default

pixivは2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

この作品「メルコンレポート」は「SoundHorizon」「Märchen」のタグがつけられた作品です。
メルコンレポート/祥子の小説

メルコンレポート

16,238文字32分

23日最前列ど真ん中で見たメルコンのレポート。コンサート中は一切メモを取らないことにしているので、若干の誤りが含まれている可能性があります。なお、遠視気味(両目2.0)なので冗談抜きに直線距離三メートルに立たれた陛下の肌状態まで見えました。

1
white
horizontal

■舞台仕様
上下段に別れた舞台で、上段上手側に塔があり、塔の中には入れる構造になっています。中には緩いらせんを描いた階段があるようですが、客席からその構造までを見る事は出来ません。外壁は布製で、中に灯りなどを持ち込むと、透けて外から見えます。
上段中央部壁面にスクリーン。
上手側に下段から上段へと続く半円を描いた階段。これが「薔薇の塔」における「螺旋の階段」にもなります。
下段中央部奥には扉があります。扉の形状は、黒き女将の宿のラストに描かれている扉に似ています。
また、この舞台のすぐ外側には森のような絵の布が貼られ、そこに紫と緑の光が当たっています。宵闇の森の演出なのでしょう。また、今回は紗幕の上に映像を映し出すという技術が多用されていました。
楽器隊は常に下にいらして、基本的に舞台上手よりストリングス隊、Ken☆Ken、キーボードの勝又さん、ベースのあっちゃん、ギターのお二方だったと思います。また、下手よりSachaさんが出入りされることも。

■カミカミ王子
最初は基本的な携帯の電源を切るなどの説明、そして、次に楽しみ方について。いつもなら奴隷のような衣装の近衛兵が、今回は黒き女将の宿の歌詞に入っている男性のような、ウエーブの掛かった髪に赤と黒の交叉する仮面でした。
なお、その後の発言を要約すると。
「アミューズメントパークは楽しまれましたか? 私は昨日参加し、見事エリーザベト人形を手に入れました。お人形が余りに可愛かったので枕元に置いて眠ったせいか、メルヒェンさんになった夢を見ましたが、起きたら生きていたので安心しました」
とのこと。

■開幕直前
幕にMärchenのロゴが映し出されていました。

■開幕
1.光と闇の童話
基本舞台の下段中央後部に教会、下段中央前部に井戸の舞台セットがあります。
最初の兄弟の台詞、メルとエリーザベトの台詞は全カット、いきなりメルヒェンさんの歌声から始まります。彼は井戸の中から唄っているのですが、すぐにそこから文字通り飛び出します。井戸の周囲では男性六名、女性六名の編成による、通称イドダンサーズが踊っていました。イドダンサーズの造形は黒き女将の宿の歌詞における、男女の絵文字を参考にして下さい。衣装は赤と黒のツートンカラー、男女ともに、屍人姫とお揃いの仮面を付けています。
そして井戸の中からイドダンサーズの女性の手によってエリーゼ人形が登場。結構ぶんぶん振り回すような形で、彼女の荒ぶる姿を表現します。
「夜露に濡れた 苔藻を~」の辺りで、上手から少年メルが登場。手にはエリーザベト人形を持ち、夜空の月や星に透かすように、空に翳しています。同時に下手からはハンスとトゥース(?・仮)が、PV同様の仮面を付けて現れます。メルヒェンは下手の方に寄って、彼らを観察するように唄っていました。
メルは上手階段を駈け上り、上段中央部に姿を現していたテレーゼの元へ。そして悲鳴と共に井戸の中に堕ちます。このとき、舞台下段中央部に集合していたイドダンサーズの手によって、スローモーションのように背中から堕ちていきました。この時間を稼ぐように、この部分の間奏が増えていたかと。
テレーゼは上手の階段を駈け降り啖呵を切って斬り掛かるも、結局敗北。イドダンサーズに担ぎ上げられる形で上手へとはけていきました。
なお、テレーゼの衣装は光沢を押さえた青、もっと一際濃い、黒に近いような部分だけが光沢を放っていて、ペイズリーのような模様を描いていました。また、ジャケットでは髪飾りは青い薔薇でしたが、コンサートでは青い羽根のようになっていました。

