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【 出典:週刊少年マガジン 七つの大罪 鈴木央/講談社 】

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【 出典:週刊少年マガジン 黙示録の四騎士 鈴木央/講談社 】

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2017年03月29日

七つの大罪 <外伝> 『人形は愛を乞う』 最新ネタバレ 考察

2017年 週刊少年マガジン第17号

七つの大罪 The Seven Deadly Sins

外伝 『 人形は愛を乞う 』


・最新内容ネタバレ ・個人的感想と考察

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<外伝・ゴウセル>

〈色欲の罪〉ゴウセル の秘密に迫る!

外伝、第4弾!!
 
かつての部下が明かす

ゴウセル豹変の理由・・・。


 

フラウドリン:『(あの方は 自分が何者 であるかも

我々〈十戒〉のことも覚えてはいない) 』

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『 (・・・なぜなら)』


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『(自らの 戒禁の呪い によって

 記憶と感情

 …その全てを失ってしまったためだ)』




ある場所で

目を覚ました ゴウセル…。

周囲は、まっ暗闇だった…。



ゴウセル:『 …ここは…どこ? ボク…は… 』


身体を起こしたゴウセル…。


静かな暗闇の中、

背後から物音が聞こえる。

「カラカラ…」

その音に、反応し、振り返るゴウセル…。


ゴウセル:『 ? 』


そこには、明かりを持った 女性の姿が!!!

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ゴウセル:『 わあぁぁあ!!!! 』

女の子:『 キャアアアアアッ 』



突然のことに驚く少女とゴウセル…!


ゴウセル:『 あああああああああ 』


女の子:『 アアアア… …ア? 』


叫び続けている、ゴウセル…!!


ゴウセル:『 あああああああああ 』



女の子:『 ・・・・・ ちょ… 』


ドキドキしながらゴウセルに尋ねる少女…。


女の子:『 お… 驚かせてごめんなさい

 あなたは誰? 何者なの?


ゴウセル:『 あぁ 』

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女の子:『 あ~~~ ビックリした 』


ゴウセルの元に歩み寄って来る少女…!!

しかし、ゴウセルは「ビクッ」と反応し、

その場から逃げ出す!!


女の子:『 待って!! 何もしないから…ね?

お願い… 怖がらないで… 』


岩の裏に隠れていたゴウセル…。

少女の方に、顔だけ出す…。


ゴウセル:『 こわ… い? 』


「ニコッ」…と笑顔で答える少女…!!


女の子:『 うん でも大丈夫… 』


少女の名前は ナージャ…!!

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ナージャ:『 私は ナージャ あなたの名前は? 』


ゴウセル:『 …ボク …ゴウ…セル 』


ナージャ:『 ゴウセル! 可愛い顔なのに

 勇ましい名前! ああ いい意味で

 ところで 男の子? 女の子?

 あん 逃げないで 』



ゴウセル:『 お… …男 』


ナージャ:『 やっぱり! あのコが言った通りだわ 』


ゴウセル:『・・・・』



突如、ゴウセルが…!

ナージャの胸を、指でつつく…!!!


「 プニン プニプニ 」


ナージャ:『 は… 』

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ゴウセル:『 ボク 知ってる
 柔らかいおっぱいは 女の子だ 』


ナージャ:『 えっちーーーーー!!! 』


おもいきりゴウセルの頬を叩いたナージャ!!

急いで岩陰に隠れるゴウセル!!


ゴウセル:『 怖い 』


ナージャ:『 いっ いきなり変なことするから

…もう!!

…それにしても あなた いったい

どうやってここへ潜り込んだの? 』


ゴウセル:『 わからない…
  ずっといた… と思う
  さっき目を醒ましたの 』



ナージャ:『 ずっとなんてありえない…
だってここ…
リオネス城の地下 なのよ? 』


ゴウセル:『 リオネス? …知らない
そんな名前の国は ないよ 』


ナージャ:『 そんなわけないじゃない!

 リオネスは ダナフォール王国 と並ぶ

 大国の一つよ? …あ!! いっけない…!!

 夢中になって時間が経つの忘れてたわ!! 』


『 もう戻らないと 皆にバレちゃう!!

 ゴウセル 私もう行くね? 』


その場から去ろうとするナージャ…。

ゴウセルはそのナージャの服の裾を掴む!!


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ゴウセル:『 …置いていかないで 』


ナージャ:『 そんな悲しい顔しないで 』


ゴウセル:『 悲しい…? 』



ナージャ:『 またすぐに来てあげる
約束するわ 』


ゴウセル:『 本当・・・!? 』



ゴウセルの反応に、思わず吹き出すナージャ!!


