※この記事には、発売前のBD「絵馬に願ひを! Full Edition」の内容に関わるネタバレを大量に含みます。
ネタバレOKの方は追記よりどうぞ。
ウン年ぶりのライブレポという名の感想です。
今回久々に記録を残しておくにあたって、記憶力の低下もそうだったんですが一番の懸念は発売前の予習が従前通りにはできない、という点でした。
今となっては当初予定通りに発売されていたとして1か月間で全ルート回収・情報整理できていたかどうか微妙な部分ではありますが、「コンサート会場で初見の曲のメロディーと歌詞とストーリーの内容と演者さんと奏者さんとスクリーン表示内容を確認する」のはさすがに一般人では無理なのでメモ用ノートを持っていくことにしました。まぁ一度やってみて壊滅的に向いてないのを痛感したのでこの方法は初回だけとします。アウトプットに気を取られてインプットが止まる最悪パターンになるのを確信しました…普段公演中にメモ取れる人の情報処理能力どうなってるんだ…
あとTwilogがご臨終してしまったので普通にめちゃくちゃ困る。マジで困る。今回はもうダメだけど軌跡ツアーとかNeinコンあたりの過去ログ見られるうちはありがたく利用させてもらいます…。

Sound Horizon 7.5th or 8.5th Story Concert 絵馬に願ひを!〜大神再臨祭〜
始めの公宴 廻肆夜 
2023.04.22. @大宮ソニックシティ

0.前説
開演15分前にシンクロライトリストバンドのテスト点光とP席に配られた「大神解釈集計端末」の動作説明、ボイスストラップのテストの時間が設けられました。
今回は客席の声出しNGのため、グッズのボイスストラップに何がしか録音してきてほしいと主宰からお達しがあったんですが、客席の空気感が固まっていなかった市川では公演中の使用難易度が高かったようで(当たり前)結局Twitterでレポを追ってこれは使えそうだというワード探り合い状態に…。プリセットのSHKコールも静かなところで鳴らすとなかなかうるさいけど、ホールだと吸収されて意外と聞こえない感じ。一応事前通販で購入したんですが、使い時下手くそなのと国歌の時にカバンに仕舞っちゃってて使えなかったので一生使わないかもしれません。相模原で余裕があったらまた考えます。
この日の前説は宮比。「ここって犬宮って言うんだってね!出来レースじゃね?」「赤ちゃんに関する選択は左にするといいらしいよ、恋愛も!」ということで分かりやすい左ルートへの誘導が。
P席の選択肢によってセットリストが決まる今回のコンサート、ある程度前説でヒントが示されるようです。この日は一般だったのでP席大神の選択を見守るだけでよくて気が楽でした。
あと暗転のたびに本間さんの筝のチューニングが鬼。

1.星空へと続く坂道
1曲目は前回公宴P席大神の最後の選択によって決まります。紗幕に投影された夜空に3つの星、カメラが下に移動していきFullEditionのジャケイラが。神社関係者のみ正中にいて、選択中は左右の登場人物のシルエットが順番に表示される感じです。
記念祭の時も思ったけどほんと香西さん歌が上手い…いやみんな上手いんだけど…。
記念祭の時にはなかった手水舎が下手側に現れました。神社関係者の登場は記念祭では下手側からだった気がしますが、そのせいか今回は上手側からの登場。
あと姫子のスクールバッグにも記念祭の時になかったチャームがくっついてました。あのスクバに入ってるワンポイントの刺繍可愛いんだよね…同じ刺繍入れたハンドタオルとかグッズで出してくれれば多分結構売れるんじゃね?

2.狼欒神社
姫子が八拝八拍手でやり直して大神降臨、からの狼欒神社へ。うーん記憶改竄されてますねぇ!
ところで姫子が八拝八拍手するの、客席にいる我々は降臨させられる大神の立場なのでむしろやってないんですが、意外と一緒に八拍手してる人が多くてびっくり。それも一興でしょうか。
記念祭verのダイジェストを見て頂ければ想像に難くないですが、シンプルに目が足りません。あと耳も。この回は語りが明夫さんでギターソロでした。(BDもアプリも未購入の方向けの補足ですが、狼欒神社の音源は語りが大塚明夫さん/深見梨加さん、中間部のソロがギター/ピアノで全4種の組み合わせがあります。ランダム再生なのでどれが来るかはその時次第です)
単純に周回足りてないせいで2年経っても未だにまともに聴けてない部分ありけり。説明するより見てもらった方が早い曲(どれもそう)。
現場だと音源より犬彦のコーラスが気持ち聴き取りやすい気がします。

