それから1年後、2人は結婚4年目にして離婚することになりました。娘は奈美さんが引き取り、彼女はシングルマザーになったそうです。
離婚直後は、「改めて甲斐性のあるお金持ちの男性と再婚しよう!」と思っていたのですが、30代半ばのシングルマザーの彼女が再婚するのはむずかしく、40歳を超えた今でも、そのような男性と出会うことはできていないといいます。
また、婚活苦や生活苦から智仁さんとの復縁も考えたのですが、再婚はおろか養育費以外の支援はきっぱり断られたそうです。なんとも残念な結末ですね。
妥協しても後悔するな
婚活においては、男女を問わず多くの方が「妥協」したと感じています。なぜ妥協したと感じてしまうのでしょうか? それは端的にいえば、「妥協しないと結婚できなかったから」です。
年収や容姿、性格まで多岐にわたる事柄に理想をもち、存在しない、存在していてもほとんどいないような「完璧人間」を多くの人は求めてしまっています。
妥協したくて妥協している人はいません。妥協したつもりでも、結局それは自分に合った(悪い言い方をすれば自分と釣り合った)相手、自分にとっては最高の相手と結婚したにすぎないのです。
ところが実際には、「より良い人と結婚できたはず」と錯覚し、後悔する方が少なくありません。
相手の悪いところを知らないまま結婚したならともかく、「より良い人」と結婚できなかったから、今の相手に落ち着いたわけです。
この理屈は、現在婚活中の方にも当てはまります。「妥協しているのに、それでもいい相手と出会えない・結婚できない」などと筆者はよく相談されますが、それは簡単にいえば「まだ妥協が足りない」から結婚できていないのです。