2.この狭い鳥籠の中で
光と闇の童話が終わった直後紗幕が引かれ、そこに文字が。
「ある月夜──
空へ羽ばたいて地に墜ちた少年 火に焼かれて緋を抱いた人形
少女は恋心を押し殺し 少年は季節を裏切った」
実のところこの部分の文字情報には自信がありません。近すぎて見づらかったので、30日に確認します。
紗幕に映し出されているのはMärchenの歌詞カードである「光と闇の童話」の本文と同じ、血の染みているような紙。その中央から円を描くように七つの大罪のエンブレムが広がります。そして中央に縦書きに「この狭い鳥籠の中で」の文字。
下段下手前部に大人エリーザベト、後部に少女エリーザベトで歌い出し。紗幕は引かれたままで、そこにはどこかのお屋敷の一室のような絵が映し出されていました。後方から見れば、エリーザベトが部屋の中で一人遊びをしているように見えたかも知れません。上段中央部には、窓の設置された壁が出来ていました。
「四角く切り取られた空」で二人のエリーザベトは人差し指と親指を組み合わせた四角いフレームから空を覗くような仕草で踊りはじめます。上段中央部の窓の外に少年メルがやってきて、一度下手にはけた少女エリーザベトは上段下手から現れ、窓の外に出ると、メルと共に上段上手にはけていきます。
このときの大塚さんのナレーション、今日の代役である阿部裕さんがやっていらしたような気がしたのですが、会場自体が音響の悪いところだったので、気のせいかも知れません。
下段上手に、石造りの墓。墓碑は「Elisabeth von Wettin」になっていました。これは自信があります。それを掘り返す黒髪の男と、金髪でまっ黒なドレスを着た女。そして「黒髪の」(これも間違いない)赤ん坊を掘り出すと、馬で疾走するマイム。女が前、男が後ろでした。後部スクリーンには、疾走する馬の映像がシルエットだけ映されていたと思います。下段下手で唄いながら、エリーザベトはその光景を見ています。
上段上手より、小さなメルとエリーザベト、髪に花を飾ってあげるマイム。エリーザベトがそっと下手にはけると、上手からテレーゼ登場。メルの「挨拶をしたい」という願いを許した後、PVに入っている「闇を背負うのは私で終わり。あなたは光の中へおゆきなさい」という台詞が入っています。
下段下手から小さなエリーザベト登場、下段中央部にて、メルに人形を手渡します。
「森の賢女が~」の台詞の際に、上段後部のスクリーンに火刑に処されるテレーゼの映像。エリーザベトは下段中央部に進み出て最後まで歌い上げます。このとき下段中央部からメルヒェンが入ってきて、彼女にぴったり重なる真後ろに立って唄っていました。ただ、エリーザベトが右手を羽のように羽ばたかせているのに対して、彼は逆側の手を羽ばたかせていた。互いに片翼の鳥になってしまったということですね。切ない。
そして下段中央部奥の扉から出てきたヴァルター(墓を掘っていたときに比べ、明らかに髪が半白になっている)に扉の向こうを示されて奥へはける。ヴァルターはエリーザベトの後から扉を潜り、客席の方を向いて扉を閉めました。メルヒェンはそれを下段下手から見送ります。

3.彼女が魔女になった理由
紗幕が引かれ、その上に文字。
「出遭ったのは偶然。しかし、出遭ってしまった以上復讐劇は必然」
再び七つの大罪が円を描くように広がり、中央部に縦書きで曲タイトル。
紗幕のむこう、上段下手側よりまず方伯が、そして紫色のドレス、黒髪のアンネリーゼが現れます。アンネリーゼが取りすがっても、指を突き付けるなど、完全に突き放す方伯。泣き崩れるアンネリーゼ。
下段下手よりテレーゼ登場。
紗幕には温かな家庭が描かれ、上段スクリーンにはどこか温かそうな部屋のソファに座るテレーゼと後ろから抱きつくメル。
「くしゅん」のあたりでスクリーンには冬の景色の中、手を繋いで雪原を歩く母子の映像。
紗幕がどけられ、下段上手に移動したテレーゼは「森に移り住み~」辺りから、野草を摘むような振りと共に歌い上げます。
「傷を癒し~」のナレーションと共にイドダンサーズの女性達が現れ、病気の人々としてテレーゼに接します。中には子供を抱きかかえているマイムで近付く女性も。
「いつしか千里を~」の辺りでは、イドダンサーズの女性達がひそひそ話のマイムをしていたので、噂話の伝播を表現していたものと思われます。
「その夜~」あたりで、下段下手より侯妃とヴァルター登場。侯妃は子供を抱きかかえ、必死に泣き喚き、最後にテレーゼに託します。
「Hörst du mich~」あたりで舞台中央部にイドダンサーズ集合。円を描くようにして密集しています。そこにふらふらと下段上手よりテレーゼ。吸い込まれるようにイドダンサーズの中に入り込んでしまいます。
「とても不思議な~」からは、背景スクリーンに、今までの映像が行きすぎるような演出。
下段下手より白い十字架が運び込まれ、下段上手からイドダンサーズに仰向けに横たえられ、頭上に持ち上げられて運ばれるテレーゼ(この姿勢で歌えるのが凄い)同時に下段下手からは真っ白な法衣に教皇のような丸く小さな帽子を被った聖職者が。右手には真っ赤な聖書を持ち「神を信じる者には恩寵を~」で、「鉄槌をー!」で近衛兵の旗が振られ、客席総立ち。
「見よ!」から背景スクリーンに「この狭い~」と同じ炎に焼かれるテレーゼ。舞台上のテレーゼは、十字架に縛り付けられ、死んでいきます。暗転。