ナージャ:『 プッ やだ!
今度は急に笑ったり… 』

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『 大きな赤ちゃんみたい…!! ププ 』




そして、ゴウセルの元から離れて…

地下から顔を出したナージャ…!!

…誰にもバレないように周囲を見渡すが…


バルトラ:『 姉上~~~~~~!!! 』

『 1人では決して探索しないと
  約束しませんでした? 』


そこにはナージャの弟、バルトラ少年がいた!!


バルトラ:『 もし1人で
危ない目に遭ったらどうするんですか? 』

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ナージャ:『 だって
とても待ちきれなくて …えへ♡ 』

『 …それより聞いて!!
 あなたの夢の通りよ…!!
 地下には大空洞が存在したわ!! 』


バルトラ:『 やはり… 』


ナージャ:『 それから 私…
 不思議な男の子に出会ったのよ…
 まるで物語のよう 』



バルトラ:『 え… 』


ナージャ:あなたの力は 本物よ バルトラ!! 』

『 まだ 胸がドキドキしてる…

 じゃあね おやすみ 』



バルトラ:『 おやすみ 姉上… 』


ナージャを見送るバルトラの顔は、

何か悩んでいる表情だった…。




その頃…


1人になった ゴウセル は…

地下の大空洞をいろいろと探索していた!!


ゴウセル:『 リオネスも ダナフォールも

 知らない名前ばかり… 本当にここはどこ?

 この地下も変… まるで大木と岩が

 折り重なって出来た空間みたい…

 大木が折れてからの計測年数は… 』



「 ピピ… 」

自己機能で年数を計測する…。


ゴウセル:『 三千… 年? 』


ゴウセルはさらに奥へと進み…

地下を歩き回っている…!!

その時、ゴウセルが見たものは…


ゴウセル:『 妖精王の森 だ………… 』

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『 思い出した ボクは 彼と一緒だった 』


その時…!!

足元に何かがあることに気づく!!

ゴウセルは、下を見る…。


そこにあったのは、

絶命した ゴウセル本体の亡骸 だった…


ゴウセル本体の言葉が、脳裏に蘇ってくる…


ゴウセル本体:『 ゴウセル… よく聞くんだ

 これは 俺からお前への

 最初で最後の 贈り物(ギフト) だ 』


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ゴウセル本体:『 お前は 俺の叶えられなかった

 夢を叶えてくれ 』




その言葉を思い出し、涙を流すゴウセル…


ゴウセル:『 ゴウ… セル 』




時間が経過する…
(おそらく次の日…)



ゴウセル本体のお墓? …を

造り終えたゴウセルの元に、

ナージャ が訪ねてくる…!!


ナージャ:『 ゴウセ~~~ル 』

ゴウセル:『 ナージャ!! 』



荷物を持ってきているナージャ…!!


ナージャ:『 んしょ…

 ちゃんと約束通り来たでしょ?

 今日はあなたに 贈り物 があるの 』



ゴウセル:『 贈り物… いらない 』


ナージャ:『 どうして…? 』



ゴウセル:『 贈り物くれたら…
ナージャもいなくなる 』


お墓を見つめながら話す ゴウセル…。


ナージャ:『 なんの話?
そんなわけないじゃ… あら… 』

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『 ゴウセルあなた… 泣いていたの? 』



ゴウセル:『 泣…く?
ずっと水が出て止まらなかっただけだよ… 』


ナージャ:『 そ… そんなに寂しかったの?

 ごめんなさい よしよし そんなあなたに

 私の宝物 をあげる!! ハイ! 』



ナージャが取り出し、ゴウセルに渡したのは

冒険物語の本だった…!!


ナージャ:『 ワクワクからドキドキまで

全部 詰まった 冒険物語 よ! 』


ゴウセル:『 物語…? 』

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ナージャ:『 私 主人公のメルドルが大好きなの!!
ひょっとして 本は初めて? 』

ゴウセル:『 うん 』


ゴウセルは、ペラペラと本を開いていく…。


ナージャ:『 私… 体が弱くて

  お城の外に出たことがないから…

  いつも本ばっかり読んでいたわ…

  本は楽しいわよ まるで自分が

  その世界に入り込んだような

  気持ちにさせてくれるの!! 』



ゴウセルは、 もの凄いスピード で、

その本をめくっている!!!


ナージャ:『 もし文字が読めないなら
私が読んで… 』


ゴウセル:『 全部読んだ 』


ナージャ:『 はい? 私をからかってる~? 』



本の内容の一部を語るゴウセル…!


