ためこう先生の病み系近親相姦モノ、禁断の兄弟BLです。
1巻だけで完結。
ストーリーは、はらだ先生の「にいちゃん」の表紙を初めて見た時受けた印象みたいな内容でした。
重くて病んでてドロドロしてる…みたいな。
あっちは血は全然繋がってなくて近所のにいちゃんって意味でしたね(笑)
こっちはガチで血が繋がってる兄弟なので、苦手な方はご注意ください。
ビッチな兄と真面目な弟
優等生な弟・弟・秋生(あきお)と、男に体を売って金を稼ぐ兄・元春(もとはる)のお話。
なんか勝手に双子だと思ってたけど、5つも離れてたんだな。
兄はクズでビッチなロクデンシだけど、弟想いというか。
弟には真っ当に生きてほしいから、自分はいくら汚れてもかまわないみたいな精神を感じる。
でも弟はそんな兄のことが大好きで
弟→→→→兄 だけど、兄はそんな弟の恋心に全く気づいていないという(笑)
弟の歪みっぷりが相当病んでて、兄が真っ当に生きようとする度にクッソ病んだ目を向けるの落差すごすぎて笑う
秋生の担任の先生、家庭訪問したら自分の生徒がチ○コ丸出しの兄貴の身体拭いてるところに出くわすとかマジで可哀想…
限界
いい弟を演じてきた秋生だけど、限界がきた。
ストーリー半分まできたのに、兄貴は弟の気持ちに気づいてる様子は全くないし、弟は兄貴のためを思ってずっと気持ちを抑え込んでて、いつになったら話大きく動くんや?って思ってたら、やっと動きました。
結局秋生はどうしようもないクズに堕ちた兄貴に優しく手を差し伸べて、自分だけに依存させたいってこと?
それにしてもどうして元春の同僚ももれなくホモなんだよ(笑)
兄貴を強引に犯す秋生めっちゃ楽しそうで草
それでも、弟の前では兄貴でいようとする元春の兄貴精神には感動した。
つまりは秋生がどれだけ泥の中に引き摺り込んでも無駄だったってわけですか。
突然数年後になってビックリした。
え、監禁エンド!?って思ったけど、でもまぁ幸せそうだし…
これで…いいのか???
エピローグ
まぁ幸せならOKです!って思ってたらこれかよ!!
いや、まぁ幸せなんだろうけどさ??
このエピローグのせいで見え方が180度変わってくる。
え、じゃあお前あの時どんな心情でそのセリフ言ってたん?
予想外のどんでん返しエンドだった…
まとめ感想
結局お互い、「いい兄」「いい弟」を演じてきた似た者同士だったってわけか。
まともになろうという兄のためを思って、自分の本性がバレないように必死に取り繕って演じてたけど、限界がきて崩壊した。
でも元春は一枚上手で、秋生の本性をとっくに知っていて、崩壊することを見越した上で「いい兄」を演じていた。自分だけしか見えなくするために。
病んでるんだけど、そこまでダークな感じはなかったかな。絵柄が可愛らしいのが原因?
お互い相手のことを「キレイ」だと思ってるし、依存させたいと思ってるし、完全に2人だけの世界が出来上がってて
こういう“相手にクソデカ感情を抱えた、ズブズブに依存し合ってる2人”を見て周りのモブが「お前ら…頭おかしいよ…」ってドン引きするシーンがすごく性癖なんですけど(これは「炎の蜃気楼」を読んだせい)
今回はそれが見られて嬉しかった〜!!
こういうのは、モブのドン引き度が高ければ高いほど萌えます。