4.宵闇の唄
紗幕に映像。炎の中のテレーゼがこちらを睨み据え、「宵闇の唄」の冒頭に入っている台詞を。すなわち「この身を焼き尽くすのは 懲戒と欺瞞の炎」というあれです。(メルの声だと思い込んでいたのでひっくり返りそうになりました)
このテレーゼとエリーゼ人形がやがてだぶりはじめ、最後には左半分がテレーゼ、右半分がエリーゼ人形になり、融合したところでエリーゼの「愛してる」が入ります。
紗幕に映る井戸の中のメルヒェンとエリーゼ。その透けた紗幕の向こうでは、通常版ジャケットの完全再現がなされています。ちゃんと吊されているし刺さっているし……。眠っている二人の姫君は斜めになっているせいか、イドダンサーズが棺またはベッドを支えていました。支えている以外のイドダンサーズは井戸の周りで踊り狂っています。
井戸の縁にエリーゼが座り、そのすぐ傍にはメルヒェンが立っています。イド森とは衣装が少し違い、今回は「屍揮者」だからベストがついています。ベストのボタンは七つで、七つの大罪の意匠が付けられているもの。外側の上着のボタンは十字架の形で「四つ」ある。おそらく「死」の暗喩。
紗幕の映像が消え、「嗚呼復讐は罪が故に~」の部分は近衛兵の旗に合わせて客席も合唱します。
「七人の女優達!」
3・2・1のカウントダウンで、ぶらん子、雪白、エリーザベトにスポットが当たりました。これは自信がありますが、日によって違うのか、固定かまではわかりません。固定なら何らかの意味がありそう。
「さぁ、唄ってご覧」から、歌姫のコーラスが終わるまで、横たわっていた姫君は上半身を起こし、その他の姫君は俯き加減だったのが顔を上げて歌います。コーラス終了と共にもとの死体に戻る。
「ああ、でもそれは気のせいよ」に関しても七人が……と思いきや、エリーザベトだけは顔を上げません。他六人が「気のせいよ」と歌い終わった瞬間顔を上げ、たった一人で「気のせいじゃないわ!」と叫んでいました。エリーザベトは本当に聖女……。
Sachaさんのイドの声のあたりは紗幕にまたメルヒェンとエリーゼの映像が映っていましたが、同時に舞台上ではイドダンサーズによって仰向けに担ぎ上げられたメルヒェン、その腹の上に座るエリーゼが下段上手へと移動していました。
「屍揮者は君の味方さ」のところでは、7からのカウントダウンと共に、曲順に屍人姫にスポットライトが当たっていました。

5.MC
上手からメルヒェンと、イドダンサーズ女性に抱えられたエリーゼ。
一人を指名して死んだ理由を聞く。今日は「煩悩が溢れすぎて能のキャパシティをこえて死んだ」女性でした。「あんな低脳に聞く方が悪いのよ、あはははは!」なエリーゼ様ひどい。

6.火刑の魔女
イド森曲と同じ演出で曲タイトルが縦書きに。
紗幕の上手側に、井戸が映り、その井戸の水面に初回版に乗っている火刑の魔女ヒロインの死体映像。その左半分に合成するように、修道女に語りかけるメルヒェンさんと後ろ姿のエリーゼが映っています。そして冒頭の「歌ってご覧?」まで。歌ってご覧? でメルヒェンのみ振り返るのがお約束。
紗幕が引かれ、下段上手より修道女。黒衣装、首にロザリオ、肩掛け鞄と靴は揃いの茶色い革。靴は編み上げブーツにみえました。中央から下手に移動。イドダンサーズが下手から出てきて下手から上手に真っ直ぐ伸びる水色の布を引きます
「小川を渡り」でイドダンサーズの男性が水色の布の上に膝をつき、それを踏んで奥から手前に来るように乗り越えます。要するに橋。舞台中央にはイドダンサーズが組体操の要領で美しい「オバケもみの木」を作りました。文章ではとても形容出来ませんが、このオバケもみの木が本当に美しかった。下段上手には、小さな木の扉が置かれています。
下段上手から子供達、石を投げるマイム。
円を描くように歩いた修道女「小さな私を拾ってくれたのは」あたりで、下段下手から出てきた二人の修道女に膝を折って迎え入れられ、三人目の修道女の仕草をちらっと見てお祈りの振り付け。他にもみなしごらしい子供達も出てきたところに、下段上手から農民のような人が現れ、ヒロインの修道女以外の修道女や子供を追い散らしたり引きずるようにしたりして、皆それぞれにはけていきました。
「人生は数奇なもの運命は判らないから一つの終わりは新しい始まりだと信じて」のあたりで、人差し指を出し、左手でそれをくるっと返して腕を広げるような仕草。
再び冒頭と同じようにイドダンサーズによる川、もみの木を越えて、今度は扉を叩く。舞台下段上手より、老婆登場。もちろんMIKIさんなんですが、顔の上半分に老婆の仮面。ジブリの老婆のように折れた鼻で、顔の両脇から長い白髪がはみ出している。衣装は緑と濃紺のチェック、薄汚れているように見える白いエプロン、茶色い編まれたケープ。また、下段上手には、逆十字の祭壇がある。
家の中に迎え入れたものの「私が誰だか判らないのですか」で激昂した老婆、修道女を突き飛ばし、思わず逆十字の前に座り込んだ修道女の腹目掛けて、傍にあった斧を掴み、振り下ろす。
暗転、紗幕に曲冒頭と同じ映像が浮かび、「復讐劇を始めようか」
紗幕が除けられると、上段下手に指揮棒を持ったメルヒェン、下段上手より修道女。下手よりヘンゼルとグレーテルが現れる。今度は扉が舞台中央にあり、本来ならば中央奥の基本的な舞台設定による扉のある位置に覆い被さるように、大きな暖炉のセットがある。扉を叩いたヘンゼルとグレーテル、勧められるままに料理を食べ始める。このとき置かれていたパンは本物で、子供達は普通に食べてました。ヘンゼルの傍にイドダンサーズの男性一人。どうやらお腹にエアバッグか何か仕込んでいたようで、あっという間に膨れるお腹。
ずっと見守っていた修道女の目の前で、グレーテルは老婆を竈に突き落とす。上手から、トム登場。よくわからないけれど面白い動きをする子でした。こーいつはついてるぜ! の時の振りは、腕ぐるぐるしてましたし。
曲終了、暗転。紗幕の上手側に井戸が映り水面にはメルヒェンとエリーゼの後ろ姿。台詞が入る。二人が消え、紙に何かドイツ語が書き記され、頁がめくられる。