3.夜の因業が見せる夢
PE円盤では絵馬に書かれた名前が「伊坂那美」だったのにPEアプリ版とFEだと「伊咲那美」になってる理由なんなんですかね…。
記念祭の時からですが「葦の小舟に」で那美さんの背後からぐわっと腕を構えたダンサー洋介さんの三段階の動き好きです。そのまま小舟を攫って下手に流れるように捌けていくのも大変好き。
那美さんが参拝したのは陽葦火山神社なんだよな…どこでどう改竄ポイントがあったのか未だに整理しきれてないんですがそもそも論でなんで那美さん狼欒神社メンバーに入ってるんです…?
ここで大神解釈集計タイム。記念祭の時は紗幕にBDの石碑選択画面と同じ映像が投影されてましたが、再臨祭では石碑(物理)がステージ上部から降りてきてそこに石碑の文言が投影されるスタイルに変わりました。紗幕に投影するよりくっきり見えるようにはなりましたが、仕様上拡大があまり効かないので後方席の人は解読にオペラグラス必須かもです。この日は1階14列だったので特に問題なく読めました。
石碑が完全に降りた時点から投票スタート、50秒くらいです。集計時間も同じくらい。集計中は反対側ルートのダンサー陣が舞を披露しているので、そちらも見たい…となると普通に目が足りない…。ここでの選択が後で登場する宮比ルート/犬彦ルートの実質決定になるので、一般大神は祈るしかないです。
ちなみに2日目はP席だったんですが、前方席だと石碑にしろステージにしろ上演中はやや上方を見続けることになるので、肩と首周りにかなりダメージがきます。P大神は肩首のコリ・痛み対策必須。相模原はボルタレンテープ持って行きます…。

4.贖罪と焔の息吹
集計の結果173-38で左ルートに。今日の集計結果が出た後に「ちなみに…」で前回の集計結果も発表されます。1(左)と3(右)以外を押した人数はそこつ者とかたわけ者として人数を晒されるシステム。この辺は記念祭と変わってないですね。
記念祭で既にやっている曲なのでふんふんと聴いてたら内縁の夫さんのパートが増設されていました。清永さん記念祭に出てなかったのでそれは嬉しいんだけど肝心のメロを覚えるまでに至らず。あと「…って、何神話のスケール感だに!」が「〜かね!」に変更。山陰の方言分からんから調べ直さないと…。
通い慣れた坂道をまっすぐに下るところ、夫さんの運転だったんですね…清永さんの演技が加わって初めて分かる真実…。
この日下手側のアンプ(音響)がかなり低音域バスドラ和太鼓辺りがドコドコ強めで、狼欒神社あたりでこれはちょっとヤバいかもしれないと思ってたら、那美さんの出産シーンで夫さんのヒッヒッフー!のラマーズ法合いの手(これも追加されたやつ)が下手からだいぶ強めに入ってきて…他のシーンも男性陣の生台詞や歌が潰れて聞き取れなかったのが悔やまれる…。次回以降+BDでの聞き取り課題にします…。
そんななのでほむらが生まれてきた後の夫さんの追加台詞長回しもあまりはっきり聞き取れずですが、夫さんが那美さんをしっかり愛していたことは分かりました。ただその後のムーブが妻の喪失から子への憎悪に向かうの天使の彫像じゃん…つら…
ラストの選択は104-76で左。ここで擬人化狼(狛犬?)の「わ」がスクリーンに出てきてコメントを残していきます。市川行った人たちがvTuberとか言ってた理由を理解しました…あれは確かにそうとしか言えん…。
この辺りから全部左に行くのでは、という予感がしていましたがまさしくでした。
あと暗転中に一徹さんがちょいちょい次の曲の難しそうなフレーズを弾いてるので被害者の会みを感じます。

