遺体は"うずくまった状態"で発見 一緒にいた人物の性別は…未だに行方分からず 事件の背景に「2つの謎」 ススキノ殺人事件
事件があった現場
衝撃的な事件の背景には何があったのでしょうか。
札幌市ススキノのホテルで首を切断された男性の遺体が見つかった事件で、遺体は浴室でうずくまった状態で見つかったことが新たに分かりました。
札幌市の歓楽街、ススキノで7月2日、ホテルの部屋の浴室で首が切断された遺体が見つかりました。
遺体は浴室でうずくまった状態で見つかり、身元は恵庭市の62歳の会社員の男性と確認されました。
現場に男性の身元につながる遺留品は一切、残されていませんでしたが、身元発覚のきっかけは男性の妻が出した行方不明届けでした。
警察の調べで自宅にあった男性の指紋が一致したということです。
身元につながる遺留品は一切残されず
男性が巻き込まれた衝撃的な事件に職場の元同僚も困惑を隠せません。
元同僚:「全然信じられないです、私たちもね。普通の人さ。人に嫌われたり、恨まれるとかしない」
男性の死因は出血性ショックで体の一部には致命傷となる刃物のようなもので刺された傷がありました。
男性の体に身を守る時にできる傷はありませんでした。
客室内に争った形跡なし
客室内に争った形跡はなく、男性は浴室で抵抗する間もなく、いきなり刺された可能性もあります。
ホテルの防犯カメラには、男性と一緒に部屋に入りその後、1人で立ち去った人物が映っていました。
専門家は事件は周到に準備されたものだとみる
犯罪心理の専門家は現場の状況から、今回の事件は周到に準備されたものだとみています。
犯罪心理に詳しい品田 一郎 さん:「殺人は計画的なものではないか。短時間で行われ、衣類も持ち去ってる、ススキノという歓楽街のホテルで、最初から殺害計画を立てていたので、別の服を持っていた可能性もあるし、血痕が自分の衣類に付いたから着替えたということもあり得る」
室内に男性の頭部や所持品はなく警察はこの人物が持ち去ったとみて殺人死体遺棄事件として捜査しています。
遺体はホテルの浴室で"うずくまった状態"で発見
頭部を持ち去ったとみられる人物の行方も分かっておらず、2人の接点も分かっていません。
遺体で発見された男性は、ホテルの浴室で頭がない状態で発見されたんですが、その時、"うずくまった状態"で発見されたということが新たに分かりました。
死因は出血性ショック。首が切断されたこと以外に、体に致命傷となる刺し傷があり、抵抗した時にできる傷、防御創がなかったということです。
男性は家族に行き先を告げずに自宅を出ていて、車で札幌まで移動していたということです。
7月3日の夜に、妻が警察に行方不明届を提出し、自宅で採取された指紋と、遺体の指紋が一致したため、身元が確認されました。