ゴウセル:『 メルドルが姫と天馬に跨がって

  しに神の追撃を歌いながらかわす

  …第四章が面白かった 』



驚く ナージャ…!!


ナージャ:『 うそ… 』


ゴウセル:『 でも1つ 腑に落ちないことがあるんだ

 メルドルの金髪は膝下の長さなのに

 第五章では 全身甲冑(フルプレート)を

 着て戦う こんな髪じゃ甲冑の邪魔だよ 』



ゴウセルは、その説明をしながら、

髪の毛を メルドルと同じ金の長髪 にする…!!

突如、その姿に変身したゴウセルに驚き

ナージャはその場で腰を抜かしてしまう…!!


ナージャ:『 ・・・・・!! 』

『 すっご~~~~!! どうやったの!?

 ゴウセル あなた 魔法使い なの!? 』


ゴウセル:『 ボクは魔法使いじゃないよ 』


ナージャ:『 だって 人間には
そんな芸当できないもの!! 』




ゴウセル:『 ボクは魔法使いに作られた…… 』

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『 ・・・人形だよ 』


ナージャ:『 え? …人…形…? 』


ゴウセルは、自身の胸に手を突き刺し、

胸をえぐり開いていく…!!

目をそむけるナージャ…。


ナージャ:『 キャッ… 何を!? 』


そっと目を開いたナージャが見たものは…。


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ゴウセル:『 ホラ ね 』



『 これは 人形のボクのために

 ボクがボクでいられるよう… 』

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『 …彼が "心の魔法" を詰めてくれた

 魔法の心臓 なんだ 』



ナージャ:『 そん…な…
こんな…ことって… 』



現実離れした状況に、

驚いたナージャの鼓動が早まっていく…。

そして・・・

ナージャはその場に倒れてしまう…!


ゴウセル:『 どうし… たの? 』


ゴウセルはナージャの名を叫ぶ…!!


ゴウセル:『 ナージャ…! 』




気を失ったナージャだったが、

目を覚ますと、そこは ナージャの部屋 だった…!!


ナージャ:『 …私の部屋 』


バルトラ:『 目が醒めましたか? 姉上…? 』


ナージャ:『 バルトラ…私…どうやって… 』




バルトラ:『 姉上が 地下の入口付近で

 倒れてたのを 侍女 が発見したんですよ

 例の少年 のことで…

 何か怖い目にでも遭われましたか? 』



ナージャ:『 ええ… とても

 ゴウセルは… 物語の中の

 メルドルでも 魔法使いでも…

 いいえ 人間ですらなかった… 』


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ナージャ:『 私 そんな彼に怖いくらい

惹かれているみたい… 』


バルトラ:『 …だそうです 』


ナージャ:『 ? 』 『 え!? 』



ねじりまくったカーテンの中から

ゴウセル が顔を出す!!!


ゴウセル:『 ナージャ 』


顔を真っ赤にするナージャ!!!


ナージャ:『 やだ… 今の聞いて… 』


ただ… ゴウセルの姿を見て 「ガクッ」 となる!

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侍女の姿をしたゴウセル!!!


ナージャ:『 な… なんで女装なんてしてるの!? 』


説明するバルトラ…!!


バルトラ:『 じ… 実はゴウセルさんが

 姉上を運んできたのですが…

 も… 元の格好じゃ 兵の目もあるし

 侍女の姿 ならば姉上の部屋に入っても

 怪しまれないでしょ? 』



ナージャ:『 ゴウセルに
妙な癖でもついたらどうするの 』


突然、ナージャの元へと 駆け出したゴウセル…!!!


ナージャ:『 な… 何? 』

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ゴウセル:『 嫌われなくてよかった 』


ナージャ:『 ゴゴゴ…… ゴウセル!!? 』


ゴウセル:『 また1人に戻るのは寂しい…
嫌… 悲しい… 』


ナージャ:『 ちょっ… ダメよ
弟が見ている前で… はわわっ 』


再び真っ赤になり動揺する ナージャ…!!


バルトラは窓から外を見ている!


バルトラ:『 やあ いい天気だ
僕は 何も見てませんよ 』


ゴウセル:『 メルドルは
姫が目醒めた時 抱きしめたよ 』


ナージャ:『 ととっ… とにかく
  あなたを嫌いになんて
  ならないから安心して!!! 』



ゴウセル:『 よかった 』




しばらく時間が過ぎる…
(おそらく数日後…)



ゴウセルとナージャは、

仲良く手を繋いで、散歩を楽しんでいる!


