司法試験に合格した後、法曹になるには司法修習という法曹養成課程をクリアしなければなりません。

そして、司法修習の一番最初の1か月のプログラムを導入修習と言います。

では、導入修習とは一体どのようなものなのでしょうか。

本コラムでは導入修習について詳しく説明していきます。


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導入修習とは?

司法修習は司法試験合格後、修習生登録した場合に、以下の5段階によって行われます。

  • 導入修習
  • 分野別実務修習
  • 選択型実務修習
  • 集合修習
  • 司法修習生考試(いわゆる二回試験)

このうち導入修習とは、司法修習の最初に行われるプログラムで、これから司法修習を始めるにあたってのウォームアップ的な役割を担っています。

導入修習の時期と場所

9月の司法試験の合格発表後、すぐに修習生としての出願を行います ※2023年司法試験の合格発表は11月。

そして採用発令がなされるのは11月です。

導入修習はそのあとの12月から20日間で実施されます。

場所は埼玉県和光市の司法研修所で、修習生全員が集まって行われます。

導入修習の内容

導入修習の流れ

導入修習では、いきなり丸1日起案を課されたり、クラスにも慣れないうちにグループワークを与えられたりします。

修習生たちは導入修習前に事前課題を課されてはいるものの、実務に関してはまだ素人です。

なので、導入修習はそうした修習生たちへ「これから勉強しなければ」と襟を正させる先例的な意味合いが強いです。

導入修習では、最初の2日間で起案の書き方の講義や事前課題の解説講義を受けたあと、3〜5日目頃には、早くも民事裁判・刑事裁判・検察・民事弁護・刑事弁護各5科目の起案の実践に入ります。

そのあとは、起案の解説やグループワーク型の授業が民事系科目・刑事系科目で約4日ずつ行われ、最後の2日間は導入修習後に行われる分野別実務修習に向かうためのガイダンス的な講義を受けて導入修習は修了です。

以下、詳しく説明していきます。

最初の講義

導入修習の開始式直後、最初の2日間で事前課題の解説や起案の書き方の講義を行います。

教官と修習生の“顔合わせとしての意味もあります。

修習生は実務に関して未だ初学者ですが、導入修習では実務基本的な知識はあるという前提で授業が進められていくので最初の講義までに要件事実などの基本知識を復習しておいた方が焦らずに済みます。

導入起案

最初の講義を受けたのち、約3時間で起案を書き上げる「ハーフ起案」を実践します。

司法試験からかなり時間がたっているのに、軽く講義を聞いた後3日目からいきなり起案をするので、できなくて焦る修習生も多いです。

実務修習中も起案を課せられることがあるので、ここでしっかりと解説講義を聞いて学んでおきましょう。

その他の講義

導入起案のあとは、起案の解説講義のほか、在宅での課題を課されたり、グループワークを行ったりします。

多くの場合ロースクールと同様、ソクラテスメソッドを用いた双方向型の講義を行います。

したがって知り合って間もない同期の中で発言したり、協力したりすることが求められますので、しっかりと予習を怠らないようにしましょう。

※関連コラム:司法修習とは?修習生登録後の流れと5つの修習の内容


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