司法試験にチャレンジしよう!と思っても、具体的にどんな勉強をしたらいいのでしょう。

司法試験は全8科目の論文式試験が勉強の要となります。

その8科目とは、選択科目、公法系科目、民事系科目、刑事系科目にカテゴライズされています。

本コラムでは、これから司法試験を目指す方に向けて、司法試験論文式試験のうち、刑事系科目について詳しく解説します。


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司法試験の刑事系科目とは?

司法試験の刑事系科目とは、刑法・刑事訴訟法の2科目を指します。

刑事系科目の試験は、全4日間の試験日程のうち、休み明けの3日目に行われます。

試験時間はそれぞれ2時間です。

前日が休みであることと、3日目の試験は2科目しか実施されないことから、直前の勉強時間を比較的多く確保できます。

刑事系科目の特徴

刑事系科目は、得意な受験生が多い科目です。

その理由は、公法系科目と比べて書くべき事柄がある程度定型化されていること、民事系科目と比べて覚えるべき事柄が少ないことにあります。

司法試験は相対評価なので、みんなが出来る刑事系科目を苦手としてしまうと、急激に評価が下がってしまうこともあり得ます。

したがって、早いうちから安定して合格答案を書けるレベルの実力を身につけておくべきです。

※関連コラム:司法試験・予備試験の論文式試験の勉強法(総論)

刑事系科目の勉強の進め方

刑法

(1)緻密なインプット

刑法は、殺人や詐欺など日常的にイメージしやすい題材を扱うため、初学者が取り組みやすい科目といえます。

したがって初期段階の学習で苦労することはあまりありません。

まずは基本的な判例・通説の立場を理解しましょう。

もっとも、刑法はかなり奥の深い学問です。

案を難しくするとたちまち解けなくなってしまうこともしばしばあります。

また、近年司法試験では、学説の対立を問う問題も出題されています。

そこで、基本的な学習が一通り終わったら、さらに学説の対立にまで目を向けたり、複雑な事例問題を解いてみたり学習を深めていきましょう。

なお、刑法のインプット教材としては、『基本刑法』がオススメです。

基本刑法には、刑法のイロハから難しい論点まで網羅されています。

いきなり読むのは難しいですが、入門書や予備校教材で基本的な考え方を身に付けた後、基本刑法を読み込めば、司法試験に必要な刑法の全知識が身に付くでしょう。

(2)答案の書き方

刑法の答案は、構成要件→違法性→責任という流れで書くのが鉄則です。

常にこのパターンなので、書き方自体は至って単純明快です。

その分、書く内容が重要になります。

司法試験の刑法ではとても複雑で難しい論点を含む問題が出題されるので、答案がぐちゃぐちゃになってしまうこともあります。

したがって、思考を論理的に整理することが特に重要です。

刑法では特に論理的で説得的な答案が高く評価されるので、過去問演習を繰り返して論理的思考力を鍛えましょう。

また、近年学説の対立を問う問題が増えています。

どの学説をとるとどのような帰結になるのか、しっかりと整理して分かりやすく書き分けることが重要です。

※関連コラム:【司法試験予備試験】論文式試験における刑法の勉強法

刑事訴訟法

(1)正確に暗記する

刑事訴訟法は、犯罪の捜査から犯人の起訴至るまでの刑事手続について定めた法律です。

したがって、民事訴訟法と同様に、全体の手続きの流れを把握することから始めましょう。

また、刑事訴訟法のうち頻出分野である捜査の章は、基本的に前の条文を引用する形になっているので、はじめのうちは条文操作に慣れるのが大変です。

刑事訴訟法の学習では、判例の規範を暗記することが重要です。

それほど論証の量は多くないので、正確に判例の規範を暗記するように努めましょう。

(2)答案の書き方

司法試験の刑事訴訟法の問題は、規範定立部分は誰にでも書ける暗記事項であることがほとんどなので、あてはめが勝負の分かれ目となります。

過去問の再現答案などを参考にして、あてはめのレパートリーを増やしましょう。

また、特に書き方が難しいのが伝聞法則の問題です。

伝聞法則の問題は、

①まず他の証拠関係から、証拠能力が問題となる証拠が証明しようとする事実を特定する

②その証拠からどのような推認過程を経ればよいのかを論証する

③かかる推認過程から要証事実を特定する

④要証事実との関係で伝聞・非伝聞を判断する

という流れで書くと綺麗にまとまります。

※関連コラム:司法試験予備試験 論文式試験 刑事訴訟法の勉強法

伝聞法則について詳しく学びたい方は、『伝聞法則に強くなる』(日本評論社)という書籍をおすすめします。


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