その日、奈美さんはずっと友人と自分の生活の差をかみしめていたといいます。
そして、(やっぱり、妥協しなきゃよかったのかな…)と、智仁さんとの結婚を後悔し始めたそうです。
家に帰った奈美さんは、智仁さんに今日の出来事を話しつつ、「私も一戸建てに住みたい。専業主婦になりたい」と伝えました。
しかし、彼は困惑しながらも「俺の稼ぎでムチャいわないでよ…」と、あっさり却下し、まったく取り合ってくれなかったそうです。自分と向き合いもせずにそそくさと席を立つ彼をみて、彼女はいっそう(結婚相手を間違えたのかも…)と感じたといいます。
結婚を激しく後悔
一度、智仁さんとの結婚を後悔してしまった奈美さんは、彼の言動すべてが気に入らなくなったといいます。彼女は、だんだんと彼につい感情的に接するようになったのです。
「ずいぶんと早いご帰宅ね。たまには残業とかしないの?」
「友人の旦那は休日出勤が多いんだって。あなたもたまにはそうしたら?」
「はぁ…なんで私はあなたみたいな甲斐性ナシと結婚したんだろう…」
「友人の旦那は休日出勤が多いんだって。あなたもたまにはそうしたら?」
「はぁ…なんで私はあなたみたいな甲斐性ナシと結婚したんだろう…」
奈美さんは、一戸建てや専業主婦が叶わないのはすべて智仁さんの責任だと考えました。最初は彼も大人の対応を取ったり、落ち着いてライフプランの説明をしたりしたそうですが、奈美さんは聞く耳を持ちません。責め続けるだけの彼女がだんだんとイヤになってきた智仁さんはいつしか怒るようになり、彼女との間に溝ができてしまいました。