7.黒き女将の城
イド森曲と同じ演出で曲タイトルが縦書きに。
紗幕の上手側に、井戸が映り、その井戸の水面に初回版に乗っているぶらん子の死体映像。しっかり揺れている。その左半分に合成するように、修道女に語りかけるメルヒェンさんと後ろ姿のエリーゼが映っています。そして冒頭の「歌ってご覧?」まで。歌ってご覧? でメルヒェンのみ振り返るのがお約束。
紗幕が覗かれ、上手よりぶらん子。目の色は青、服はジャケット通りで、靴下が縦の花柄黒ストッキング。
お父さん他農民達は下手より登場、敵軍はイドダンサーズで、「大砲が吠えりゃ風もないのに人が空を飛ぶ」辺りでは、イドダンサーズの男性に担ぎ上げられ、空を抱え上げられて運ばれる農民も。
「そしておらは、遠くの町へと売られた」は、馬車のように組まれたイドダンサーズの背中に乗って移動。一瞬の暗転。
上手よりかまんぐ登場。まさかの白いツインテ。額の部分には揺れる赤い宝石、衣装は基本黒、違うところは白。白塗りで鼻の頭が赤くて、目元は下瞼が赤、上瞼に紫のアイシャドーがべったりと。「ミュンツァーは気高く、フッテンは華麗で」までは良い。「ジッキンゲンは誰よりも激しかったわ」で下段下手の方に置かれているテーブルに仰向けに横たわって足広げるのは……(笑)あ、スカートの中は黒のスパッツでした。もろに見えた。また、「薹が立って久しい~」あたりでぶらん子は手に持っていたハンカチにくしゃみをし、それでそのままテーブル拭いていました。そこにお客さんが来て、ぶらん子に声を掛けた感じです。
「あんたのような田舎っぺ」ではつばを吐くような仕草。ぶらん子のみならず、お客にまで掛かっていてお客どん引き。
「自慢のグーなレバーカッヒェンご用意いたしま、あーっちょっと待った!」で、女将は下段中央部奥の扉から一度はけ、戻ってきたときには左手に黒い肝臓、右手にナイフを持っている。それを皿に載せて食っているお客にキスを迫りどんびかれる女将。
女将が上手、ぶらん子が下手に立つ。イドダンサーズ男性が吊されているようなマイムで、女将はそのダンサーズの前で包丁を左右する。肝臓を切り取っている模様。一方下手には、フライパンを片手にしたぶらん子。イドダンサーズ女性から、次々に肝臓を受け取って調理しているマイム。
「もう嫌―!」で舞台暗転。ちょっと間奏が増えている。その間にぶらん子上手側に移動。「宵闇の唄」同様に吊される。
紗幕がかかり、冒頭の映像。「復讐劇の始まりだ」
舞台下段中央で「とんとん」に動揺している女将と、その周りで踊り狂うイドダンサーズ。上段中央部にはメルヒェンが出てきている。「躍るよ黒い」で下段中央の扉が開き、舞台奥から赤い光で照らされたぶらん子の手には包丁。「おらの肝臓を返せ」悲鳴を上げて女将倒れる。
紗幕に井戸の映像。メルとエリーゼ喋る。二人が消え、紙に何かドイツ語が書き記され、頁がめくられる。

