25億円不適切支出で被害届 長野・ヤマウラの子会社
東証プライム上場の建設会社ヤマウラ(長野県駒ケ根市)が、同社の経理担当社員が子会社のヤマウラ企画開発(東京)で計約25億円の不適切支出に関わっていたとして、県警駒ケ根署に被害届を提出していたことが23日、ヤマウラへの取材で分かった。同署は受理し、業務上横領の疑いで捜査している。
同社が設置した第三者委員会の中間調査報告書などによると、不適切支出があったのは2018年4月〜23年2月で、両社の経理業務を担当していた社員が子会社の預金口座から現金を引き出したり、自身の子どもや、子どもが代表を務める会社名義の預金口座に送金したりしていた。
今年6月末に被害届を提出した。社員は行為を認めているという。
ヤマウラは8月末をめどに最終調査報告書を公表する予定で「捜査に全面的に協力する」としている。〔共同〕