女性のような声で「先に出る」… 頭部持ち去った"人物"か 身元特定につながる遺留品も見つからず 札幌・ススキノの殺人事件
現場検証に向かう北海道警の捜査員(札幌・中央区 7月4日)
札幌市ススキノのホテルで頭部のない男性の遺体が見つかった事件で、男性と一緒に入室した人物が退室する前、フロントに女性のような声で「先に出る」などと電話をしていたことが分かりました。
古川 開 記者:「警察がホテルの中に入ってきます」
頭部がない男性の遺体が見つかった札幌市ススキノのホテルでは、7月4日も警察の捜査員が入り、現場検証が続いています。
男性は室内の浴室に裸で倒れていて、壁などの血を洗い流したような跡があったということです。
ススキノのホテル男性遺体…捜査続く
捜査関係者によりますと、ホテルの防犯カメラには男性が、黒っぽい大型のスーツケースを持った人物と2人で入室する姿が記録されていましたが、この人物は、退室する際、違う服に着替えていたことが分かりました。
またこの人物が退出する際、女性のような声で、「先に出ます」などとフロントに電話があったことが分かりました。
客室には男性の携帯電話や免許証など身元の特定につながるものは残されていませんでした。
警察はこの人物が切断した頭部などを持ち去った可能性があるとみて捜査しています。
これまでに判明した事件の経緯
事件が起きた場所は、札幌市中央区南8条西5丁目。
地下鉄南北線のすすきの駅と中島公園駅のちょうど中間辺りです。
飲食店が多い場所の南辺りで、同じような形態のホテルが多い場所で今回の事件が起きました。
時系列を確認します。
7月1日午後10時50分ごろ、被害者と別の"人物"が2人でホテルに入室しました。
その約3時間後、翌2日の午前2時ごろ、フロントに女性のような声で「1人で先に出る」などと電話がありました。
この別の"人物"が、フロントの前を通り、1人で退室したということなんです。
そして2日午後3時ごろ、電話をかけても出ないことを不審に思った従業員が確認に行ったところ、遺体を発見し、消防に通報した。