欠点ばかり探してしまう
進藤奈美さん〔仮名、以下同〕は、東京の中小企業で事務として働く女性です。彼女は学生時代から今に至るまで、それなりに多くの男性と交際経験がありました。周囲で結婚する人が増えてきた影響で、27歳の時から結婚を意識するようになったといいます。
ところが、婚活は想像以上に理想の男性と出会うことはなかったそうです。彼女は婚活パーティとマッチングアプリを始め、多くの男性から声をかけられデートをしたものの、しっくりくる男性はいなかったといいます。
その理由を尋ねてみると、
「年収1000万円だけど、好みが合わない」
「大手勤めで安定しているけど、真面目過ぎる」
「イケメンだったけど、高年収ではない」
「大手勤めで安定しているけど、真面目過ぎる」
「イケメンだったけど、高年収ではない」
などと言い、相手の欠点を非常に気にしていました。
彼女は周囲に結婚した女性が多く、誰の夫にも“勝っている”完璧な男性を探すようになっていました。その結果、誰と会っても些細なことを気にして、付き合うかどうかすら決めきれなかったといいます。
このような婚活を続けて早2年、30歳という一つの区切りが迫る中、焦りもあって少しずつ彼女は妥協しなければいけないのではないかと考えるようになりました。
そして、上田智仁さん(29歳)という男性に出会います。
彼は大手企業に勤め、年収600万円ほど。容姿もいたって普通だったそうです。これまでならば、年収でも、容姿でも奈美さんが選びそうにない男性ですが、意外にも彼とお付き合いをはじめます。
彼女は妥協をしたものの、穏やかで優しかった智仁さんは十分好条件の男性でした。