高校生が銃を構え…「10番に命中!」今秋から軍事訓練が義務化

ロシアとウクライナとの国境からわずか40キロの町、ロストフ。国防省の施設で訓練が行われていました。

集まっていたのは15歳から17歳の少年100人。夏休みの5日間、寝食をともにし、訓練に励むといいます。

教官
「君たちは、戦地にいる仲間に代わって、いつでも戦う準備をしなさい!」

講義では、教官が少年たちを戦争に駆り立てるような場面も。

訓練用の銃を使った、組み立てや分解に加えシミュレーターを使った射撃訓練も行われていました。

「10番に命中!」

毒ガスや生物兵器を想定した訓練では、実際に戦場で使われている防護服を着用。

教官
「手袋は袖の中に入れろ。ここを裏返すんだ!」

そして訓練の最後には、参加した高校生と教官たち全員が直立不動で、ロシア国歌を斉唱しました。

参加した高校生
「訓練を通して祖国への愛が、もっと深いものになりました」

ロシアはあらゆる手段を駆使して、子どもたちを戦争に巻き込もうとしています。