8.硝子の棺で眠る姫君
イド森曲と同じ演出で曲タイトルが縦書きに。
紗幕の上手側に、井戸が映り、その井戸の水面に初回版に乗っている雪白の死体映像。その左半分に合成するように、雪白に語りかけるメルヒェンさんと後ろ姿のエリーゼが映っています。そして冒頭の「歌ってご覧?」まで。歌ってご覧? でメルヒェンのみ振り返るのがお約束。
下段上手より雪白姫。「柔らかな温もり」あたりではイドダンサーズの女性と一緒に躍るが、「生母は遠くへ」でイドダンサーズが上手へ去ってしまう。
下段下手には、巨大な鏡。装飾の多い鏡の上部分には人の顔のレリーフ……と思いきや、じまんぐが顔つっこんでそこから鏡の声を唄っていました。「それは貴女、王妃様」で、鏡には王妃の映像が。王妃の衣装は紫のドレスで微かに地模様がある。袖口からは、ダイヤ型で紫とピンクの立体的なものがぶら下がっている。
「今では彼女雪白姫」で、王妃の映像ではなく雪白の映像が鏡に映る。その瞬間王妃が「きいい」と悲鳴。同時に鏡から顔をひっこぬいたじまんぐが、狩人として下段上手方向へ雪白を追い立て始める。「お願い助けて」で狩人の膝に取りすがる雪白は中々やると思います。
「宵闇の迫る影が」あたりで、下段中央に小さめの扉とベッドが設えられ、「可愛いお家」で雪白は上手側をくるっと一周して、扉を開け、ベッドに横たわる。すると上手からイドダンサーズの操るマペットの小人たちが。
「目覚めも超スッキリな美少女」のときは背景スクリーンに金髪のイドルフリートと、典型的な悪い海賊の姿(片目眼帯だった)をした誰かの映像が映し出されている。
小人の家の扉の横に、ロープとイドダンサーズの腕で、窓のようなスペースが出来る。そこを利用し、雪白と、下手から歩いてきた老婆が会話。老婆は王妃のドレスの上に濃い青っぽいオーバードレス(袖無し)を着込んでいる。老婆の仮面は火刑の聖女と同一。林檎を包丁で半分に切るマイム。半分になっていると思ってみるべきなのだろうが、雪白には一個まるまる渡し、雪白、それをかじって倒れる。
下手に移動した老婆の前に出てくる鏡。「鏡よ鏡」のあたりで、イドダンサーズの手によって老婆の仮面を外され、オーバードレスを脱がされる王妃。
紗幕がかかり、冒頭の映像。「もう暫し、運命の相手は夢の世界で待つものさ」
上手から、青い衣装の王子登場。黒のパンツに白のニーハイブーツ。ブーツは左右に紐の編み上げ。腰には剣。剣の形状は柄が金で、青い宝石らしきものが付いている。お供は三人で三人とも白い衣装。王子の体型とか唄っているときの身振りとか、松本さち王子を思い出しましたよ……。背景画像では、上手側に向かって走る白馬のシルエット、白馬以外の部分は青一色。
「未来に開く少女も」で低い位置でくいっと顎を持ち上げるような仕草をする。いやむしろあれは横たわっている相手と考えた方が自然なほどの低い位置でした。
硝子の棺の中で眠る雪白。周りでは取りすがっている小人や座り込んで泣いている小人がいる。王子は死体を譲受けるが、お供が足を滑らせて棺が斜めになる。瞬間、本当に何かを思いきり吐き出す雪白。「ぐううてんもるげん!」
メルヒェン、上段下手より指揮棒を手に現れて「復讐劇の始まりだ」と言い、そこに留まって眺める。
王子が雪白の手をとって、棺の外へ出し、上手側へ。下手から兵士にとらえられた王妃、焼けた靴を履かされる。イドダンサーズと王妃、タップダンス。それを見て下段上手で笑い転げる雪白、「なんてことだ」と王子。
紗幕に井戸の映像。メルとエリーゼ喋る。二人が消え、紙に何かドイツ語が書き記され、頁がめくられる。

9.黒き死の行進(イド森限定版のボーナストラック)
下手側、紗幕の向こう側で顔も何もすべて黒い布で覆われた何かが踊っている。
イドダンサーズも出てきて一緒に踊る。馬のいななきがして、やがて波の音。イドダンサーズが腕で作った船に、黒い「何か」が乗り込んだところで暗転。音もそこで途切れる。

10.生と死を別つ境界の古井戸
イド森曲と同じ演出で曲タイトルが縦書きに。
紗幕の中央に、井戸が映り、その井戸の水面に初回版に乗っているホレ子の死体映像。その左半分に合成するように、ホレ子に語りかけるメルヒェンさんと後ろ姿のエリーゼが映っています。そして冒頭の「歌ってご覧?」まで。歌ってご覧? でメルヒェンのみ振り返るのがお約束。
舞台下段中央部に井戸が出現している。
上段上手からホレ子。「日が昇り」で何かを包丁で切る仕草「ああ汗まみれ」でフライパンで何かを痛める仕草。上段下手には継母。継母の衣装は茶色で、濃い茶色のベルトの部分で別れているツーピースタイプに見えた。「日が落ちて」「ああ塵まみれ」で矢張り同じ仕草。ただ、上段下手に出てくるのは義妹。こちらはピンクと赤のふわふわした姿。
井戸の側で糸巻きを廻し、落としてしまう。泣きながら下段上手の階段を上り、上段へ。すると、指を突き付けて叱られる。結局階段を下り、井戸の側に立って、「最悪ソッチにいきます! セイっ!」で鼻をつまんで井戸に飛び降りる。
冒頭の映像。「憾みについて考えてみるといい」
何故か井戸の中なのに背景映像は星が出ているような感じになっていた。
下段下手からメルヒェン。両腕でエリーゼを抱えつつ、右手にはパンのマペット、左手にはりんごのマペットを餅、ぱくぱくさせながら「ひっぱりだしてえ」などなど唄う。このときイドダンサーズはパンもしくは林檎を手に持ち、下段で踊っている。上手にはおおきな竈と林檎の木がある。ホレ子は竈を開け、林檎の木を揺さぶり、たてかけてあった箒でその辺を掃きつつ、ギター代わりにして「バス!」「ギターラ!」「クラヴィーア!」など。
下段上手よりホレお姉さん登場。白ドレスに白いファーの縁取りのある濃い青のケープ。ステッキは持ち手が透明で、先端に雪の結晶が一つついている。
イドダンサーズに渡された布団をばっさばっさ降るホレ子。このとき照明が雪の結晶が沢山降ってくるように見せている。「帰郷の願い特別に叶えてあげましょう」で、ホレ子イドダンサーズに囲まれ、ダンサーズが周りから金のテープを振る。
紗幕が引かれ、冒頭の死体映像の足下に金塊が積まれている映像が映る。左からメルヒェンさん。「別のものが降ってきていたのかもしれないがね」
紗幕があく。上段下手には継母と義妹。上段上手にいるホレ子の手には金塊がある。「あなたも貰ってお出でちぃちゃん」の直後、両手で道を指し示すようなホレ子。ちっちゃんは階段を下り、井戸に近付く。暗転。
上段下手、継母の前で泣くちぃちゃん。衣装の上にまっ黒な布がまといつき、左頬には煤のような黒い色が付いている。紗幕が引かれると、その紗幕にはまっ黒な鼠が下手側から上手側へ走っていくのが映った。
紗幕に井戸の映像。メルとエリーゼ喋る。二人が消え、紙に何かドイツ語が書き記され、頁がめくられる。

