渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

ポマードとヘルメット、そして走りの視座

2023年08月17日 | open



ポマードつけてヘルメットを被る
と、メット内がギトギトになる。
私は高1の頃からヘルメットを被
って二輪に乗る時にはポマードは
使わなかった。
ノーヘルではグリース使用。
自動二輪でも低速規制道路なら
ノーヘルOK時代育ちだし(笑

そういや80年代限定解除の奴と
話をしていて合点がいった。
私の記憶では確か当時は限定解
除の一本橋は12秒以上だったと
記憶していた。
そいつは「13秒以上を狙った」
と言ったので、あれ?やっぱり?
と思って確認したら、奴が言うに
は減点無しは12秒以上だったと
の事だ。
今は大型二輪で10秒、中型などは
8秒だ。
それを言ったら「なんだそれ」と
言う。
そして、今は大型二輪を教習所で
取ると、大抵は使う二輪はホンダ
の教習用ナナハンらしいのだが、
馬力は37馬力だ。トルクはやや
あれども80年代の250よりも遥か
にパワーが低い。
それで大型二輪免許が取れて、
いきなり140馬力の二輪も乗れ
る事になる。
そら、事故も増えますがな。

ただ、免許取得自体は超簡単にな
ったが、最近取り扱いが変わった
ようだ。聞くところによると大型
二輪の事故が多すぎる為らしい。
免許取得1年以内に3点以上の違反
をしたら卒業した教習所もしくは
試験センターで検定講習を受けな
ければならない。
試験センターの検定は昔の限定解
除よりも厳しく、まず受からせな
い。
そして、どうなるかというと免許
取り消しになる。
教習所での講習検定を受けても、
さらにまた3点加点の違反をする
と再検定。取り消しを前提の。
警察のセンター検定は落とす為
なのでほぼ100%合格させない。
つい最近の変更のようだが、
大型二輪の事故が多すぎるので、
飴だけでなくムチを強化したよ
うだ。
また、免許取得後1年以内に人身
事故を起こしたら、教習所卒業
ならば、卒検官が現場立ち合い、
事情聴取を受ける義務があると
いう。
ほんの少し前よりかなり厳しく
なったようだ。
免許取得はどんどん簡単にし、
取得後の規制を強烈に強化して
いる。

そらそうなるね、と思う。
ネットを見ていても、立ちゴケは
誰もがやる事とか、まるで自分と
周囲に大甘の連中ばかりが二輪に
乗っているのが現実だ。
立ちゴケというのは事故だから。
二輪免許取得の時の卒検や一発
検定の時の厳格さを忘れている
のだろうか?
一発で検定中止事項は多くあるが、
一本橋脱輪、車両倒し、パイロン
接触、急制動白線超え、加速不足
等は一発でアウトだ。検定そのも
のが中止。免許は当然、そういう
運転者には与えない。
さらに、歩道を模した路上の白い
波線部をタイヤが舐めただけでも
脱輪とされて検定中止になる。
立ちゴケなどは公道でも検定でも
「事故」なのである。
何が「誰もがやる事」だ。やる
わきゃ無いだろうに。やってて
それでもいいとか言ってる奴には
免許を交付されない。それを忘れ
たのかと言いたい。
動画配信のモトブロガーなどは
ほぼ立ちゴケ肯定派。
立ちゴケなどはくっそド恥ずかし
く、公共交通事故、単独事故であ
る事を自覚していない。
公道での交通事故を「誰もがやる
事」という感覚自体がそもそも
大間違いだ。

二輪乗りの質が著しく下がって
る。
それは、スポーツライドの人気が
低下して、二輪を単なる移動の
手段とか、ただのレジャーでの
利用物とか、俺が楽しんでるの
だからどうでもいいじゃないか、
という甘い考えの人間が雨後の
筍のように蔓延りだした今世紀
初めあたりから社会的に蔓延した。
甘ちゃん。
人に迷惑とかを殊更に口にして
マナーマナーとコンプラ警察ぶ
ってるくせに、自分では転倒
誰もがやる事などと自分に甘い。
コースや練習場での訓練ではい
くらでも転倒してもいい。それ
は転ばないで走る練習だから。
しかし、公道では立ちゴケも
走りゴケも絶対に駄目だ。
そして、「ど下手だから転ぶ」
という自覚が無い。
それは、事故回避への意識が
無いという事になる。
非常によろしくない。二輪乗り
がそれであっては。
極言だが、事故らずに峠とかを
俊足走行する人たちと、事故が
あるのは当たり前として立ちゴ
認容をしている良市民ぶった
トンチキとでは、後者のほうが
遥かに社会的罪悪を体現してい
る。

下手なのは仕方ない。
上手くなろうと努力も工夫もし
ないのだから。努力すれば誰で
も絶対に上手くなるのに、それ
放棄しているのだから。
それは各個人の自由だが、ただ、
立ちゴケとかの事故があたり前
という社会迷惑な発想や広報活
動はやめたまえ、と私は言いた
い。

この記事についてブログを書く
« 演技者の特性 | トップ |