中小企業診断士は独学だと無理?独学だと難しいのはこんな人
- 2021.03.11
中小企業診断士の勉強をこれから始める方に向けて、中小企業診断士試験は独学で勉強しても合格できるのか、解説していきます。
試験を受けるにあたり、お金はあまりかけたくないけれど、はたして独学で合格できるのか、不安に感じる方は多いのではないでしょうか。
このコラムを読むことで、自分は独学でも合格を目指せそうか、ぜひ参考にしてみてください。
目次
中小企業診断士は独学でも合格できるが難しい
結論から言うと、中小企業診断士試験に一発合格をしたい場合、独学でも合格では目指せるものの、「難しい」と言えます。
中小企業診断士の受験生のうち、独学で勉強していた人と、何かしらの予備校やオンライン講座を活用している人の比率は、データが公表されているわけではありません。
毎年独学で合格を勝ち取る受験生はいるので、独学でも合格は不可能というわけではないでしょう。
しかし、中小企業診断士の合格には約1,000時間もの勉強時間が必要です。
効率的に勉強時間を確保し、最短で合格レベルの力を身に付けるという観点で講座受講をする方が有利と言えそうです。
独学でも合格できるけど難しい理由
前述した通り、中小企業診断士試験は独学でも合格することは可能であるものの、講座受講の場合に比べて難易度は高くなります。
この章では、独学が難しいと言われている理由について、より詳しく解説していきます。
独学が難しい理由は以下の四点です。
モチベーションの維持が難しいから
オンライン講座等を受講する場合、比較的モチベーションの維持がしやすいです。
理由は、頻繁に講師からのアドバイスを聞く事ができたり、講師が発信する情報から現在の自分の勉強の進捗具合が把握できるようになったりするからです。
一方で独学の場合、講師のアドバイスも無く、自分の立ち位置の把握も困難であるため、モチベーションが維持しにくい傾向があります。
勉強のカリキュラムが無いから
講座受講の場合、最短合格に向けた効率的なカリキュラムが既に組まれています。
これは、試験の情報に精通している予備校や通信講座だからこそできることです。
独学の場合は決まったカリキュラムがないため、手探りのまま勉強を進めがちになります。
結果として、必要な勉強時間が増加してしまいます。
最新の情報が入りにくいから
これは主に一次試験の科目である「経営法務」や「中小企業経営・政策」において重要となります。
これらの科目には共通した特徴があります。
それは、年度によって解答の内容も変化するという事です。
例えば「経営法務」の場合、法律の改正が頻繁に発生し、それに合わせて同じ設問であっても年度によって解答が変化していきます。
講座受講の場合は、講座の中で新しい情報を随時発信してくれるので受験生も柔軟に対応ができますが、独学の場合はタイムリーに情報をキャッチすることが難しくなります。
過去問の添削を自分でするしかないから
これは二次試験において重要となります。
一次試験のマークシートと異なり、二次試験は記述試験です。
そして、公式の解答や採点基準が出ないという非常に不透明な試験です。
そのため、多くの受験生は過去問等を解きながら、自身の作成した解答が合格点に達しているのかどうかの判断に困ります。
講座受講の場合は講師に添削を依頼できる事もありますが、独学の場合は自身でどうにかするしかありません。
以上四点の理由から、独学の場合は講座受講に比べて多くの勉強時間を必要とする傾向があります。
決して独学での合格は不可能な訳ではないですが、講座受講に比べて遥かに難易度が高くなります。
こんな人は独学だと難しい
以上を踏まえた上で、独学が厳しい人についてまとめていきます。
近くに勉強仲間がいない人
近くに勉強仲間がいない場合、独学は難しいです。
理由は三点あります。
試験に関する新しい情報が入ってきにくいこと、モチベーションの維持が難しいこと、客観的に自分の立ち位置を把握できないことです。
講座受講をすることで、この点をカバーするのが賢明でしょう。
時間の確保が難しい人
普段仕事や学校がある人は、ただでさえ勉強時間の確保が大変です。
独学の場合、通常の学習に加えて、カリキュラムの作成も自身でする必要があります。
これは時間が限られている人にとって、大きな負担となります。
ですので、忙しく、時間の確保が難しい人は既に効率的なカリキュラムが整っている講座受講がお勧めです。
より確実に合格を目指したいなら
最後にこのコラムのまとめです。
中小企業診断士は独学で合格が不可能な訳ではありませんが、確実に合格を目指すなら講座受講がお勧めです。
講座受講は新幹線のようなものです。
金銭的なコストは発生するものの、最短距離で目的地にたどり着く事ができます。
最短合格することで、結果的に独学で何年もかかるよりも安く済むケースも考えられます。
ぜひ講座の受講も含めて検討されてみてはいかがでしょうか。