デンゼル:『 ねえ… 兄さん 
姉さん 最近すごく明るくなったよね? 』


バルトラ:『 お前もそう思うかい? 』

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デンゼル:『 あの新しい 侍女 のせい… かな? 』

バルトラ:『 さあね… どうだろ 』


その後も、ゴウセルとナージャは、

楽しく充実した日々を過ごしていた…!


そんな幸せな時間が続いているある日…。

満月が出ている夜の日に…!



ゴウセルに、服をプレゼントしたナージャ!!


ゴウセル:『 これを… 俺に…? 』

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ナージャ:『 あなたの服はボロボロでしょ?
お父様のお古だけど 許してね 』


『 素敵… まるで 本物のメルドル みたい 』



ゴウセル:『 ナージャ姫 』

ナージャ:『 はっ… はい! 』



ゴウセル:『 月の光煌めく今宵… 』

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『 俺と共に 旅に出ようぞ 』


ゴウセルの言葉に、赤面するナージャ!!


2人は、みんなには内緒にしてもらい

馬に乗って、広野を駆ける!!

馬の手綱を握っているのはゴウセル!

そのゴウセルに抱きついて乗るナージャ!!


ナージャ:『 私ね! 馬に乗るのは
これが生まれて初めてなの!! 』


ゴウセル:『 俺も 実は初めてだ 』



ナージャ:『 ええ!? 』

 
『 …ねぇ ゴウセル… 急にどうしたの?

 「俺」 だなんて…

 話し方もまるでメルドルみたい!! 』



ゴウセルは、髪の長さや、髪の色、

話し方までも、物語の メルドル になりきっている!


ゴウセル:『 お前はメルドルが好きだろう 』

ナージャ:『 え? 』



ゴウセル:『 ずっと お前に
好きでいてほしいから 』

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ナージャ:『 私は… どんなゴウセルだって… 』



~時間が過ぎる~
(おそらく数日…)



バルトラとゴウセルが共に歩いている…。

ゴウセル にお礼を言う バルトラ…!


バルトラ:『 ゴウセルさん
ありがとうございます… 』


ゴウセル:『 キミに 礼を
言われるようなことをしたか? 』



バルトラ:『 姉は あなたと出会ってから
本当に 明るくなりました 』



ゴウセル:『 バルトラ… キミは
ナージャと 俺の出会い
予見していたそうだな 』



バルトラ:『 はい… 僕 時々 不思議な夢…

予兆を見る んです 

それが… 怖いほどよく当たって… 』



そして、力強く拳を握りしめ、

 バルトラはゴウセルに語る…。



バルトラ:『 昨日も… また 夢を見たんです

姉上が 本当にうれしそうに微笑んで…

だから…

ずっと一緒にいてあげてください 』

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そう言って笑みを見せるバルトラだったが、

どこか バルトラの様子がおかしい ことに

ゴウセルは気づいた様子…!




場面は、ナージャの部屋


ゴウセルは窓からずっと外の景色を見ている。

ベッドに横になりながら会話するナージャ…!


ナージャ:『 今日は…このままで許してね… 』


ゴウセル:『 気にするな ゆっくり休め

そうだ… 今度は

ペーネスの湖畔に馬を走らせよう 』



ナージャ:『 ねえ… ゴウセル 

 最初に出会った時は まるで

 生まれたての子山羊 みたいだったのに…

 今のあなたを 人形 だなんて

 思う人は まず いないわね 』




ゴウセル:『 …でも 俺は人じゃない…

俺も… 俺の心も… 作りものだから

ただ ずっと在りつづける 

何百年… 何千年… 』



ゴウセルのその言葉を聞いて、

 起き上がった ナージャ!!


ゴウセル:『 寝てねきゃダメだ! 』


ナージャは、ゴウセルの胸に手を置き、

 ゴウセルの手をとり、自分の胸に置く…。


ナージャ:『 何も… 違わないわ

私の中にあるもの も

あなたの中にあるもの も 』

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『 ここに宿(あ)るのは 同じ心 』


笑顔でそう語ってくれた ナージャ…!


だが、ゴウセルは…

震えながらナージャに語りかける!


