彦を忘れてたのでそれも足しました。

今回もPE時のまとめから一部引っ張っています。
当然ながら解釈のひとつとしてお読みください。


<神話関係>
◇登場人物の元ネタ
・佐久夜姫子:コノハナノサクヤビメ。オオヤマツミの娘(イザナギ・イザナミの孫)でニニギノミコトの妻。夫に不貞を疑われ、火の中で3柱の子を産んだ。
・佐久夜大山:オオヤマツミ。コノハナノサクヤビメ、イワナガヒメ、コノハナチルヒメなど多くの神の父。
・杵瀬命:ニニギ。アマテラスの孫でコノハナノサクヤビメの夫。
・鹿島健:タケミカヅチ。鹿島神宮の祭神。雷神であり刀剣の神。
・伊坂(伊咲)那美:イザナミ。イザナギの妹であり妻。多くの神々を産んだが、火の神カグツチを産んだ際の陰部の火傷が元で亡くなる。
・伊坂(伊咲)那岐:イザナギ。イザナミの兄であり夫。
・灯留子(灯留児):ヒルコ。(『古事記』では)イザナギとイザナミの最初の子供だが、異形であった?障害があった?ため葦の船に乗せて流された。
・ホムラ:カグツチ。イザナギとイザナミとの間に生まれた火の神。イザナミがこの神の出産が元で亡くなったため、怒ったイザナギに殺される。
・猿田犬彦:サルタヒコ。ニニギノミコトが天から降った際に道案内した神。道祖神と同一視される。
・諏訪ルアン建:タケミナカタ。諏訪大社の祭神。
・須久奈鷹彦:スクナビコナ。海の向こうからやってきたという小さな神で、国造りに協力した。医薬などの神として信仰される。
・天野宮比:アメノウズメ、別名ミヤビノカミ。アマテラスが岩戸に隠れた際、岩戸の前で踊ったことから、芸能の神とされる。サルタヒコと結婚した。
・八石許理:イシコリドメ。岩戸隠れの際、八咫鏡を作った。
・宗像狭依:イチキシマヒメ、別名サヨリヒメ。宗像三女神の次女。弁才天と同一視される。
・須久奈月人:ツクヨミ。アマテラスの弟。月の神であるが逸話に乏しい。
・石長姫子:イワナガヒメ。オオヤマツミの娘でコノハナノサクヤビメの姉。不老長寿の神。コノハナノサクヤビメと共にニニギに嫁いだが、醜かったために父のもとに送り返された。
・Chiruru(石長姫子のHN):コノハナチルヒメ。イワナガヒメの別名ともされる。ヤシマジヌミノカミの妻。古事記にのみ登場。
・天野力:アメノタヂカラオ。アマテラスが岩戸から顔を出した際に引きずり出した。名前の意味は「手の力の強い男」とされる。
・八島知美:ヤシマジヌミ。コノハナチルヒメの夫。名前の意味は「多くの島々を領有する主の神霊」と考えられる。
・熊野久須火:クマノクスビ。アマテラスの子。
・天野御影:アメノミカゲ。アメノマヒトツと同一神ともされる。アメノマヒトツは鍛冶の神で、名前の由来は家事の際に片目を瞑っていた、または片目を失明したこととされる。
・天野石窓:アメノイワトワケ、別名クシイワマド、トヨイワマド。アマテラスが籠った岩戸の神格化。
・久延鳶彦:クエビコ。ことごとく天下のことを知っているとされる。
・天照美禍:アマテラス。太陽神。皇祖神とされる。
・織部鹿屋野:カヤノヒメ。草の神。イザナギ・イザナミの子でオオヤマツミとの間に8柱の神を生んだ。
・須藤勢理:スセリビメ。スサノオの娘でオオクニヌシの妻。名前の意味は「意志をもって自ら行動する女」「勢いの盛んな意」など。
・大国:オオクニヌシ。日本国を創った神。

◇両神社の元ネタ
・陽葦火山神社:日吉浅間神社。静岡県富士市にある。主祭神はコノハナノサクヤビメ。
・陽葦白銀神社:銀鏡神社。宮崎県西都市にある。祭神はイワナガヒメ、オオヤマツミ、懐良親王。

◇夜の因業が見せた夢/夜の罪咎が見せた夢
・葦の小舟に 乗せた我が子が~:
前述の通り、イザナギとイザナミの最初の子供は葦の船に乗せて流された。

◇贖罪と《焔》の息吹
・神が1000人殺すなら、1500人産めば良いさ!:
イザナミの死後、イザナギは彼女を取り戻そうと黄泉の国へ向かうが、約束を破って腐敗したイザナミの姿を見てしまう。怒ったイザナミはイザナギを追うが、イザナギは逃げ切って黄泉の国の入り口を大岩で塞ぐ。イザナミは岩の向こうから「こんなひどいことをするなら、あなたの国の人間を1日に1000人殺す」と言い、イザナギは「それなら1日に1500の産屋を立てる(1500人産まれるようにする)」と返した。
・下腹部が燃えるように熱い:
前述の通り、イザナミはカグツチを産んだ際の陰部の火傷が原因で亡くなった。

◇太陽を目指して飛べばいい/死はいつも水の貌で…
・黄泉比良坂(よもつひらさか):現世と黄泉の国の間にあるという坂。

◇私の生まれた《地平線》
・ヤバい妖術で国を治めたとされる古代の女王【妃巫女】:
邪馬台国の女王、ヒミコ。ヒメコと発音したという説も。占いを得意とする巫女として国を治めたとされる。


<SH関係>
・諏訪ルアン建:ルアン=フランスのRouen? 「織の中の花」第3の事件の舞台。
・織部深枝恵:Michèle Ollivier? 「織の中の花」第2の事件時のミシェルのフルネームと思われる(養父の名前がArmand Ollivierなので)。
・「そこにロマンはあるのだろうか?」:第5の地平線『Roman』のイヴェールのセリフ。「ロマン」の表記はイヴェールの場合は単に「物語」。
・黒狐亭:第7の地平線『Märchen』「黒き女将の宿」に登場する宿屋の名前。
・ムカチャッカシャイタン:『聖戦のイベリア』に登場する焔の悪魔の通称がシャイタン。
・東洋骨董屋根裏堂:第9の地平線『Nein』に「西洋骨董屋根裏堂」が登場。


<その他>
◇星空へと続く坂道
・散りぬるを:
いろは歌「色は匂へど散りぬるを(香よく、色鮮やかに咲き誇っている花もいずれは散ってしまう)」
・久方の...春の陽を...:
紀友則「久方の 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ(こんな日の光ののどかな春の日に、どうして落ち着いた心もなく桜の花は散っているのだろう)」

◇13文字の伝言
・青い春の咎 朱い夏を経て 白い秋を焼べる 玄い冬の夢:
陰陽五行説に基づく四神相応。東=春=青、南=夏=朱(あか)、西=秋=白、北=冬=玄(くろ)。
秋季例大祭の東西南北の色と春夏秋冬の対応もこれ。


参考:
Wikipedia
國學院大學神名データベース
全日本かるた協会
posted by しあ at 00:31| Comment(0) | TrackBack(0) | SH考察系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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