捜索を終え、病院を出る捜査員ら(17日、掛川市の中東遠総合医療センターで)

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 患者の女児に対する強制わいせつ容疑で中東遠総合医療センター(静岡県掛川市)の小児科医塩沢亮輔容疑者(43)(袋井市愛野)が再逮捕された事件で、塩沢容疑者のスマートフォンに10人以上の患者がわいせつ被害に遭っている様子の動画が残されていたことが、捜査関係者への取材でわかった。

 県警は常習的に行為に及んでいたとみて調べている。

 発表によると、塩沢容疑者は昨年3月14日午後6時頃、院内の診療室で、診療中の13歳未満の女児の胸を触るなどわいせつな行為をした疑い。昨年12月頃に診療中の10歳代女性の胸などを触ったとして7月に県警に逮捕されていた。塩沢容疑者は当初、複数の患者へのわいせつ行為を認めていたが、現在は黙秘している。

 捜査関係者によると、塩沢容疑者は、看護師が診療室を離れた際、患者と2人きりの状況で診察を装ってわいせつな行為に及び、その様子をカメラで記録していたという。

 中東遠総合医療センターによると、塩沢容疑者は2015年から小児科医として勤務し、今春から診療部長を務めていた。県警は自宅や勤務先などを捜索し、全容の解明を進めている。

 塩沢容疑者は18日、静岡地検浜松支部に送検された。