5.恋では花を散らせない
下手側に手水舎が出てきて神社関係者が水面を覗き込む演出が追加されてました。なるほどタイトル画面のアングルが分かりやすくなりましたね!
例によって新曲。メロディを覚えている余裕がなかったので大まかなストーリーしか頭に入らなかった…。話を起こしてみたら明らかに歌詞の字数より多いんだけどマジでRevoさんの楽曲に詰め込む情報量がヤバい。

放課後学校に残っていた姫子は教師(スーツの男=月人)に声をかけられる。その直前に姫子はある男子(鹿島)から告白されたが、姫子が面食らっているうちに鹿島は「返事は急いでいない」とどもりながら言い残し、脱兎の如く逃げ去ってしまった。その様子を見ていたことを「覗き見るつもりはなかったが」と言いながら姫子に告げる月人。
姫子は鹿島に告白されたことで、自分が他人を好きになったことが一度もないことに気付き動揺する。女子の世界では誰それのことが好きだとかの恋愛ごとにまつわる話題が多く、その点において表面的にもクラスメイトと話を合わせてこなかった姫子は孤立していた。
人を好きになったことがない自分はおかしいのか。「先生、教えて」と請う姫子に、月人は他者を愛せない人間を「アロマンティック」と名付け分類した者がいる、と話す。
月人は姫子にこう告げる。実は他でもない自分も同じアロマンティックであり、佐久夜姫子はその点において孤独ではないのだと。月人は姫子の手を取って踊りへと誘い(※暗喩)、「君は永遠にボクの生徒だ」と嘯きながら彼女の身体に右手を這わせるのだった…。

月人、小学生の姫子に手を出す時点で過去最高に倫理観がアウトな男なんですが、右手の這わせ方が最高に気持ち悪かった(褒め言葉)んですよね…太腿から腰、胸元と来て最後に顎クイだったので…とっとと逮捕されてほしい…。
ちなみに例によって音響の関係でハセガワさんのボーカルは割れてたし明夫さんのナレーションはろくすっぽ聞き取れませんでした。悲しい。

6.恋は果てまで止まらない
あやぴ記念祭の時より格段に歌上手くなってない…?子役ちゃんの背が明らかに伸びてるのが分かって可愛さアップしてるのとても良い…。
宮比が狼欒神社まで辿り着いたところで、記念祭の時にはなかった絵馬掛け所が上手側に現れました。絵馬掛ける場面のリアクションも多分日替わり要素なんだろうな…。お願いします!って真剣な宮比の恋絶対叶ってほしい…
大神解釈の結果は182-28で圧倒的左に。

7.夜を駆ける二人
試聴動画がめちゃくちゃ展開が気になるところで終わっていたこの曲、参加初日で聴けてよかった!というのが正直な感想。
冒頭の許理ちゃんの独白はステージ中央で椅子に腰掛けてます。ダンサー陣が立って吊り革に掴まってるポーズ取ってたから歌詞通り通学電車の車内ですね。多分じゃなくてもJRなんだろうな…
犬彦が許理ちゃんにちゅーした!上手側からはうまーく角度でそう見える感じの。許理ちゃんがかなり小柄で犬彦と身長差が結構あるのでそれはそれで美味しいんだけど宮比がこのこと知ったら…って思うとそれだけで胃痛…。
メッセージアプリのやり取りが返ってこない宮比、ステージ中央の階段上(防波堤)にスマホを持って腰掛け、歌い出しくらいで諦めてスマホをポケットに仕舞うの一途な待ち人感あってよい…その後シンクロライトリストバンドがオレンジになって我々が秋漁の篝火になるのも良い…
「嗚呼…ウチのようなブスでガサツなゴリラに告られたとしてガチで嬉しいの?」の宮比、声に感情が乗りまくってて最高。ここのメロエモエモで大好きなんだけど改めて歌詞を起こすと字面の強さとギャップがヤバいな…。
「ウチの世界から消えろよっ!!」のあとの宮比、「違う、そんなんじゃ…あーっ、もう、誰かウチを消し去ってよ!」と許理に暴言を放ったことを後悔しているところにタイミングよく現れる犬彦。タイミングよすぎなんだわこれで好きにならん方が無理では???
Nein返せし!と怒る宮比に(この地平線のLINE的なメッセージアプリはどうやらNeinというらしい新情報)、「バイク運転してたんだから返せるわけねーだろ!」と返す犬彦。試聴動画ではこの時に犬彦事故ってたらどうしよう…と心配だったので犬彦生きててよかった…
この辺で与野さんのDrmsソロなんだけど肝心のソロの記憶がないのでもう1回見たい。
その後タイトルロールのシルエット通りバイクに2ケツして犬彦は宮比を家に送り届けます。スクリーンに富士山映ってたんで角度的に由比か蒲原あたりの国一バイパスだと思いますがあんまり自信ないです…二人のユニゾンに気を取られて…
宮比は結局「何でもない」と犬彦に告白するのを止めてしまいます。犬彦が「これでもう少しだけ幼馴染でいられる」って言ってたのやっぱり幼馴染兼憎めない妹枠なのかな…って思ったら悲しくなってきた…。
この時犬彦のバイクを1台のバイク(スワタケの単車)が猛スピードで追い抜いていきます。
九重山の方面に向かったその単車を追いかけるか犬彦は一瞬迷ったものの、宮比を送り届けるのを優先しました。一方で、宮比に拒絶された許理は二度と凪丘に戻らなかった、という不穏すぎるエンドに。いやこれ確かに根っからのヘテロCP好きなわたしははっきりと犬宮推しなんだけど、だからって許理ちゃんを孤立させたいわけじゃないんだ…なんでいい感じのところに着地してくれないん…?って部分が強いです。
曲終わりの石碑の姫子の言葉が左右どっちもめちゃめちゃ宮比に辛辣なんだけど泣きたい。選択は161-51で左でした。ちなみにこのルートはこの日が初披露だったので、前回の投票ではなく最終リハでの投票数が出てきました。6-11(2を押したそこつ者3人)だったようです。

