ゲムゲム
FX Fairは元々調査する予定がありませんでしたが、複数の方から調査依頼を頂いたので、追加で調査しました。
調査していくことで、G社と意外な共通点も見えて来たので、他社を追っている人にも役立つヒントが見つかるかもしれません。
FX Fairがどうなるかの予想が立ちそうな情報も見つかったので、ぜひ紹介していきます。
※既に消されている情報のURLも残しているので、Wayback Machineなどの過去履歴が見れるサイトを使って検索してみてください
FX Fairの本拠地とライセンス先
FX Fairでは公開されている拠点が2つあり、ベトナムは本拠地として存在している場所で、セントビンセントおよびグレナディーン諸島はライセンスとしてのの登記先です。
セントビンセントの住所はGriffith Corporate Centreという管理会社があるだけで実体は無いので、実質的な拠点としてはベトナムのみになるでしょう。
セントビンセントでは外国為替の仲介活動は認められていない
セントビンセントの金融庁のホームページを見ると、このような注意書きがあり、外国為替の仲介活動は認められていないことが記載されています。
その下を見ると、「適切な法律が制定されるまでは」との記載もあるので、法律上は制限されていないようです。
つまり、法の抜け穴を使って、セントビンセントで法人登記をしていることになるので、セントビンセントのライセンスはかなりグレーなものとなります。
FX Fairの拠点・ライセンス先の調査レポート
ではFX Fairの拠点とライセンス先の調査した結果を紹介します。
ベトナムはFX Fairの名前は無くTJ TECHとして会社がある
FXFairのベトナムオフィスは、FXFair Ltd.ではなくTJ TECH COMPANY LIMITEDという名前で登記しているのが分かりました。
現地調査をして頂いた方によると、ベトナムで金融会社の登録はできないようで、IT会社として登録しているそうです。
会社名:TJ TECH COMPANY LIMITED(ベトナム語:CÔNG TY TNHH TJ TECH)
住所:Floor 11, Capital Place Building, No. 29 Lieu Giai, Ngoc Khanh Ward, Ba Dinh District, Hanoi City, Vietnam
代表者:MATSUMOTO TAKASHI
設立年:2019年3月15日
公式Facebook:https://www.facebook.com/tjtechvn/?ref=page_internal
代表者名からも見てわかるように、FXFairは日本人による運営のようです。
TJ TECHのFacebookを見ると、FxFairと同じ画像を使いまわしているので、同じ会社だということが確認できます。
Capital Placeは非常に大きな37階建てのツインタワーになっていて、1階には案内板はありませんでした。
11階に上がってみると、TJ TECHの会社が確認できました。
かなりスタイリッシュなデザインです。
11階の案内板にはTJ TECHの会社名も表示されていました。
FX Fairという会社ではこの階に登録が無いのが分かります。
(FX Fairからクレームが来て11階にFX Fairがある。と言われたので念のため)
追記:FXFairとTJ TECHの関係性について
2023年6月5日にTJ TECHからDMが来て、FXFairとの関係性を否定する内容が届きました。
FBへの投稿は、TJ TECH社のものではないことと、FBの写真が同じことについて、否定をしていました。
コチラの調査でTJ TECH社とFXFairが同じだということは、単にFBの写真が同じだっただけではありませんので、理由を以下に記載しておきます。
2:”FXFair Ltd.社”のオフィス画像をビル管理会社の関係者に見せて合致する企業が無いか確認→”TJ TECH社”のオフィスと合致すると回答あり。
3:”TJ TECH社”のFacebookと”FXFair Ltd.社”のWebサイトを比較→会社紹介などで使用されている画像が複数一致。
4:電話連絡→電話不通(電話連絡不可)
5:SNSでの連絡→当初”FXFair Ltd.社”との関係は回答不可であったが、何度かやり取りをする中で”FXFair Ltd.社”のベトナム拠点との回答があった。
このような流れとなり、現地スタッフがSNSでTJ TECH社に連絡を取ったところ、TJ TECH社のスタッフがFXFairのベトナム拠点であることを認めています。
という訳で、この情報は削除する理由がないので、掲載を続けたいと思います。
金融ライセンスはセントビンセント(法人登記のみ)
金融ライセンス先のセントビンセントおよびグレナディーン諸島に行ってみると、緑色のGriffith Corporate Centreという管理会社がありました。
FXFairのホームページに書かれている「Beachmont Business Centre」は、Griffith Corporate Centreと同じ建物になります。
(古い名前がBeachmont Business Centre、もしくは、Griffith Corporate Centre内にBeachmontの私書箱があると思われます)
Griffith Corporate CentreはGEMFOREXやHFM、Axiなどと同じ管理会社、同じ登記場所になるため、多数のFX業者の登録がある建物です。
ちなみに、Griffith Corporate Centreの管理会社であるWilfred Services Ltd.の名前で登録のある会社数は1,037社でした。
Wilfred Services Ltd.はセントビンセントにGriffith Corporate Centreしかないため、1つの建物で1,037社が入っていることになります。
FX FairはFFairとしてセントビンセントの登記がある
コチラの検索フォームでFX Fairを探したところ、”FFair”という名前で登記されていることが分かりました。
以前調べた時は”FXFair”で登録があったので、どうやら名前を変えたようです。
公式サイトもFFairになっている
FX Fairの公式サイトを見てみるとFFairに変更されているようでした。
何かの偽装工作でしょうか?
