高校1年の時からオートバイに
乗っている。
免許を取って公道とサーキット
を走り出したのは16才からだ
が、クローズドの敷地内でオー
トバイに乗り始めたのは12才の
時からだった。
だが、公道走り出しは16才から
だ。
還暦過ぎた今も二輪に乗っている。
もう50年以上になる。
今思うと、オートバイへの風
当たりが今では考えられない
程に強かった時代、オートバイ
には乗るななどと父には一切
言われた事はない。むしろ、
気をつけてどんどん乗れと言
われた。
それは、父が内燃機関搭載の
車両と深く関わる職業だった
からかも知れない。
職業の中身が父のライフの一環
だったのだろう。
磯釣りはプロ級でペンネームで
雑誌のライターもやっていたが、
それらはあくまで本業ではない。
エンジン搭載車両と人々の暮ら
しの向上をこそ常に考えていた
人だった。
私の人生もオートバイと共にある。
否、オートバイは人と共にある。
人に一番近いのりもの。
それがオートバイだ。