8.私の生まれた《地平線》
「この箱庭は世界の縮図」の時に子役ちゃん(姫子のクラスメイト)が下手の袖ギリギリまで振り返って姫子のこと睨み倒してるの演出がエグい!そしてやっぱり目も耳も足りない!
情報量の暴力怖いです…記念祭で聴いた曲の記憶が明らかに薄い…。

9.紫青の参道
KA・SHI・KO・MIのインパクトが強すぎる。ほんとRevoさんキャッチーなメロ作るの強いな…
わちゃんとをんちゃんが顕現して踊ってるのめちゃめちゃ可愛い。ルートによって登場人物と歌詞の差し替えがあるみたいです。あと歌詞で物の哀れとか出てきたので日本神話だけじゃなくて古典文学も触るやつ…。
ヴァニシングツイン示唆の部分の神社関係者パート、低音ブーストにより潰れててメロディ全然拾えてないのでだめです。相模原に期待。相模女子大グリーンホールは進撃の軌跡ツアーで行った時にすごく音響良くてそれで3days押さえたので、これで聴き取れなかったら辛すぎる…。
第一参道のEDとして夜空の下に佇む佐久夜姫子。「もし生まれていたのが、こんな卑屈な私ではなく、明るい姉だったとしたら…この世界は、どうなっていたのだろうか…」と呟いて暗転。

10.星空へと繋ぐ坂道
第二参道の選択時間は20秒。えっ短くない!?って思ってたら終わってました。第一参道が左(神社ルート)だったので、第二参道は素直に右(大社ルート)が選ばれて暗転。
イワナガちゃんこと井坂泉月さん、香西愛美さんと声質そっくりすぎてびっくり。ここまで似てる声質かつ上手い人よく揃えたな!?アプリ版PEで「私の見つけた《地平線》」が追加された時誰も見抜けなかったレベル…恐ろしい…。
ところでやっぱり楽曲、というか歌詞の予習ができない状態だったのが尾を引いていて、磐長き〜とか朝露の消ゆる〜とか雨垂れの〜とかの断片的なメモは手元に残ってるんですが、神社ルートとだいぶ歌詞が違うなぁくらいしか把握できてません。早く円盤下さい。
手水舎出てきた時の曲が「ある少女の記憶…」って語り入る時のフレーズでした。
神社ルートでは佐久夜ちゃんがあらゆる作法をぶっちぎり役満状態で参拝してましたが、イワナガちゃんはその辺Perfectからの Excellent。能楽関係者の存在をいやにストレートに受け入れ(能楽関係者に何か現実的なことを言はれたやうな気もするが〜って言われてたぞ!)&不審者扱いしない辺り、異様にポジティブでちょっと変わった子という印象がします。
八拝八拍手も「ちゃんとやってみよう」だった佐久夜ちゃんに対し、最初から全力のイワナガちゃん。大神降臨の台詞が「刻を越えこの地平にご再臨遊ばされるぞ!」でした。