FX FairとTJ TECHの関係性について
FX FairとTJ TECHの関係性について、ベトナムで調査して頂いた方に依頼をして、政府政府のサイトから会社概要を調べてもらいました。
(日本からはアクセスできないので、もし概要を取得する際はベトナムのVPNを使うか、ベトナム在住者に依頼をしてください)
FX Fairの会社概要
FX Fairの会社概要を見てみると「FX FAIR SOLUTION COMPANY LIMITED」という名前で登記がしてありました。
登記先住所はCapital Placeです。
代表者はベトナム人らしいのでノミニー(身バレを防ぐための名義貸し)をしている可能性がありそうです。
TJ TECHの会社概要
そしてTJ TECHを調べてみると、「TJ TECH CO.,LTD」で登記がされており、住所はFX Fairと同じCapital Placeです。
代表者を見ると「MATSUMOTO TAKASHI」という名前が出てきました。
コチラは日本人名なので、代表者本人の名前で登記している可能性がありますね。
MATSUMOTO TAKASHI氏とTJ TECHの関係性
MATSUMOTO TAKASHIをいろいろ調べてみると、似た名前が多く、ほぼ情報は無いのですが、LinkedInには情報が少しだけありました。
LinkedInにもMATSUMOTO TAKASHIはCEOと書かれているので、TJ TECHの代表者の可能性が高そうです。
(日本人ノミニーを使っている可能性は否定できませんが)
TJ TECHとしても日本人の募集を行っていた
TJ TECHのLinkedInの投稿を遡ってみると、コチラの投稿に日本語オペレーターの募集を行っていたことが分かりました。
TJ TECHはベトナムのシステム会社なのに日本語オペレーターを募集しているのは不自然ですね。
ここに書かれている日本語能力試験N1というのは日本語の「読む」「聞く」がメインの試験になっているので、「話す」能力の必要ないメールやチャットのオペレーターには最適です。
FX FairとTJ TECHのGoogle検索数
SEOのツールを使ってFX FairとTJ TECHの月間Google検索数を調べてみました。
FX Fairの検索は日本がメイン
検索エンジンのツールを使ってFX Fairについて調べてみると、ほとんどが日本で検索されているので、日本人ユーザーの割合が圧倒的に高そうです。
日本以外ではほとんど検索されていないようです。
FJ TECHはわずかにベトナムのみで検索がある
TJ TECHの方はベトナムでわずかに検索があるようです。
全く実体が無い訳ではない。という理解になるでしょうか。
ただ、日本での検索がありませんが、LinkedInで募集していた日本語サポートは必要なのでしょうか?
TJ TECHはシンガポールにも会社がある
さらに、コチラの投稿を見ると、TJ TECHはシンガポールにも会社があるようです。
そこで1つの疑問が浮かびました。
シンガポールにはRisk TakerというG社のマネロン先だと言われている会社があります。
シンガポールのTJ TECHとRisk Takerは非常に近い場所にある
シンガポールのTJ TECHとシンガポールのRisk Takerは非常に近い場所に会社があるのが分かりました。
TJ TECH
TJ TECHはダウンタウン駅すぐ近くにあるようです。
Risk Taker
Risk TakerもTJ TECHのすぐ近くのダウンタウン駅周辺にありました。
2つの会社の距離はわずか260m
2つの会社の距離はわずか260mで非常に近いことが分かりました。
歩いても3~4分程度で着く距離にあります。
これくらい近いと、頻繁に会ったりもできますし、すぐに打ち合わせすることもできますね。
ただ、シンガポールは非常に小さな国で東京23区と同じくらいの大きさなので、たまたまの可能性も否定できません。
まとめ
ゲムゲム
FX Fairの現地調査をすることで、いろいろと見えてくるものがあったので可能性を含めて紹介しました。
FX FairはG社と共通している部分(IB報酬の仕組み、ベトナムにオフィスがある、セントビンセントライセンスなど)があるため、何かしら関係性があるのか、FX FairがG社のマネをしている可能性があります。
このままいくと、おそらくFX FairはG社と同じ道を歩む可能性が高いと言えるでしょう。
今のうちに、FX Fairのホームページから、必要なスクリーンショットなどをデータ保存しておくのがおすすめです。
FX Fairの件は以上です。
他の業者の現地調査レポートはコチラのページにまとめているので参考にしてください。
お世話様です。FXFairに関する詳細情報有難うございます。私はこの取引所から8月11日に出金申請し、承認メールは付きましたが、未だに私の銀行口座には入金になっていません。所謂詐欺会社の形態が強いですね。私は素人なので、これからは余程調べて投資しないといけないと反省しています。
そうですか~、出金は厳しそうですね。
FX Fairも数年前から運営しているので、簡単な調査だと見分けるのは難しいかもしれません。
ボーナスが無い業者を使っておくのが無難だと思います(^^;)
シンガポールの政府機関ACRAが約600円でシンガポール法人の株主情報を販売しています。ただの独り言です。
https://www.tis.bizfile.gov.sg
ありがとうございます_(._.)_
とても参考になります。