BRICS首脳会議、メンバー拡大に「賛成」相次ぐ
【ヨハネスブルク=木寺もも子】ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ(BRICS)の首脳らは23日、南アのヨハネスブルクで2日目の首脳会議に臨んだ。首脳らはグローバルサウスと呼ばれる新興・途上国の地位向上を訴え、BRICSのメンバーを拡大する方針には好意的な意見が相次いだ。
BRICSの拡大案は米国との対立を深める中国が主導する。習近平(シー・ジンピン)国家主席は「多くの発展途上国が加入を申...
グローバルサウスとはインドやインドネシア、トルコ、南アフリカといった南半球に多いアジアやアフリカなどの新興国・途上国の総称で、主に北半球の先進国と対比して使われる。世界経済における格差など南北問題の「南」にあたる。実際に領土が南半球に位置しているかにかかわらず、新興国全般を意味する場合が多い。特に近年、民主主義と権威主義の分断のなか中立を貫くスタンスをとる特徴で注目されている。また冷戦期に東西双方の陣営と距離を置いた「第三世界」を表現するときにも使われる。