8月17日 オンエア
生まれつき両足がない女性 訪れる出会いとマサカの現実
 

アメリカ、イリノイ州。 この日、一人の女性の講演のため、多くの人々が集まった。 彼女は、ジェニファー・ブリッカーさん。
「逆境に立たされても、どう動けばいいかわからない時も、自分を信じて一歩を踏み出しましょう!」
彼女の前向きな言葉には、説得力がある。
なぜなら…「私は、生まれつき両脚がありません。でも、もし両足があったら、何百万人の人と、繋がれていなかったと思います」
そんなジェニファーさんの本職は、エアリアルパフォーマー。 天井から吊るされた布を用い、空中で全身の力を使って高速回転などのパフォーマンスを行う。

「話していて5分後には、みんな私に足がないことを忘れます。」
障害を忘れさせるほど…ポジティブに前へ進み続け、人々に勇気を与えるジェニファーさんの生き方。 やがて彼女に…信じがたい奇跡の出会い。 そして誰もが予想だにしなかった、アンビリバボーな現実が訪れる。

講演会の後、彼女は我々をある場所へ案内してくれた。
ジェニファー「最愛の両親です」
実は「両親」と呼んだ2人とは、血のつながりはない。 生まれてまもなく養子に出されたジェニファー。 夫妻には当時、3人の息子がいたが、どうしても女の子が欲しいと生後半年の彼女を養女にすることにしたのだ。

養父「確かに最初、この子の将来に不安はありました。ですが、ある時、小児科医の先生がこんなことを言ったんです。この子はあなた方が想像もしなかったような事まで出来るようになるかもしれないんですよ、と。」

ジェニファー「両親は、私を特別扱いしませんでした。『できない』は言わない。『まずは挑戦してみなくては!』それが両親の教えでした。その言葉があらゆる場面で、私を導いてくれました。」

その後 両親は、ジェニファーを一般の小学校に入学させた。
そこで彼女が挑戦したのは…ソフトボール!バスケットボール!
ハンデキャップなどものともせず、あらゆるスポーツにチャレンジ!

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そんなある日、ジェニファーの運命を変えることとなる出来事が…
ジェニファーが心を奪われたのは、地元アメリカで開催された、アトランタオリンピック。 金メダルを獲得した、女子体操団体チームで、当時14歳と最年少ながら華麗な技を見せ、「アトランタの妖精」と言われた、ドミニク・モセアヌだった。

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そして、その思いは、単なる憧れに留まらず、大きな決意へ。
「私、体操選手になりたい!」
とはいえ体操の場合、ジャンプや宙返りなど、足を使った運動が欠かせない。 そこで、ジェニファーは、幼少期に遊んでいたトランポリンを使うことを思いついた。 反発力を利用すれば、ジェニファーでも宙返りが出来る。 憧れのドミニク・モセアヌを目指し、来る日も来る日も練習に励んだ。 そして…ついに宙返りに成功!

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だが、パラリピックにも、体操競技は存在していなかった。 すると、ジェニファーは、一般のジュニア大会を目指すと決意! 『タンブリング』という、スプリングの入った弾みやすい床で、跳躍や回転を行う競技なら、自分にもできると考えた!
ジェニファー「着地の時、通常であれば膝を曲げて衝撃を吸収するんですが、私の場合、勢いがついていると、動きを止めても弾んでしまうんです。なので体の軸を曲げて、衝撃を吸収し、踏ん張らなくてはいけません。すごく難しかったけど、何度も練習を重ねました」
その努力の結果…ジェニファーは、ジュニアオリンピックに出場することが叶った。 そしてなんと、ジュニアオリンピックで、3位入賞を果たした!

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彼女が、自分と同じように養子として引き取られた友人と話していた時、またま、生みの親の名字を知ったという話を聞いた。 ジェニファーも以前から自分が養子だということは聞かされていたが、それまで生みの親のことなど考えたことなどなかった。 しかし、友人の話はとても神秘的で、パズルのピースが埋まる瞬間を見ているように感じた。 そして、自分も本当の両親について知りたいと思った。

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そして…養父母に生みの親のことを聞いてみた。 すると、養父母は生みの親のことを知っているという。
普通は養子縁組は実の親に関して情報は非公開なのだが、事務的なミスがあり、たまたま知ることができたという。

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ジェニファーの両親は、ルーマニアからの移民で、苗字はモセアヌという。 実はドミニク選手も、同じモセアヌという苗字だった。 その時彼女は ルーマニアからの移民だと紹介されており、同じルーマニア出身なら、名字が同じでも別に不思議じゃない…養父母はそう思っていたのだが… なんと、観客席で観ていたドミニク選手の両親のフルネームが、出生証明書に書かれていた名前と同じだった! つまり…憧れの体操選手であるドミニクは、ジェニファーの実の姉だったのだ!