11.狼欒大社
大社の方は梨加様ナレでPf&Vnソロ。大社組4人もこの時点で役としての演技ほぼ完璧じゃないですか…?御影ちゃん(木内栞さん)が時々青那美さん(灰野優子さん)や八島さん(ピコさん)に誘導してもらってるのが遠目にもちょっとわかったんですがガチで目閉じてる…?
途中全然知らないメロディとともにヴァニシング・ツインを示唆する内容のパートがあって死ぬかと思った。ああこれやっぱりRinneの内容を受けてるから大社ルートが8.5thなんだな…
「天啓で摂理を捻じ曲げ」も怖いけど、狼欒神社の最後にあった「輪廻の始まりへと」が「リンネ」ってカタカナ表記になってたのも怖いよ…絶対爆弾仕込んでるでしょあのグラサンかけの人…。

12.夜の罪咎が見せる夢
紗幕に投影された絵馬によると青那美さんのフルネームが伊坂那美(いざか・なみ)さんらしいです。PEで我々が見ていた黒衣装の那美さんと姓が入れ替わってるのは何のイリュージョンなんですか…?
青那美さんの夫はどうやら出産には反対している模様。
愚かな母→哀れな母になってた。なんだろう…悲しい出来事に打ちひしがれていた当事者にしてはやけに自分を客観視してるのが引っかかるな…。あと絵馬持って階段駆け上がるシーンのメモで「祝いを求めた」って残ってるけど、青那美さんわりと自分主体で物事語るタイプっていうか、控えめそうに見えて自己主張クソ強ウーマンなのかもしれない(個人の主観です)。
黒那美さんが流してしまった灯留子は女の子だったけど、青那美さんの子は火留児くんで男の子だったよう。
青那美さんが参詣したのは陽葦白銀神社。黒那美さんが参詣した陽葦火山神社とは全然別の神社です(スクリーンに投影された本殿からして全然違う)。
大神解釈は157-56で左へ。右の石碑に「切実な願い、歴然と伝わったわ」って書いてあったけど歴然ってそういう使い方する??ご利益2倍とも書いてあった。
右の方は「実に賢明な選択」と評しながらもお礼参りをめちゃめちゃ念押してくるやつ。こ、怖…

13.13文字の伝言
冒頭の「ねんころろんの詩」は那美さん作詞曲の子守歌。ベビーベッドに赤ちゃんを寝かしつけてて、那美さんがミニピアノで弾き語りしてました。
那美さんは音楽教師、内縁の夫さんは体育教師。夫さんがかなり厳格な育て方をしていて、那美さんは過保護ぎみとだいぶアンバランスな環境で育つことになってしまった子供。
ある日、子供が放火犯として捕まり、マスコミの執拗な取材に堪えかねた夫は首を括ってしまう。那美さんは「それでもこの荷物は降ろさない」と歌い上げ、「それでもアナタをあいしてる」が13文字の伝言として綴られる。最後は冒頭の子守歌のハミングで終わる、というなかなか重い曲でした…
曲後の大神解釈は123-83で左。どっちか忘れたけど石碑の内容が「絵馬の願い、それ自体成就されたことは歴然」とか「旦那様の件は残念でしたが、【御礼参り】は楽しみにしていますね」ってやたら砂掛けてくる内容で辛辣すぎたのが絶対大神解釈に影響してると思う…。

14.生きているのはボクだけなんだろ?
メンバー紹介時に分かったんですが、この日は山川達平くんがお休みだったのでランダム枠でサイコパススーツ氏はこの曲で確定だったようです。記念祭では現場で聴けなかったので嬉しい限り。
しかし本当にハセガワさんと水野くんの声ぴったりユニゾンしてて凄い。最後の高笑いまで完璧だった…。

