FCイベントなるものに生涯初参加してまいりました。(休日は落選してました…)
節目のこのイベントに参加できたこと、とっても幸せでしたので、せめてもの備忘録。もう結構忘れてますが。


 Sound Horizon メジャーデビュー10周年FC祝賀祭
2014.10.26&27 @渋谷公会堂




26昼・27昼夜に参加してきました。結構時間も経ってますので、各公演内容ごっちゃ煮でいきます。
あまり細かいことは飛んじゃってるので感想メイン。細かいことを知りたい方は、sylphiaさんのtogetterまとめ→http://togetter.com/li/736852がかなり網羅されてますので、そちらをご参照いただいてもいいかと思います。しるしる本当にお疲れさま…!

26日は10時過ぎに会場着。この時点で1100人ほど物販列に並んでました。
26日は日曜日だったので、チケット取れなかった組も物販だけ並んでたのかな?かなり多かった。
この日は14時半まで物販抜けられず、限定パスポートとチケットケースが買えなかったので翌日リベンジ。
27日は今までのライブ物販で一番スタッフさんの誘導・段取りがしっかりしていたように思います。グッズもほとんど早々に販売1限にしてましたし。
ただそれでも夜公演の頃にはパンフが売り切れてました…(スタッフさんによると、パンフの売り切れは「まさか」だったそうで。わたしの知る限り史上初です…)。

今回の席は26昼が2階23列下手、27昼が2階9列下手、27夜が1階9列下手。自分で取れた席では2階のみ、27夜はフォロワーさんに譲っていただいた席でした。
最後に行ったハロパがアリーナライブでしかもセンターDの後ろから6列目で豆粒だったので、2000人クラスの渋公だと2階の後ろから3列目でも近い近い。しみじみ。
しかしじゆしんツアーで名古屋18日&東京25日で2公演連続最前列の代償はやはりでかいようで、おそらく今後数年は自力での良席は無理そうです……。
あと今回下手側にしか行けない呪いにかかっていたようで。1回でいいから別アングルで見たかったです…。

公演は大まかな流れとしては各回共通でした。
ヴァニスタのOPアクト→映像で振り返る10周年→RevoさんとALEXのコメント付きFCアンケート結果発表→ライターさんのインタビュー という流れでした。
OPアクトのライブは1曲だけ回替わり、ライターさんも回替わり。


⊿オープニング

ALEXのMCのあと、開演ギリギリまで2階もみあげ席(上手・下手のでっぱりの最前列)がなぜか空席。
これはまたハロパの時みたく席を使った演出があるのか?と思っていたその矢先、上手側の入り口から鋭士・marie・山さん&RevoPが!インタビュアー3人&RevoPの再現度本当に高かった!
しかしRevoPの登場で「え?え?」と混乱する客席。だってほら、ねぇ。アレがアレでソレで。(この演出は1階の後方席だと見えない&何が起きてるのか把握できないので、この演出に限っては2階席後方がかなり良席でした!)
そしてOPムービーが。ノエルくんがよだかのごとく地平を超えてきます。
このノエルくんが本当にRevoさんが演じたキャラクター史上最高に美人さんだったのでぜひとも映像化してほしい…(アソホラのエレフくんを凌ぐレベルの美人さんです)。
個人的にノエルくんの年齢はハタチそこそこのまだまだ青いところがある子だったんだけど、Revoさんが普段持ってる落ち着きとかがなくて、本当に「若い」「青い(イメージカラーもですが未熟さも含めて)」子でした。
「よだかの星」の本から飛び出し、メロイック・サインを決めるノエルくん。→ギターのイントロからのよだか、「何のために生きているの」から紗幕が落とされてステージ公開!


⊿OPアクトライブ

セトリは以下の通り。26夜は回替わり枠が紅蓮の弓矢だったようです。

・26昼
よだかの星
澪音の世界
StarLight(StarDustアレンジ)
Mother

・27昼
よだかの星
澪音の世界
光と闇の童話
Mother

・27夜
よだかの星
澪音の世界
朝までハロウィン
Mother


よだかとMotherはやるだろうなとは思ってましたが、澪音をやってくれると思ってなかったので大歓喜。
じまんぐ語りパートを大幅にヴァニシングしたロックアレンジでした。あそこのOb.パート好きなのにー!デビュー=エリ前10周年なので、エリ前から固定1曲!ということですかね。ロックならArkでもよかったけど多分死んじゃうw
各曲の間にはMCが挟まります。メンバー紹介は自己紹介が澪音の後、ALEXも交えてのプチ感想会がラストに。

ノエルくん、緊張のせいか史上最高に歌詞ミス&音ミスが多かったですね…。
26昼最初のMCで地平の移動の方法について言及してましたが、どうやら今回の移動方法を取ると体力7割くらい持ってかれるらしく、初っ端からかなり疲れてました。しっかりw

