その魂は、誰もを導く真の燈火であれ。 夢咲ラヰカ

　妖怪が認知され、人々と共存しているもう一つの現代。

　高校で濡れ衣を着せられ、実家を勘当された少年・漆宮燈真（しのみやとうま）は、母が生前世話になっていた妖怪屋敷・稲尾家に居候することになる。

　妖狐の少女・稲尾椿姫（いなおつばき）や他の妖怪たちが暮らす屋敷で濡れ衣を晴らすための発言力を得るべく、最強の退魔師を目指し修行する日々。

　そんな一夏を揺るがす事件が勃発——なんと最悪の呪術師集団『影法師』の魔の手が椿姫の弟・竜胆に迫ったのだ。
　最悪の事態を避けるため、犯人の指示通り単身竜胆の救出に向かった燈真は、そこで己の出自の謎を聞かされることになり——？

　妖怪の都とも言われる魅雲村（みくもむら）で、漆宮燈真の百鬼夜行の物語が幕を開ける！