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中国が株式売り越さないよう一部投資基金に要求、相場低迷で-関係者

  • 一部の大手公募投信に証券取引所が「窓口指導」
  • 相場下支え効果薄か-昨年9月にも指導、その後約10%下落

中国当局は今週、一部の投資基金に対し、株式を売り越さないよう求めた。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。本土株式相場は値下がりが目立っていた。

  非公開情報だとして匿名を条件に話した関係者によると、各証券取引所が一部の大手公募基金(公募投資信託)会社にいわゆる「窓口指導」を行い、各営業日で本土株の売り越しを控えるよう求めた。この指示は各社の投資責任者を通じ、運用担当者に伝えられたという。

China Stocks Testing This Year's Lows With Plunge
 
 

  証券監督管理委員会(証監会)と上海証取、深圳証取にコメントを求めたが、すぐには返答がなかった。

  本土株のCSI300指数はここ8営業日のうち7日で下落。11日には2.3%安と昨年10月以来の下落率となっていた。不動産開発大手、碧桂園がデフォルト(債務不履行)に陥る恐れがあり、影響の波及を巡る懸念が広がっている。

  過去を振り返ると、窓口指導による相場の下支え効果は乏しい。当局は昨年9月にも類似の指導を行ったが、CSI300指数はその後の数週間で約10%下落し、3年超ぶりの安値を付けていた。

原題:China Asks Some Funds to Avoid Net Equity Sales as Markets Sink(抜粋)

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