【覚えている限りでののえくんのミス一覧】
・26昼、よだかの最初の一音を盛大に外す。その後のよだかも結構ピッチがめためた。
 後の方の回でも最高音が出せなかったり、曲自体の難しさをクリアできてない感。(実際カラオケでフル入曲したので歌いに行きましたがめたくそ難しかったです…93点まで持っていけない…)
・26昼、よだかで「その風に怯えてるのは嘘吐きな硝子細工 むしろその風に怯えてるのは嘘吐きな~」
 うんだいぶ緊張してたんだね知ってる!!!!!!!
・26昼、澪音の歌詞の「世界」と「地平」の発音が混ざる。
 澪音はラストの「さーんほらーーい!」のC&Rがとても楽しかったです…!
・26昼、StarLightのAメロの調をかなり派手に間違え、3小節目から修正。
 ちなみに「綺麗な星空ね…」パート、領拡での追加歌詞パートがカット。ラストの≪星屑の幻燈≫(the Light of the StarDust)がthe VANISHING STARLIGHTにアレンジ。(スクリーンに歌詞表記がなかったと思うのですが、表記が≪いずれ滅びゆく星の煌めき≫だといいなぁ、という個人的希望)
・27昼、童話で「その切なさの名が愛だと後に知った」(原詞は「ぬくもり」)。
 エリーゼパートはローランがカバー。このときののえくんは全体的にメルっぽい歌い方でした。
・27昼、Mother2番サビで歌詞を間違え(どのように間違えたか記憶がヴァニシングごめんちゃい!)思わず「やべっ!」と零す
・27夜、Motherでうっかり「Then Let's drink it」を2回歌う

本当は舞台の照明とか演出とか覚えていられればよかったんですが、ほぼほぼそんな余裕もなく。ただMotherの「巡り廻る時空の≪異邦人≫~」のパートのステンドグラスと、柱時計の振子の演出がすごく好きです。
あとハロパでもあったリストバンドライト!これを使ったカラーリングの演出がとても素敵でした。朝ハロサビではオレンジ色だったし、よだかの「燃えてやれ」は赤だった!よだかは基本青だったのです。
個人的に童話のラスサビ「キミが今笑っている~」でリストバンドが白く光ったのがとても泣きそうでした…
ライブパートは基本的に腕振りっぱなしだったので、Motherの頃には結構しんどかったですw


⊿映像で振り返る10周年

わたしがローランになる前の噂には聞いていたアレやソレがいろいろ見られて大満足でした。
個人的にいちばんぐっときたのが、領復仙台凱旋のRevive。Revoさんは普段から常々「舞台裏は見せたくない」旨の発言をしている方ですが、韓国公演のOPから仙台凱旋のEDでローランが歌っているところに繋がって、Zepp Sendaiの楽屋前で歌姫とRevoさんが歌っている映像が公開されたんですね。
歌姫たちも少し涙ぐんでいて。おそらく2期になってから公式にこういうオフショットが公開されたことってほぼないんじゃないでしょうか。
26日昼公演でこの後のコーナーでRevoさんも言及されていたんですが、「見えないとこでこうしてちゃんとみんなと繋がってるんだよ」と言ってくれて。嬉しかったです。
あと客席でも思い思いのところでみんなリアクション取ってましたねぇ。いちばん爆笑の渦だったのは、三次領拡のご当地ビデオ東京2日目(かな?)の死神とタイタニック→死せる死神その手には水月、でした。無駄に全力のCG(笑)。
このシーンで当時王様は会場(たぶんですがZepp Tokyo)にいたじまんぐと電話で会話していたそうなんですが、使っていた電話が折り畳み式のガラケーだったことに時代の急速な流れを感じました(5年前か…)。あとケータイについてたストラップがすごい気になったw
王様の休日長良川の映像も公開されましたよ!なんであの人あんなはしばし可愛いの…
国歌Recのときの映像が映ったのですが、れぼさん指揮振るときに4拍子の4拍目めっちゃタメるんですね…妙にツボでした…(楽パレの指揮見ても思ったけどれぼさん指揮法ちゃんと習ったことない気がひしひしとします…独学…?)。


⊿FCアンケート結果発表

25分間の映像もあっという間、FCアンケートのフレーズ5選の発表。
映像について「10年ね、あっという間だったよ。辛いこととか苦しいこともあったけど、それ以上に楽しかった」と言ってたのが印象的でした。「あれ絞るのすごく大変だったんだよ、ほんとはまだまだいっぱいあって、見せたいんだけどそれやってたらそれだけで終わっちゃうから」なんて。

