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「炎の蜃気楼邂逅編 真皓き残響 夜叉誕生(上)」【ネタバレ感想】桑原水菜

ついに始まりました、邂逅編!!

自分は第三部まで読んで、まだ四部を読んでない状態での邂逅編突入です。

邂逅編の舞台は本編から400年前。御館の乱から4年後、換生した景虎様と直江との出会い、上杉夜叉衆が集結するまでのストーリーらしいです。

イラストレーターも邂逅編は別の先生なのか。

ほたか先生の絵も大好き…時代小説である邂逅編にぴったりの絵柄。マジで綺麗…

イラスト関係ないけど、「ほたか乱」って名前も綺麗だなぁって思う。

ミラージュの絵はどの絵師様が描いてても絶対に好きになる。

久々の挿絵があるミラージュで、違和感がすごい(笑)

御館の乱から四年後

舞台は越後。新潟ですね。

序盤の僧侶が誰だか分からなくてマジで読むの進まなかった(誰目線なのか不明だと「こいつは直江?色部さん?」とか、誰なのかいろいろと予想しながら読まなきゃで想像力めっちゃいるから)けど、やっぱり色部さんだった。

本編では今のところ全然出番なかったから嬉しい。

途中で鮎川盛長って男が出てきたけど、鮎川ってあの鮎川?だよね?

春日山城の真上に上杉景虎の怨霊が現れる。

主人公こんな登場の仕方かよ!!!

こんなRPGのラスボスみたいな登場の仕方あるかよwwww

春日山城の真上に巨大な人の顔(しかもすさまじい形相)なの、巨像恐怖症からしたら想像しただけで「ひぇぇ…」ってなるやつだ…

※巨像恐怖症とは…読んで字の如く、大仏みたいな巨像にめっちゃ恐怖を感じる症状のことです。私は鎌倉の大仏とかおしっこちびりそうになるくらい怖い。

景虎様って妻と子供おったんやな。

謙信の姉が仙桃院で、景勝の母?景勝は景虎の妻の弟?…ってややこしいな。家系図書いてよ!!(これ毎回言ってる)

息子の道満丸は景勝方に斬り殺され、夫人も景虎の後を追って自害。

戦国時代なんだから当たり前なんだろうけど、景勝めっちゃ外道やんけ…

兄弟の家督争い怖すぎるよ…

景虎の怨霊vs色部

悪いラスボスを退治する主人公としか思えないくらい主人公ポジションの色部さん。

色部さんの耳がちぎれ飛んだのグロすぎんだろ…

さすが主人公。たとえ400年前だろうと、怨霊だろうと、強すぎる。

謙信と景虎がこうして会話してるのなんか感動。

本編だともうこの親子の会話って聞けないし…

景勝、三郎兄って呼んでたのか(笑)

「生涯初めての友。夢も悩みも打ち明け合える」…って、そんな仲なのに家督争い起きたのつらすぎ、戦国時代怖すぎ。

こんな奴が譲の前世…?ってかアイツ、景勝の生まれ変わりってだけじゃなくてなんで弥勒菩薩もプラスされてるのか、未だにイマイチ分からんねんけど…

やってることなかなか外道なのに、なんで弥勒菩薩?程遠くないか?

初めての換生

景虎様、初めての換生。なんかこうして書くと、はじめてのおつかいみたいなノリに聞こえる(笑)

邂逅編ってちょうど第三部書いてる時と同時期に始まったんだっけ。

本編では景虎様が上杉の大将を辞めさせられ、怨霊の仲間になって死に急ぐように戦ってる一方、

こちらでは、なぜ景虎が怨霊調伏するようになったかの「全てはここから始まった」話が始まったのもすごいな。

結局謙信は、臨終の際、後継はどっちって言ったんだろう。

なんで答えてあげないんだよwww   答えてあげろよ。

まぁそんなの今となっては重要じゃないってことなのか。それはこれからお前の行動で示して見せろ、みたいな?

初めての換生が囚人だったもんだから、いきなり囚人牢。

初めての換生が佐渡島で明日処刑される囚人って(笑)

越後の人達を救うためにも大切な使命があって地上に戻ったんだから、もうちょっと動きやすいような人選べよ謙信!

もっとマシな奴おらんかったんか?wwww なぜそんな面倒な奴チョイスしたんや。

新しい身体で精神を病む景虎様。ご飯すら食べられない。

やっぱ神経質で繊細なところは高耶さんだなぁ…と。400年経っても全然変わんないね!

景虎様は生きてた頃に輪○されたトラウマもあるもんなぁ。

でも、色部さんが

「使命を果たすためには、我らは“生きて”おらねばならぬ。他人の肉体を受け入れねばならぬ」

って、人は生まれてくる時に肉体を選べないのと同じだと叱咤してくれてよかった。

景虎様初めての換生でそばに色部さんがいてくれて本当によかったよ…

その後の景虎様の覚悟を決めたかっこいい行動や、たまに見せる弱いけど刃のように鋭く激情的な言動も、「やっぱ高耶さんだなぁ。」って思った。

「死者を成仏させるのは生き残った奴らの為なんかじゃない。死者自身のためだ。怨霊が生者の生活を脅かすから、守ろうというわけではない。勝者のために退治をするのではない!」

二人の後見人

色部さんの他に、謙信直々にご指名した二人の後見人。

ひとりは柿崎晴家。久々に名前見れて嬉しい。晴家さんは確か景虎側だったよね。

で、もうひとりが…直江信綱wwww

直江は景勝側の人間だっけ。

これには景虎様も困惑&大激怒。

なぜよりにもよって敵をチョイスするのwww

もし景虎様が暴走したら誰かが止めないといけないから、

景虎が悪心を起こした時の監視役。景虎から景勝・越後をお守りするため。

って直江は解釈してるけど、実際謙信はどういう考えで直江をチョイスしたんや。

直江が死ぬ時の描写が生々しくて臨場感たっぷりだった…

さっきの景虎様の恨み憎しみ描写もそうだったけど、桑原先生のクセが強くてくどい文章すごい好き。

ミラージュ初期は、クセ強いしモノローグ長くて読むの大変だったけど

今となってはこれがないとミラージュ読んだ気にならない(笑)

(怨霊などは皆、醜い)

まぁお前もついこの前まで怨霊やったんやけどな…(笑)

直江的には、景虎様はマジでどうでもよかったんやね。

でもその景虎によって、今後人生を大きく狂わせられるんだよなぁ(人生っつーかもう死んでるけど)

「次回、これがこの俺・直江信綱と、生涯の推し・上杉景虎様との出会いだった」ってナレーション入れてほしい(笑)

まとめ感想

相変わらず血肉の通ってるような文章の表現力で惹きつけられた。

もう私にとっちゃ桑原神だよ…堂々と胸を張って好きと言える物書きに出会えてよかった。

これ、ミラージュ関係なしにひとつの時代小説としても十分面白いと思う。(時代小説といっても、サイキック要素入ってるけど)

景虎様初めての換生で後見人が色部さんだったのは、景虎様が死ぬ原因となった御館の乱で関わりがなかったからなのか。

次回、二人の後見人とどんな風に出会うんだろう。

晴家さんはまだ景虎側だったから安心だけど、直江とは多分尋常じゃないくらいギスギスするだろうなぁ。

景虎・晴家 vs 直江 でバチバチになって、色部さんが「お前ら落ち着け!」ってなだめる展開になりそう。

一瞬、「なんで作者のあとがきないんだ?」って思ったけど

もともと出てた書籍を文庫本にした時に、上と下で分かれて出されたからか。

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