11.黒き死の行進
音楽的には9の続き。ちょうど鼠の鳴き声がするあたりまで。
まっ黒な「何か」が狂おしく躍る傍で、苦しむような動きのイドダンサーズが躍る。

12.薔薇の塔で眠る姫君
イド森曲と同じ演出で曲タイトルが縦書きに。
紗幕の下手側に、井戸が映り、その井戸の水面に初回版に乗っている野薔薇姫の死体映像。その左半分に合成するように、野薔薇姫に語りかけるメルヒェンさんと後ろ姿のエリーゼが映っています。そして冒頭の「歌ってご覧?」まで。歌ってご覧? でメルヒェンのみ振り返るのがお約束。
野薔薇姫、下段中央で歌い始める。濃いピンクの上に淡い白のレースを重ね、遠目にピンクに見える衣装。金髪の前の方に薔薇の髪飾り。同じ薔薇の、もっと小さい髪飾りが後頭部にもある。
「水浴びて妃が聞いたのは」で、上段下手から背中側の上半身をはだけ、水を浴びているマイムをしている女性。背景画像には蛙が映る。「喜びて父が」で。上段上手から父王が姿を見せる。赤のマンテル・ドヌール姿に王冠。
やがて上段に父王、妃、腕の中に黒髪の赤ん坊。下段に賢女たちが集まる。賢女の持つ魔法の杖は大体30cmほどの直線の棒。ただ、日本刀でいう鍔の部分に、それぞれの特性に合わせたものが付いている。たとえばハート型。また、賢女たちの衣装は色とりどりである。そこに下段下手からアルテローゼ現れる。赤い頭巾に赤い衣装、茶色くウェーブの掛かった髪で、顔の左半分を隠している。杖は鍔の部分に頭蓋骨。そこから枝分かれして小さな小枝が出て、一見十手のような形状。こんな特徴を持っているのはアルテローゼだけ。
彼女の呪いに対して、橙色の衣装のアプリコーゼが進み出る。鍔の部分は杏。このとき舞台上段では、父王が母と娘を庇おうとしていた。
「朝と夜は繰り返す」で、青と紫の照明が当たる。
「燭台の揺れる焔」でイドダンサーズから燭台を受け取り、下段の階段を上がって上段に、上段から塔に入ったと見せる。ここで密かに他の人と交替、螺旋階段を上るように、塔の中を円形に少しずつ登っていく灯り。
「部屋のなか一人」で下段中央の扉から飛び出してくる野薔薇姫。下段中央部には、糸車を回している老婆がいる。老婆の仮面はこれまで使われていたものと同じ。衣装はアルテローゼのまま。ただアクシデントで糸車がうまくうごかなかった模様。
紗幕がかかり、冒頭の映像。「もう暫し、運命の相手は夢の世界で待つものさ」
下手から、赤い衣装の王子登場。黒のパンツに白のニーハイブーツ。背景画像では、下手側に向かって走る白馬のシルエット、白馬以外の部分は赤一色。
「野薔薇の生け垣に」は上段上手で野薔薇姫が唄う。このとき上段上手の塔には薔薇の蔓のシルエットが映し出されている。
「どんな困難も乗り越えて見せよう」で剣を抜く王子、階段付近で絡んだ薔薇の蔓を模しているイドダンサーズに剣を振るう。切り払われて左右に退くイドダンサーズ。王子、燭台を持って塔の中へ。ここは先程の野薔薇姫と同じ演出で、結局下の扉から下段中央部分に出てくる。下段中央よりやや下手よりに野薔薇姫が横たわるベッド。
「いただきます」で覆い被さるようにキス。すると下段上手から、コックや侍女が出てきて、コックが他のコックを殴り飛ばしたり、侍女が噂話をしたりする。
「誰か、アルテローゼを捕らえよ!」で野薔薇姫が兵士にアルテローゼを捕らえさせる。このときも王子は野薔薇姫によりそい、アルテローゼが呪いをかけたときは、胸を押さえた野薔薇姫の肩を抱くようにしていた。暗転と同時にもっと引き寄せてもいた。何このイケメン。
紗幕に井戸の映像。メルとエリーゼ喋る。二人が消え、紙に何かドイツ語が書き記され、頁がめくられる。