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そして色々と悩んだのち、ジェニファーは妹であることを伝えるため、憧れの存在だったドミニクへ手紙を出すことを決意した。 「いつもテレビであなたの演技を見ていました。私が体操競技を始めるきっかけも、あなただったんですよ」
だが…来る日も来る日も、返事はなかった。

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そして、ジェニファーが手紙を書いてから1ヶ月後のこと。 ドミニクからジェニファーに電話がかかってきたのだ。
「連絡が遅くなってごめんなさい。どうしても、気持ちの整理がつかなくて…」

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ジェニファーの手紙は、ドミニクの元に届いていた。 だがしかし…ドミニクは、手紙を読み、困惑した。 8歳下の妹と、二人姉妹でこれまで生きてきた。 もう一人の妹の存在など、両親から一度も聞かされていなかったのだ。 しかし、送られてきたジェニファーの写真を見るにつれ、仲の良い妹とジェニファーがあまりにそっくりな事に、血のつながりを感じざるを得なかった。

ジェニファー「最初の会話はとにかく驚きでした。胸が高鳴って、一度にたくさんの感情が駆け巡りました。素晴らしいことでしたし、興奮しましたが、同時にとても自然で、すぐに親しみが湧きました。」

そして、2人が初めて会話をしてから4ヵ月後、ジェニファーは、姉ドミニク、妹のクリスティーナと対面を果たした。 そして、運命的な対面から15年、今も2人は定期的に連絡を取り合っているという。
ジェニファーは講演会で、こんなことを語った。
「私たちが思っている以上に人生はドラマチックで、想像もできないことが何度も起きます。私のように足がなくても、諦めなければ、あらゆることに挑戦することができます。だから皆さんも逆境を乗り越えて、常に挑戦し続けてください。前を向いて進んでいけば、思いもしない奇跡が待っていますから。」

幼少の頃から憧れていたオリンピック選手と、姉妹として運命の再会を果たしたジェニファーさん。 彼女の前向きな姿勢は、人生をさらに豊かにしている。
実はこの取材の3年前。 オーストリアのイベントで、もう一つ運命的な出会いがあった。 彼女の講演に感銘を受けたという男性、バウアーさん。 交際の後、彼からプロポーズを受け、2021年6月、結婚。 二人は現在、新居を購入し、お互いを支え合いながら、新たな人生を送っている。

そんなジェニファーさんにさらなるニュースが!
「妊娠しました!今、8ヶ月目です。初めての赤ちゃんです。もうすぐ生まれます。とても楽しみです!」
そして、6月に行われた安産祈願のパーティーには、もちろんドミニクさん、クリスティーナさんも出席、姉妹の幸せを祝福した。 そして先月31日、ついに待望の赤ちゃん、マラカイくんが誕生!
「大家族に憧れています。家族は私にとって、とても大事な存在です。自分らしくいることを受け入れてくれて、愛してくれる存在です。お互いを許しあって、すべてにおいて、お互いを支え合う存在です。必要な時にそばにいて、勇気づけあい、味方になる存在。いつでもいてくれる存在です。」

放送内容

次回 | 8月24日(木) 20:00~21:00 放送

奇跡体験!アンビリバボー【世界をザワつかせた衝撃事件SP】

アトランタ五輪爆破テロ事件!国民を救ったヒーローが一転容疑者に!?▽驚愕!ホームパーティーで(秘)が大爆発!▽高速道路でアクション映画さながらの大ジャンプ!?

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番組へのメッセージ

覚えてます。

看護師4人に因る保険金殺害事件。連日の報道だったので記憶に残ってますね。あれから、主犯格が如何なったのか?気に成って居たが、死刑になったのですね。
(森口博子さんファン・男・会社員・50's)2023/06/22 21:09

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