・面白いフレーズ
・かっこいいフレーズ
・美しいフレーズ
・感動するフレーズ
・なんでか分からないけど好きなフレーズ
の全5種!そのうち会報とかに載るよ多分、だそうです。
それぞれ歌詞カードからスキャンする形でまず10位から4位がまとめて発表→れぼさんコメント→3位発表コメント→2位→1位みたいな流れでした。26日昼公演でそれぞれにコメント長めにしてしまったせいか時間が押してしまい、次の回からコメントがやや短めに。

ここら辺のれぼさんのコメント、どの回がどうだったか記憶が混同してしまい大変残念なことに。
27夜の回は結構れぼさんが歌ってから続きみんなで歌おうかってなって歌ったとこも多かったのですが、感動するフレーズで「磔刑の聖女」の「でも 後悔などしていないわ 嗚呼 これが わたしの人生」がランクインしまして。「これ歌おうか」とれぼさんが「でも後悔などしていないわ」を歌い、ローランが続きを歌ったんです。
で、放っとけばそのまま歌うローラン。れぼさんも別に止めない。結局「唯のErisabeth…」まで歌ったのですが、そこでれぼさんALEXのところまで行ってハグ!ALEXさん首の後ろまで真っ赤になってましたw
よく訓練されたローラン、とはこの回でALEXさんがたびたび口にしていたのですが(実際打ち合わせなし前フリのみでああ綺麗に歌声揃うのそうないですよ…)、あのシーンはあの場にいた中でALEXさん以外の全員があの流れを予想できたんですよね。
れぼさんはわたしたちを「この子らなら放っとけば最後まで歌うだろうな」って信じてただろうし、ローランはあそこでれぼさんがハグしに行った理由をよく知ってるので、事態が把握できなかったのはALEXさんだけ、という。気持ちのいい共犯関係。
あとこの部分に関しては26昼に「この部分だけじゃほんとは足りないんだよね、ここに至るまでのいろんな要素があるからここで感動するんだよね」って言ってて、それが印象的でした。


⊿Interview with Revo

各公演ライターさんをお呼びしてトークセッション。
26昼→清水耕司さん
(26夜→さやわかさん)
27昼→冨田明宏さん
27夜→全員

個人的に清水さんが名言のオンパレード過ぎて個別でお話ししたいです。
清水さんの名言↓
「(3人で集まってインタビューしあって)もはやただのオフ会」
「3人で話してたら最終的に「Revoさんはいい人」っていう結論でまとまった」
「(27夜の3人集合回で)Revoトーーーーク!」
「僕たち、Sound Horizon芸人でーす!」(ここでRevoさんが蛍ちゃんのマネしながら「で、Sound Horizonって何よ?」と乱入)

本当あっという間ですごく楽しかったので、10周年のシメの来年10月26日にRevoさん清水さんさやわかさん冨田さんのメンバーでRevoトーーーク!4時間スペシャルとか…やってくださいませんか…もうもう本当に濃い内容で!
各回最後にRevoさんからライターさんに「物語音楽って呼びかた長いから、他の呼び方を次に会う時までに考えてください!」ってお題が出されてたんですが、冨田さんだけ当日でインターバルが2時間しかない状態でれぼさんまじ鬼…って思いました。ええ。
おそらくRevoさんはこれについてずっと前から考えていたのかな、と。最初に清水さんの回を見たときはパンフを見る余裕がないまま公演に参加したので唐突だな、と思ったのですが(時間なくて進行が巻きになってしまったので余計に)、ホテルに戻ってからパンフを見てこれか、と。

で、ライターの3人が考えた「物語音楽」に代わる呼び名。
冨田さん→「ストリオン」造語でStory+音。リオンも入ってる。
さやわかさん→「narrative music」一度リスナーの中で咀嚼して語られる音楽。
清水さん→「kageki」漢字のイメージは華やかな劇だったり過激だったり。
それぞれ違うベクトルに長所があってなかなか捨てがたいのですが、個人的にはさやわかさんの「narrative music」を推したいです。
咀嚼、というのを自分の中で語彙として持ってるので、さやわかさんがこの定義について説明してるときに、自分がずっと考えていたことをRevoさんの前で代弁していただいているようでとても嬉しかったので。
冨田さんのストリオンは、かえってSH固有の呼び名になってしまいそうで、同ジャンル内での汎用性が…というイメージ。逆に清水さんのkagekiは、音楽に限らず日本発のサブカル何にでも使えそうなイメージがします。