ゴウセル:『 ナージャ・・・ 』

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『 キミは… …いなくなるの? 』


『 俺と出会ってからずっと…

 心拍が 日に日に弱くなっている 

 今は もう・・・ 』



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ナージャ:『 ごめんね ゴウセル 』


ゴウセルは、ナージャを抱き寄せる…。


ゴウセル:『 ゴウセルも… 俺を作った人

俺の前からいなくなった… 』



ナージャ:『 あなたの生みの親が… ゴウセル? 』



ゴウセル:『 ゴウセルには
ずっと自由がなかったんだ

だから 俺を作り出した 』

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『 彼は 俺を通して世界と繋がるために…

俺は彼の目で耳で 手だったんだ 』


『 そして 彼がいなくなる直前に

 言い残したんだ 自分ができなかった

 夢を叶えてくれって… …でも

 その夢が何か分からずじまいだった 』



ナージャ:『 …だとしたら あなたはもう

彼の夢を叶えてあげてるじゃない 』



ゴウセル:『 え 』


ナージャ:『 あなたは 彼の代わりに

あなた自身の目で見て・・・

耳で聞いて・・・

手で触れて・・・ 』



ゴウセル:『(ナージャ 透き通った小さな声
 冷たくて柔らかい肌…)』



口づけをかわす… ゴウセルとナージャ…!!


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ナージャ:『 感じているわ 』



そして 2人は愛し合う…!!


ナージャ:『(ゴウセル あなたは

私の夢も 叶えてくれた…

私の夢は

最後の刻を あなたと過ごすこと)


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ナージャ:『 ありがとう… 』


ナージャは、 命の最後

ゴウセルに感謝し 安らかに息を引き取る…。


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ゴウセル:『 ナージャ…? 』


『 心拍が… 止まった ダメだ…

 まだ いなくならないで

 キミに教えてほしいことが 他にも… 』


『 違う 』


『 まだ一緒にいたいんだ!!! 』




ゴウセルの叫ぶ声が、衛兵の耳に聞こえる…


衛兵達:『 お… おい 今のは? 』

『 ナージャ様の部屋だ 』





ゴウセル:『 ………… …そうだ 』


ゴウセルは、先ほどの

ナージャの言葉 を思い出した!!


ナージャ:『 何も違わないわ…
 ここに宿(あ)るのは同じ心 』


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ゴウセル:『 キミのためならば…
俺は どうなってもいい 』


ゴウセルは自身の手で、胸に手を突き刺す…

「ズブ・・・」



駆けつけてきた 衛兵たち!!!

ナージャの部屋に入ってくる!!!


兵達:『 ナージャ様 失礼します!!! 』

『 どうされまし・・・・・ 』


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兵達:『 ひ… うわぁあああぁあああ 』


衛兵たちが目撃した光景は、悲惨なものだった…

部屋中 ちまみれ…

ナージャの上に跨がる、ゴウセルの姿!!




ゴウセルはナージャに語りかける…


ゴウセル:『 どうして ナージャ 』


『 俺の心で 』

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『 キミを救うことはできないのか? 』



ゴウセルは、自分自身の 魔法の心臓 を取り出し…

ナージャに与えたが、

それでも… ナージャが目覚めることはなかった…。


涙を流す ゴウセル…!!


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ゴウセル:『 俺を…置いていかないで… 』



ゴウセルは、衛兵たちに捕えられる!!!

騒ぎを聞きつけた バルトラ や

侍女たち… 城の者たちが駆け付ける…


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バルトラ も、大粒の涙を流している…!




大罪を犯した ゴウセル

審判がくだされる日 が訪れた…!!!




『 自称 "人形" ゴウセル!! 

 汝は〈色欲〉から王女を誘惑・姦淫した挙句

 残虐な手口で さつ害…!!

 もはや弁明の余地なし!!! 』


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『 よって 大罪人を火刑に処す!!! 』



泣きながら剣を抜こうとする デンゼル!!!

デンゼル:『 よくも姉さんを!!
この俺の手で仇を討ってやる…!!! 』



そのデンゼルを止める、バルトラ!!!


バルトラ:『 やめろ… デンゼル! 』

デンゼル:『 なぜだ 兄さん 』



バルトラ:『 彼は そんな人じゃないんだ…

  たとえ 人でなくても… 』


  『 (どうか 忘れないでゴウセルさん…)』



『 (姉上は 最期まで微笑んでいました)』

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『(あなたといた 最期の瞬間まで…
 幸せだったんです)』




ゴウセル:『 こんなにも心が辛いものなら…

心なんていらない

もう何も 思い出したくない 』


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『 俺は ただの人形でいたい 』




胸の痛みは心あればこそ。

孤独と喪失がゴウセルを襲い、

彼は自ら心を捨てた。


胸に宿る"心の魔法"を捨て、

人形は〈色欲の罪〉となった…。




次回 第212話『贈り物』へ続く♪
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