今回も美しい表紙、美しい挿絵。
景虎様も直江も色部さんもみんな超イケメンでうっとりしますね。
今更だけど邂逅編を手にとった時、「薄っ!」って驚いた。
「怨讐の門」ラストの巻がクソ分厚かったから、邂逅編は明らかにその半分くらいで
本苦手人間からすると、この薄さは威圧感がなく(?)読みやすそうなのは、ありがたいですね。
これ1999年の本か。99年って「るろうに剣心」とか「地獄先生ぬ〜べ〜」がまだ少年ジャンプで連載してた時代?
って思ってググったら、るろ剣は99年で連載終了してたんですね。ちなみにアニメの放送は98年までだった。
ミラージュももう21世紀突入するかもしれないところまで読んだのかと思うと、感慨深いです。
九郎左衛門
直江=九郎左衛門なの、名前違いすぎて未だに違和感(笑)
当たり前だけどみんな名前が古い!あと長かったり難しい漢字だったりで覚えられん!
蓮右衛門(れんえもん)の読み方が全然覚えられなくて、でも相変わらずふりがな最初しか付けてくれないし、レモンって読んでた(ごめん)
いつものミラージュと比べたら比較的登場人物少ない方だけど、時代が違うせいで名前を覚えるのに苦労した。
椒七郎くんは今後も出てくるのかな?
それにしても直江、めっちゃ性格悪いな…
いや、もともと本編でも良い奴と思ったことは全然なかったけど
邂逅編ではさらに面倒くさそうな性格してる。無駄にプライド高いそうで、弱者には容赦ない。
こんな状態で景虎様と対面したらどうなるんや…ってヒヤヒヤした。
確か怨讐の門で高耶さんが、兵頭のことを「出会った頃の直江に似てる」って言ってたような気がする(うろ覚え)けど
まぁなんとなく分かるわ…
不動山城
景虎様と直江、すんなり顔合わせるかと思ってたら、そう簡単にはいかなかった。
そこはさすがミラージュ。展開が鬼。
生贄として拉致られた景虎様と勝長さん。
何日も飲まず食わずですっかり体が弱った、同じく拉致られた旅人に
なんの躊躇もなく自分の血を差し出す景虎様がマジ景虎様だった。
相手がどんな人だろうと、罪なき救える命は絶対に救うという姿勢、本当に変わらないんだなぁ。
登場人物多くて頭の中てんやわんやだったけど、
景虎様らと出会ったレモン、蟷螂、直江と出会った鷺さんがまさかの親戚同士なことが判明して
頭の中で必死に家系図書いた。(ミラージュはこういうの多いよね)
寧の旦那が怨霊として出てきたけど
「お前を恨んでいる」っていう台詞を立場が上の人に言う時って「お恨み申し上げまする」って言い方するのか。なんかシュールだな(笑)
自分の妻と他の男との行為を見てるとか、どんなNTR系AVだよ!!
鷺さん死んじゃったのが今回の話で一番「は!?」って思ったけど
姉を救い出すという使命は果たせたから、まだ救いはあったかな。(でもやっぱり桑原先生って女性キャラに対してちょっと厳しいところあるよね?)
で、結局勝長さんが龍神と同化してまで助け出した旅人の人は無事だったの?読み飛ばした?
無事だといいな。早く両親のもとに薬届けてあげて!
ついに邂逅
まさかこんな形で出会うとは…
景虎様と直江の出会い、じっくり書かれてて嬉しかった。
そうか、熱いのか(笑)
たとえ相手が景虎だと知らなくても、直江は景虎様の内に秘める熱いものを感じとることができるんですね(笑)
このシーンはすごいニヤニヤしてしまった。
これ、傍にいた鷺さんめっちゃ歴史的瞬間に立ち会ってないか!?
そういえば本編1巻での久々の再会でも、傍に森野さんという女性キャラいたし
景虎様と直江が出会う瞬間は、いつも女性キャラが立ち会わないといけないルールでもあんのか?
出会って初っ端から鷺さん置いてけぼりで言い争いしてて(まぁこうなるだろうなとは予想はしてた)
ギスギスし出す2人。
言い争ってる場合じゃないんじゃねーの?刻一刻争うんじゃないのか?
ってか直江、この男が景虎様って気づくの遅くね?(「換生」って言葉、換生者しか知らないやろ…)
悲しき時代
蔵王堂村の人たちが井戸の場所を売ったのも、
寧が死者を救うために赤子を産む女(蟷螂)になったのも
全部気持ちが分かるというか…
そうせざるを得ない、そうしないと生きていけない戦国時代がどれほど非人道的で悲しい時代だったかが、痛いほどよく分かる。
子を思う親の気持ち、きょうだいを思う気持ち、生きたいという欲望、無念に死んだ恨み・悲しみ…。
景虎様も、「自分たちが御館の乱という身内での戦なんか起こさなければ、彼らは苦しむことはなかった」と、自分を責め出す。
ここはミラージュらしさ全開。エグいところもきちんとエグく書き切る。
今のところ、景勝の印象最悪なんだけど
本当になんで景勝はこんな外道なことしたんだろう?
この邂逅編では、景勝は登場するのかな?
初調伏
かっこよかった!!
初調伏は一人に対してだと勝手に思ってたけど
初めてでいきなり大勢を調伏しちゃうとか、さすが景虎様!!
ちょくちょく謙信が景虎様を助けたり助言したりしてくれるのいいよね。
ラストの対面、直江の主人はあくまで謙信と景勝。
でも景虎への忠誠などなくても、主従を名乗ることはできる。
形だけの主従でも、それが謙信からの命令なら従うのみという、なんという徹底ぶり(笑)
景虎様と直江でギスギスした空気で終わったけど
ここからこの2人がどういう経緯であぁなる(?)のかが楽しみですね。
まとめ感想
景虎様、生きてた頃もだいぶ苦しんでたのに、死んだ後もあんなに苦しい思いをしなくちゃいけないの、やっぱりミラージュだなぁって思いますね。
本当に勝長さんがいてくれてよかった。いなかったら、いろいろと終わってた。
あの直江が「わが主人は、謙信公と景勝公。このおふたりのみ」とか言ってるの、その後を知ってる読者からすると違和感ハンパないwwww
こんなギスってるのに、将来こいつは景虎様しか見えないくらい景虎様一筋になるんだもんなぁ(笑)
こんな澄ました顔してそうな直江が、将来あんなド変態になる(?)くらい人生狂わせられるんだから
本当に人生って何が起こるかわからないよね!