15.死はいつも水の貌で
はるか昔初期のニコ動にアクセスしていた頃に歌ってみた動画をよく見てたので、ピコさんのお名前は当時から知っていましたが、なにぶん生歌を聴いたことがなかったのもあって今回のSH参加は非常に驚きました。そうかニコ動出身者でも起用されるんか…という…。よく見てたのは08年〜09年辺りだったんですが、Moiraの発売もあってSH歌ってみたが割と流行ってたんですよね…
そういう懐かしさもありながら聴いたわけですが、ピコさんマジで上手かったです。自分が見ていなかった間にしっかりキャリアと実力を磨いてたんだなぁ…としみじみしてしまいました。というか絵馬!の曲はボーカルの皆さんさらっと歌ってるように聞こえるけど、譜面に起こしたら絶対鬼やろってフレーズが多すぎる。「大地が揺れ 揺れ揺れ揺れ揺れた」とか最初聞いた時うわヤバ…と思いました…
「それは青い日の記憶」からの演出が印象に残ってます。特に妹が波に呑まれていくシーン、水色のオーガンジーっぽい布を使って波を表しているのが「Nein」の「言えなかった言の葉」の時以上に効いてくる…。

16.神と私の生きる道
エイプリルフールに一瞬だけサボるなSABOU!になった右ルートか、いい感じに続きが気になる箇所で体験版が終わった左ルートか気になりましたが、大神解釈の結果157-55で左ルートへ。市川で右ルートだったので4公演めで大まかな選択肢は綺麗に全曲回収できた格好です。P席大神っょぃ。
最初の入試問題のシーン、地学ガチ勢ギャルsの他にダンサーさんも受験生役として参戦しててより試験会場の雰囲気が出てました。どなたかお一人いやコレお手上げなんですけど…みたいな感じだったのがちょっとツボ。
地学ガチ勢ギャルs、歌詞フォントからも推察されてましたが木内栞さんと石田彩夏さんでした!ただ役名は曲中には出てきてなかったので、天野御影&天野宮比が絵馬を奉納していない並行世界なのか、そもそも別人なのかはちょっとよく分かりませんね…状態。
八島総研Reportの箇所、ピコン♪ってSE鳴るのかわいい。
「女子会にも普通に呼ばれ」のところ、呼ばれてるというよりギャルsに連行されてるって感じでほぼ引っ張られてたのがじわじわ来ました。八島さん多分肉体的には男性なんだろうけど、外見の雰囲気が非常に中性的なのも相まって女子からはあんまり異性として意識されないタイプの人だ…
試聴版よりも後の部分、「それは青い日の呪縛…」と「死はいつも水の貌で」と同じ主旋律で、しかしかなり音数を抑えたアレンジ。八島さんは妹が流されているのをなす術なく傍観するしかなかったことがトラウマになっているよう。その後前向きになり、「科学こそが神だ」と信奉するようになった八島さんはある研究所の就職面接に臨む、という場面で曲は終わり。
ぶっちゃけるとこの辺で音響の低音ブーストがめちゃくちゃ強くて、メインボーカルの上にバスドラと和太鼓の音が割れて乗っかってくるような有様でほぼ全く主旋律が聴き取れず、というか耳がかなりしんどかったです。耳栓持ってなかったのをこれほど後悔した現場もあんまりないくらい…加えて視覚情報も追いきれなかったので、ほんとに悔いしか残ってないですこの曲の後半…。
石碑は右が「合格祈願なんだから就職試験も任せてよね!」みたいな内容。ただし「何よあの女」とやっちーにかなり苛立ちを露わにしているのが巫女の人間味フルオープンな雰囲気。
左の石碑は「貴方は少々神というモノを舐めすぎています。その事が禍いしなければよいのですが…」な内容。
大神解釈は136-77で左。八島さんは研究者になりましたが、精度の低い地震予知を高らかに謳ったことで凪丘に経済損失を招き炎上した、という結末。わちゃんの台詞はメモを見る限り「神を畏れ敬う心。それを忘れた人間には、必ず禍いが降りかかるんだわん」でした。

