いまも続く、ロシアによるウクライナ侵攻。戦争を行うロシアが自国の子どもや、ウクライナの子どもに何をしているのか…。TBSテレビ「つなぐ、つながるSP 戦争と子どもたち 2023→1945」では、ロシアの高校生を対象とした軍事訓練の映像を入手。取材で明らかとなったのは、自らの行動を正当化しようとするために行う教育の強化でした。
幼い子どもが軍服姿で「奉仕できます!」
終わりの見えない戦いが続くなか、いまロシアで加速しているのは子どもたちへの“軍国教育”です。
プーチン大統領が行った、子どもたちへの特別授業では…。
ロシア・プーチン大統領
「われわれの使命は、この戦争を終わらせ、住民を守りロシアを守ることなのだ」
大統領自らが、ウクライナ侵攻の正当性を主張し、戦争の大義を訴えたのです。
ロシアの戦勝記念日には、ロシア製戦車のおもちゃを作り、ロシアの国旗を前に「私たち勇敢な特殊部隊は、皆さんのために奉仕できます」と忠誠を誓う子どもたちの姿も。ロシア国内では、戦意を高揚させる映像が次々と流れています。
さらに、ロシア軍は今年の9月から高校生を対象とした軍事訓練などを国全体で義務化することを決定。現在、その義務化に先駆けて、一部の地域ではすでに高校生への軍事訓練が始まっているというのです。
今回、その訓練映像を入手。そこには、まだあどけなさが残る少年たちが銃や兵器について学ぶ姿がありました。