⊿ラスト

一旦トークを締めて引っ込んだ後、「Interview with Noel」の「Octover 26&27~」の部分のインストが流れて、ヴァニスタメンバーが再登場。インタビュアー3人、ライター、ALEXも再登場。
「下らない~」からNoelくんが歌いだすのですが、ふっと後ろを振り返るとそこにはRevoさんが!肩を組んで二人でデュエット。ほんとこの流れ胸アツ…
このパートは本当にIwNの完全再現でした。CDに収録されていた部分は、「この瞬間」を予告したそのもので、わたしたちは確かにこのとき、現実と幻想の狭間にいたのだ、とコールをしながら実感していました。
そしてこの瞬間にわたしたちは幻想の構成員そのものになり、27日の夜公演が終わったその時にCDのこの部分は未来から現在、そして過去を語るものへと変遷していった。現実に起こったことを、幻想としてCDに閉じ込めることに彼は成功したんだ、と、舞台袖に捌けてゆくキャストを見ながらそう思っていました。
今まではストコンをやっても、それはあくまでも可能性や解釈のひとつでしかなかったけれど、今回に限っては、あの時のあの空間こそが真実の幻想(いささか矛盾するようだけど本当にこれ以外の表現がない)であり、それ以外の何物でもないのだ――そう感じました。

毎公演ラストで、10周年ここまでやってこれたのはみんなのおかげです、と綺麗に90度のお辞儀をするRevoさんがとても印象的でした。
26昼は一度引っ込んだ後下手の袖からひょこっと顔を出して、「言うの忘れてた!まだ夜も明日の公演もあるから、全部終わるまで内緒にしといてね!」って言い置いて再び引っ込む。それから国歌斉唱。
暗転したかと思ったら、スクリーンには「光陰は矢のごとく過ぎ去り~」の字幕。ま、まさか。
「The New Story 2015 Spring Coming!」の予告が出た瞬間悲鳴ですよ悲鳴!もう!
26昼組はいちばん初めにこれを知らされて、でも翌日夕方までは黙ってなきゃいけなかったので(もちろん強制されたわけではないですが、Revoさんがあの場にいたローランを心から信頼してくれているのをよくよくみんな分かっていたので)、みんな屍のようにホールを後にしたわけです。そしたら夜公演の入場待ち+物販並んでたローランのお出迎えですよ…もう感無量でした…。
27昼は前日参加してた人もそこそこいたのかややリアクションが薄かったですが、27夜はまたさらに歓声。分かってても歓声。

2日ともフォロワーさんとごはんを食べてホテルに帰ったのですが抜け殻。
しかもホテルに戻ってよくよくパンフを見たら、FCアンケート(国民一斉調査2014)2か所採用されてました……。
①Q5「貴方的にベスト・オブ・Sound Horizonの1曲は?」
 2位朝夜→「やはりSHを語る上で朝夜は外せない曲だと思います。旋律を聴くだけで胸が締め付けられるほど、切ないような愛しいような感情が湧き上がってきます」
②Q7「ローランになって貴方は何か変わった?」
 変わらない→「元々SHを好きになる素地を持っていたからこそ、彼らに巡り会えたのだと思うから」
上記2か所がわたしが書いたものです。
特に②は、変わった?というところに誘導尋問的なものを感じたのと、考えてはみたものの自分の中で変わったと思える部分が思い浮かばなかった(本質的には変わっておらず、愛するものがひとつ増えただけ)ので、喧嘩売ったろかと思って書いたのがそのまんま採用されてしまった……ので、27日深夜はRevoさんがこれに目を通して喧嘩買ってくれたんだ、という事実に気持ちが追いついていかず、処理落ちして夜更けに泣きっぱなしでレポ書き留めどころではないというえらい失態を…。
わりとみんなが「変わった」の項目で書いていたやつ、わたしは他ジャンルで通り過ぎていたり自発的に気付いたりしていたんだよー。
②が衝撃的過ぎて①が採用されてるのに気付いたのが金曜日の昼過ぎでした。アイタタ。

思うまま書いていたらものすごい長さになってしまったんですが、これでもまだまだ短いと思うんだから本当に怖い。そして、あの夢なんじゃないかと思うような空間の中で、歴史の綴られたその瞬間に当事者として参加できたことをとても嬉しく、またとても幸せに、同時に当事者として語り継ぐことの責任も感じています。
幸いなことにこのFCイベントの当事者は私以外にも最低2000人はいて、その一人一人にそれぞれが歩んできたSound Horizonとの歴史があって、そしてこれからの歴史もまたともに紡いでいくのだと思うと、ひとりひとりは小さな存在だったとしても、大きな愛情に変化しながらSound Horizonと伴に在ることを認められていくんじゃないかな・・・。若干何言ってるかよく分からないぞ!
ともかくも、長文にお付き合いいただきましてありがとうございました。Twitter(@ shiho_laurant)でも好き勝手考察やら感想やら呟いていますが、こちらももう少し更新頻度を上げたいです…。