「ジャニー色」払拭のための抜擢
「創業者のジャニー喜多川氏(享年87)は、所属タレントに対して性的虐待をしていたと何度も報じられています。ジュリー会長の母でありジャニー氏の姉でもあるメリー喜多川氏(享年93)は、そうしたイメージを払拭し、クリーンな会社にしてほしいと遺言していたそうです」(音楽関係者)
ジャニー氏の亡き後、後継者として辣腕を振るっていたのは滝沢氏。しかしジュリー会長は、これでは“母の遺命”を果たせないと感じたようだった。
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「ジャニー氏から寵愛されて育った滝沢さんが後継者ではあまりにも“ジャニーさんの色が強すぎる”と、メリー会長は苦々しく思っていたようです。そこでジュリー会長が白羽の矢を立てたのが井ノ原さん。ジュリー会長が一番かわいがってきたタレントです。
井ノ原さんのプロデュース能力が買われたわけではなく、ジュリー会長の思い通りに動いてくれるからというのが実情。井ノ原さんは家庭を持っていて爽やかな印象がありますから、クリーンな企業だとイメージを一新できるとの考えもあったといいます」(音楽関係者)
人事にめぐらされた深謀について、前出の音楽関係者は続ける。
「『デイリー新潮』でのインタビューで、井ノ原さんが滝沢さんやキンプリについて釈然としない説明をしたのも、“ジャニーズにとって都合の悪いことは話すな”というジュリー会長の意を汲んでのことでしょう」
ジャニーズの若手タレントたちの未来を背負う存在として、信頼に足る事務所であってほしいが――。