「両親は一切共謀していない」弁護人が公表 札幌遺体切断事件
新谷千布美
札幌市の繁華街・すすきののホテルの一室で北海道内の会社員男性(62)が殺害されて頭部が持ち去られた事件で、道警が実行役とみる田村瑠奈容疑者(29)と共謀したとして殺人容疑で再逮捕された両親が、容疑を否認していることがわかった。両親の弁護人が18日、「2人とも一切共謀していない」とするコメントを出した。
両親は修容疑者(59)と浩子容疑者(60)。捜査関係者によると、浩子容疑者は死体損壊や死体遺棄などの容疑の調べの中で当初、「娘の犯行を止めたかったが止められなかった」と供述したという。これに対し、弁護人は供述内容について「そのような事実は一切ない」と否定。「(両親は)瑠奈容疑者が事件を起こすなどとは全く想像しておらず、一切共謀していない」とした。
弁護人の1人は朝日新聞の取材に「両親が事件を知ったのは事後であり、共謀は成立しない」と話した。(新谷千布美)