17.恋は岩をも動かして
イワナガちゃんサイドの曲。スクリーンにはオンラインゲームのチャット画面みたいなのが出てきて、チャットの自分側が「Chiruru」、相手側が「Tomomin」。ChiruruはTomomin相手に恋の相談をしていたようで、背中を押してもらって告白へ挑みます。HNはコノハナノチルヒメからですね多分。TomominのHNは直感的に正体が八島さんかなと思いました(下の名前が知美なので本名の読み換え)。そうするとさっきの石碑選択でやたらやっちーに辛辣だったの納得…。
結果、相手のキセくんには噛み噛みのどもりまくった告白しかできず、「返事は急いでいない」と言い残して逃げ帰るイワナガちゃん。告白のシーンついさっき佐久夜ルートで見た鹿島くんとそっくりなんだけど対比ですね分かりました。
逃げ帰ったところで、イワナガちゃんが出会ったのは卒業生だという天野力(あめの・ちから)という男子でした。ややオネェ系の入った喋りをする彼を変なイケメンと評したイワナガちゃんでしたが、同じバンドが好きだったりスイーツ好きだったりで意気投合した模様。
そこに通りかかった教師(スーツ男)、友人同士である二人に「もう下校時刻だ」「大人の階段はどこまで登ってイクのかな(※カタカナ部分は歌詞原文表記ママ)」「君はもうボクの生徒じゃない」など、いろいろ問題発言では済まされないレベルのムーブを残して去っていきました。うわないわアイツ…
ラストのランララ…のハミングは恋花と同じメロディだけど、こっちはただ手を繋いで一緒にスキップしてる感じの至って平和なダンスでした。「恋に墜ちない夜へと」って語りが入ってたので、このルートだとイワナガちゃんと力くんはいい友人関係が続くようです。頼むからぜひそのままで…

18.紫青の参道
前半との歌詞改変部分は「仔等の運命(青那美さん)」「修むる学問(八島さん)」。KA・SHI・KO・MIの洗脳力が高くて終わるとそれしか覚えてない。
2回目の参道が終わると、本日の復習として文責・革命先生の文章がスクリーンに字幕投影されます。多分これコンサート限定で映像残らないんだろうなぁと思いつつ断片的にしかメモれてないんですが、「夢想と呼ぶにはあまりにも切実で、現実と呼ぶにはあまりに儚い」の一節だけちゃんとした形でメモってありました。多分好きな一節です。
弐す壱せりの摂理で第三参道が自動でせりに決定しました。さて…

19.生まれちゃいけない命
スーツ男氏とスクナ先生の電話のシーンからスタート。ここで「ボクだよ、タカヒコ」「久しぶりだな月人、叔母さんの七回忌以来か?」というやり取りからスーツ男さんの名前が月人(ツキヒト)と判明。キャラクター名判明まで長かったですね…あとそこ親戚だったんかい!スクナ先生が叔母って発言してるあたり、二人は従兄弟ってことはほぼ確でいいのかも。
月人、ある夏の日に偶然小学生だった佐久夜姫子を見初めてから、小学校→中学校→高校と勤務先を変えながらストーキングしていたというヤバさがここで明らかに。小学校から中学校は市教委へのコネでどうにかしたらしいですが、高校はさすがにどうにもならず凪丘県教委の教採を受け直した模様。ちなみに教育学部の初等教育だとだいたい小中は同時に免許取れるけど、高校は取得単位が違うので取り直しになります。教育学部以外だと中高の教免は同時に取れるけど小学校は取れないので、どちらにせよ大学に編入が必要っていう…
あとスクリーンに「久生市教員採用試験」って出てたけど、市単位で教採実施してるのって政令市なんですが久生市は政令市なんですかね…ちょっと分からん…。
「蝉がエモい」「夏が一番エモいのは姫子に出逢った季節だから」ヤバさのボジョレーヌーボー状態でどんどん狂気を孕んでいく告白。「地に堕ちた空蝉のように」って歌詞出てきたけど源氏物語やっぱり引っ張ってきてない?
そしてとうとうある夏の夜に姫子を襲う月人。ことに及んだ後、月人は組み敷いた姫子の貌を見てこう叫びます。
「今の君は世間的に見てとても不幸せな状況だ。…なのにボクを見るその表情はなんだ。愛に実存なんてないんだあああああ!!!!!」
このシーンのハセガワさんの演技マジで怖くて、会場の大神一同が固唾を飲んで見守っているのを肌で感じてぞくぞくしました。本当にこの人絵馬PEで演技初めてだったんです…?
発狂して崩れ落ちた月人にそっと寄り添い、彼を抱き止める姫子。彼女の表情に去来するものがなんだったのか、下手寄り最前列のP席大神だったら見れたんじゃないでしょうか。
曲が終わった後の字幕芸もまた怖くて、「業の果てに宿った命、その産声が天を掴むことはなかった」と姫子の妊娠と死産(中絶?)を暗示する内容。そこでRomanから引用するのやめてくれません?
で、最後に「生まれちゃいけない命」とタイトルがドーンと出て終幕。いやこれ拍手…していいのかどうかすら分からん…という衝撃と困惑の中まばらに聞こえる拍手でより背筋が寒くなる、そういう曲でした。記念祭の時に突然石碑選択がブッ込まれたSacrificeもこんな感じだったな…。