13.青き伯爵の城
イド森曲と同じ演出で曲タイトルが縦書きに。
紗幕の下手側に、井戸が映り、その井戸の水面に初回版に乗っている吊され娘の死体映像。その左半分に合成するように、吊され娘に語りかけるメルヒェンさんと後ろ姿のエリーゼが映っています。そして冒頭の「歌ってご覧?」まで。歌ってご覧? でメルヒェンのみ振り返るのがお約束。
下段下手に吊され娘、上段中央に青髭が姿を見せる。吊され娘の衣装はジャケットよりももっと血の「朱」っぽい赤。地紋は花っぽく見えた。青髭は赤のマンテル・ドヌールで、金の百合の紋章の模様が入っている。パンツは黒。
「あんなにも優しい眼差しが」で上段上手より剣を持った乱入者が素での青髭に襲いかかる。青髭は最初の一人から剣を奪い取り、残り全員を斬り殺す。
階段のところに降りてきて赤い光を浴びている青髭を他所に、吊され娘はイドダンサーズの男を相手にしなだれかかる。
「誓いを破られたことに」で立ち上がり、下段に降りる。そして下段上手から出てきた娘達を引き据える青髭。最初は真っ白なドレスの女だった。他は色とりどり。なお、殺し方はむち打ち→座らせて首を絞める→鉄の処女に放り込む→火を点ける→髪をひっつかんで水を張ったバケツの中に沈める。
青髭、中央に戻ってきて歌い上げる。「君」が誰なのかを示唆する映像などはなし。
冒頭の映像「さぁ、復讐劇を始めようか」
下段下手側に、石壁で囲まれた扉が出現。上段にはメルヒェンがいる。下手からゆっくり黒いドレスの女性が歩いてきて、あちこちを見る仕草。鍵束の中には金の鍵がある。その女性に下手から吊され娘が近付き「金の鍵の禁じられた~」と囁く。娘は金の鍵を鍵穴に入れる。
イドダンサーズが石壁ごと扉を回転させ始める。すると反対側には、吊された五つの死体。いずれも骸骨の上にそれぞれドレスだけは着ている。そこに下手から青髭が現れる。座り込んだ娘は「お祈りを~」で上手側に逃げる。上手から三人の男が乱入。青髭を何度も何度も滅多切りにしてとどめをさす。
紗幕に井戸の映像。メルとエリーゼ喋る。二人が消え、紙に何かドイツ語が書き記され、頁がめくられる。

14.磔刑の聖女
イド森曲と同じ演出で曲タイトルが縦書きに。
舞台下手側に、聖母が磔にされているような、真っ白な石像がある。足下の銘が「Elisabeth of Wettin」に見えたのだが、障害物が多かったので、これは少々自信がない。文字列の中盤に「f」とおぼしき、ちょっと縦長の文字があるのが気になって注視したのですが、確実に読み取る事は出来ませんでした。
そこに上手からバイオリンを持った男が現れる。
「歌ってご覧?」
「鳥籠~」の後から始まるので、ヴァルターが客席を向いて扉を閉める。上段を上手から下手に向けてゆっくり歩くエリーザベト。
下段下手から現れると、上手から現れたメルヒェンとのデュエット。
下段中央には大きな椅子、そこに兄が腰掛けている。兄は足を組み、心底馬鹿に仕切った表情だが、エリーザベトは引かない。
「この馬鹿娘を磔にしろ」と言われても舞台中央で立ち止まるエリーザベト。
「さぁ、復讐劇を始めようか」と下段下手の辺りで指揮棒を振ろうとしたメルヒェンにむけて「いいえ、私は」と否定。「ねえ、本当に覚えていないの?」で、上段上手より少年メルとエリーザベトが姿を現し、幸福そうにしている。
そして中央で歌い始めると、下段下手ではバイオリン弾きと数人の男たちがあの聖女像の前で「おお、聖女様!」等々と騒いでいる。
「唯のエリーザベト」の辺りで、愕然としているメルヒェンを抱き締めるエリーザベト。メルヒェンの腕がゆっくり動き、左手がエリーザベトの背中に回ろうとするが、彼は最後までそうできない。結局触れる事も出来ないまま、エリーザベトはそっと彼から離れ、上手へと消えていった。
そこに下手から、エリーゼ人形が現れる。機械に載せてメルの後を追うのだが「もう、メルの分からず屋!」からはイドダンサーズの女性の手で舞台全土を飛び回っているような感じになる。それにも関わらず、メルヒェンはあごに手を当てて考え込みながら階段を上り上段に至る。ついに悲鳴を上げたエリーゼは、階段の上の辺りに座り込み、動かなくなる。
上段下手よりで「いいんだ、エリーゼ」と言い、暗転。

15.暁光の唄
紗幕に文字。
「夜露に濡れた苔藻を踏み鳴らす青年のその足取りは哀しい程に重く」
紗幕に映るのは、通常版のジャケットから人物映像を抜いたもの。紗幕の向こう側には、教会と井戸が見える。
上段で唄うメルヒェン。少しずつ、全てのキャラクターが舞台に登場する。そしてその物語の知り合い同士、幸福そうに笑っている。そのうち小さなメルとエリーザベトも出てきて井戸に座って本を読み、それを後ろからテレーゼが見守っている。
各ヒロインの台詞はスポットライトが当たるので、そのとき生で言っていた。
「必ず其処で逢おう」で暗転。
紗幕の向こう側に、誰もいない、けれど爛漫に咲いた薔薇に囲まれる井戸が見える。紗幕に文字。
「宵闇の中で 待ち続けた光
長すぎた夜は終わり されど時代は未だ暗闇の中
願わくば──
君が今笑っている眩いその時代に
七度繰り返された時代への弔鐘
衝動は消え去り──」

