このコラムでは、「基本行政法」について紹介します。

受験生の皆様は、行政法が抽象的で難解と感じていませんか。また、判例の規範や意義をどのように具体的事例で使えばよいかについて悩んでいませんか。

基本行政法は、基本憲法Ⅰ、基本刑法ⅠⅡとともに、日本評論社から出版されている基本シリーズの1冊です。

このコラムでは、一見抽象的かつ難解との印象を受ける行政法の印章を変え、合格への得意分野にするために基本行政法が役立つということが分かります。


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基本行政法の内容と特徴

本書の特徴は、具体例を提示して、論点を具体的に分かりやすく明示している点にあります。

特に、行政法の重要判例については、複雑な事実関係を簡略化して紹介がされています。

また、行政法では、個別の具体的な法律の理解が重要となりますが、本書では、事案を理解する上で必要な範囲について法令が引用されており、事案と併せて確認することができます。

司法試験の勉強での使い方

司法試験の勉強で本書をどう活用すれば良いのかについて、解説します。

基本行政法の通読

基本行政法を通読して、行政法の頻出論点(処分性、原告適格、行政裁量等)を読み、理解することが重要です。

行政法は、無数の個別の法律が具体的事例で問題となっているため、膨大な量の勉強必要だと感じるでしょう。

しかし、司法試験の合格に必要な量という観点では、必ずしも、他科目と同程度、他科目以上に求められるということはありません。

したがって、効率よく勉強することが重要です。

行政法の基本書では、必ずしも合格に必要不可欠ではない記述もあります。

初心者で勉強し始める方は通読をしてもいいですが、頻出論点に絞って読み進めてもいいでしょう。

行政法の判例学習

行政法では、判例を学習することが重要です

近年の司法試験では、重要判例を参考にしつつ、回答することが求められています。

行政法の事例は、複雑で難解な場合が多いです。さらに、個別の法律について理解することが必要です。

しかし、これらを1人で学習することは容易ではありません。

基本行政法では、重要判例について、複雑な事実関係を簡略化した事例を用いて解説をしてくれています。

なので、論点を効率的に理解することができます。

また、基本行政法の事例を読んで事案の概要を掴むことで、最初から複雑な事案を読むよりも早く事案を理解することができます。

そして、基本行政法では、事案の理解に必要な範囲で問題となった個別の法令を引用し、記載しています。

したがって、法令についても効率よく理解することができます。

司法試験の過去問

司法試験の過去問を解き、書けなかった部分、論述が不十分であった部分について、基本行政法の該当箇所を読むことをおススメします。

アウトプットを実際にした上で、基本行政法を読むと、実際にどのように書けばいいのかの理解が進みます

基本行政法の評価

本書のメリットは、2点あります。

1、判例の規範の使い方が理解しやすく解説されている

1点目は、判例の規範の使い方が理解しやすく解説されている点です。

本書では、簡略化された事例を用いて解説をしているため、実際の事案のうち、規範の理解には必要ではない部分を除いて解説がされています。

また、難解な概念や規範を説明する際には、図も用いながら分かりやすく解説されています。

初学者にとっても、司法試験を目前に控えた受験生にとっても、本書を読み、論点を正確に理解することが重要です。

2、判例相互間の解説がされている

2点目は、判例相互間の解説がされている点です。

行政法の重要判例には、一見すると矛盾し相対する判例があるように思えます。

それらがどのような関係にあるのか、どのような事案の相違があるのか、という点についても解説がされています。

司法試験では、判例の射程を理解することが求められます。解説を読み、判例と判例の関係を理解することが重要です。

これらのことから、本書は、初学者の方から、司法試験直前まで、幅広く使うことができる基本書であると考えられます。


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