20.メンバー紹介
Fiction Junction Revoです、と登場してきたRevoさんでした。おや、と思っていたらこの日は関係者席に梶浦由記さんがいらしていた模様。梶浦さん来てる日だいたいそういうこと言うんだよな…
BD発売の遅延についてのお詫びと現状について。4/22時点ではオーサリング作業が大詰めとのこと。BDの石碑選択の組み合わせが何百万通りになってしまうため、バグチェックにありえんくらい時間がかかってるという状況。「バグチェック出る音楽作品 is 何?」もう発言がTwitter構文なんだよな…TL見てるの知ってますよ会報でほぼ名指しに近いアピすんな…
「草越えて森。越えてアマゾン。越えてマダガスカル。」って言ってたのどの辺だっけ…
今回のストコンは大神解釈の結果で人によって出番にかなり差が出るため、その日出番がなかったキャストさんが反省会と称して呼び出されてメンバー紹介MCを行うことに。この日呼び出しをくらったのはトミナガココロさん(ピンクのコートのギャル)と池田和樹さん(グレーのコートにピンクのニットのお兄さん)。トミナガさんはストコン4日目にして出番がなかったのが初だったとのこと。
トミナガさん「ねぇRevoちゃん、あたしの魅力が伝わってなかったってこと?」このMCのトークはキャラクターとご本人の素の境界線が全体的にわりとゆるふわ風味みたいです。そういうのに飢えてたのでもっとやってください、というか領拡系ツアーやってください。わりとマジで。
役柄上はあまり仲のよくない二人がセットになってしまって収拾が付かなくなりそうな予感がしてきたところで、Revoさんからメンバー紹介拝命したトミナガさんが片膝付いたんですが、トミナガさん演じるギャルは一応Revoさんのことをなんか違う地平から来たっぽい大層な人ってちゃんと認識してるのが滲み出てきてすごいよかった…。
ちなみにこの日出番がなかったのは計8人、この時点で最多だったようです。他6名は佐藤真大くん、行徳麗奈さん、塚越靖誠さん、北村羽菜さん、伊藤尚史さん、飯塚杏実さん(間違ってたらすみません)

21.(EN)即ち…光をも逃さぬ暗黒の超←重↓力↑(short ver.)
歌い手組で唯一出番がなかった佐藤真大くんソロverでした!初日のピコさんもだけど歌い手組で出番がない・極端に少ない人がいるとRevoさんが歌わない場合がある模様。頼むから映像に残してくれ…
なんか終わった後のゆるふわトークでRevoさんがハセガワさんを突然の大ちゃん呼びしたのは覚えてます。今回Revoさんメンバーに対しての呼び方フランクじゃない?
いい結末だと間髪入れず拍手があって、バットエンドみたいなのだと拍手が小さかったり遅れたり、そういうのも演者は感じています、拍手しない、できないのも選択の一つですという話はしてたな。本当に今回のストコン、P席大神じゃなくてもどこかしらで能動的にならないとストーリーのピース嵌めが大変で、集合知ないと理解が追いつかなかったりな部分があるけれど、逆にこれBD発売を一人で迎えていたら冗談抜きで1割も理解できない気がする…。そういう中で、客席も一体になって一つの作品を作り上げていってるんだな、とひしひし感じた参戦初日でした。
2日目の分なるべく早く書きます!