16.光と闇の童話
「──そして歴史だけが残った」の文字。
紗幕に映る、雪に埋もれた教会と井戸。すると三兄妹の声がする。「井戸のところに何か落ちてる」
悲鳴が上がると、紗幕の手前を下手から、小さなメルとエリーザベトが歩いてくる。
「じゃあ、今日はとっておきの場所を教えてあげるね」「行こう!」「うん!」の直後に悲鳴が上がり、紗幕に突如7thロゴが映り「Ende」という宣告と文字。
虚を突かれたものの、これで閉幕。

17.メルの絵本 黒き女将とパレード
REMIはあの訛りで唄ってくれました。残念ながら近すぎと音響の悪さで、歌詞がどんな替え歌になっていたのかはほとんど聞き取れていません。
「グロイおかまのパレードは続く」とか「おかまの肩に座った少女が歌う」でイドダンサーズに連れてこられたエリーゼがかまんぐの肩に座ったのは確かです。途中から黒狐亭のお客が乱入し、かまんぐにガチでほっぺたにキスされていました。キスマーク残っちゃってた……。各所で「黒狐亭へようこそ!」って叫んでいたのは確かです。

18.キャスト紹介
メルコンは着替える暇がないらしく、陛下は出てきません。前部メルヒェンさんがやってくれました。
楽器隊に関しては、それぞれの超絶技巧みたいなものを聞かせていただきました。ギターの方が朝夜引いて下さったこと以外は曲名が判らないのが無念です。ダンサーズもそんな感じでした。
その他歌い手は以下の通り。
・Ceuiさん:「セイっ!」と鼻をつまんで飛び込むポーズ。メルいわく「水がなくても鼻をつまむのがポイントです」
・REMI:「そしておらは遠くの町へと売られた」と再び(メルが「まさかあんな目に遭うとは思ってなかったよね」)
・ともよちゃん:「グーテンモルゲン! みんなー、元気に死んでるー!?」メルいわく「自分で考えたのかい?(無言で親指を立てる)」ともよちゃん「(無言で両手の親指を立て返す)」
・栗林さん:両手を上に上げて「吊されのポーズ!」
・彩乃さん:「どんと蹴飛ばせ!」をテレながら。メル「テレながらやらないでください、萌えるじゃないですか」
・下川さん:「どきどきだわ」メル「(ひそひそ声で)おはようございます、どきどきですね」
・ジョエルさん:磔刑の聖女の早口のところ。
・王子:「なんてことだ」(客席からの凄まじい歓声)「かたじけない」
・阿部さん:「楽しんでくれたかな? ブタめ!!」メル「ブタが誉め言葉になりましたね」
・MIKIさん「テレーゼ・フォン・ルードヴィング、堕ちてもランドグラーフの血!貴様の醜い頭、二度と胴体の上には君臨出来ぬものと思え!」と言って剣を抜くマイムまで。
・Sachaさん:「私恐くないよ~」とあのナレーション声で。

そしてですね。
しめに「君が今笑っている眩しいこの時代に」というタイトルを噛みまくって言えなかった陛下に、ついうっかり、私思いっきり噴いちゃったんですよ。そうしたら
「君は今本当に笑っているだろう!」
目、あ っ  ち   ゃ    っ     た
何これ一生の思い出です。あ、自意識過剰だと自分でも思ったので黙っていたのですが、隣席の友人が「話しかけられていたね」と言い出してくれたのでガチのはずです。

19.超←重↓コン↑
今回は全ての日で飛び方を変えるそうです。今日は黒狐亭に因んで「超←重↓コン↑」コンは物凄い裏声です。人差し指と薬指を立てて飛べというのですが、見本をやって見せた陛下もといメルは「光と闇の童話」を落として凄い音立ててました。エリーゼじゃなくて本当に良かった。
超←重↓コン↑を飛んだら、皆さま解散です。

20.メルメルのありがたいお話。
エリーゼを抱いて出てきてくださいました。
陛下の言葉を借りるとね、と前置きして。
今回人間のイマジネーションは面白いな、と思ったそうです。川を作るなら舞台の上に川を作るのが一番。でもそんなことは簡単にできない。でも、水色の布一枚広げただけでも、条件によってはそれは川になる。素晴らしい動きをするダンサーがいれば、それはもみの木にも見えるんだよね、と。
そして明日は休演日ということで、少しほっとしているとのこと。一日早いクリスマスプレゼントを有難う、明日はエリーゼと井戸の底に籠もって休みます、とのこと。頭を下げたときに、エリーゼの手を落とさないように抱え直していたのが印象的でした。

21.国歌斉唱
安心と信頼の字幕付き。
おつかれさまでした!!

作品一覧を見る

コメント

コメントはまだありません
センシティブな内容が含まれている可能性のある作品は一覧に表示されません
人気のイラストタグ
人気の小説タグ