司法試験にチャレンジしよう!と思っても、具体的にどんな勉強をしたらいいのでしょう。

司法試験は全8科目の論文式試験が勉強の要となります。

その8科目とは、選択科目、公法系科目、民事系科目、刑事系科目にカテゴライズされています。

本コラムでは、これから司法試験を目指す方に向けて、司法試験論文式試験のうち、民事系科目について詳しく解説します。


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司法試験の民事系科目とは?

民事系科目とは、民法・商法・民事訴訟法の3法を指します。

民事系科目の試験は全4日間の試験日程のうち、2日目に実施されます。

試験時間はそれぞれ2時間です。

民事系科目の特徴

民事系科目は学習量が非常に多いです。

特に民法は他の科目と比べて論証の量が格段に多いため、多くの時間を民法の学習に割くことになります。

短答式試験でも民法の配点が非常に高いため、「民法を制する者は司法試験を制す」ともいわれます。

そのくらい民法は司法試験において重要な科目なのです。

次に、商法は主に会社法から出題されます。

司法試験では会社法実務を意識した問題が出されるので、イメージしづらいという特徴があります。

また、手続の問題もよく出題されますが、会社法は条文の量が多く、準用も多いため、条文操作が難しいです。

さらに、民事訴訟法は設問の量が多く、時間内に書ききることが難しいです。

内容も、現場思考を求められる問題が多く、頭の回転の良さが問われる科目といえます。

では、どうやって民事系科目をマスターしていけばいいのでしょうか。

※関連コラム:司法試験・予備試験の論文式試験の勉強法(総論)

民事系科目の勉強の進め方

民法の勉強法

(1)とにかく学習を続ける、頑張る!

民法をこれから勉強するという方は、まず、途中で挫折しないように頑張ってください。

民法は学習量が非常に多い科目です。

途中で分からなくなったり、やめてしまいたくなる時が来ます。

それでも立ち止まらず、とりあえず早いうちに基本書なり予備校の講座なりのインプット教材を1周させることが重要です。

また、民法は論証の量も多いので論証の暗記に努めましょう。

地道な努力が重要です。

(2)答案の書き方

民法は「生の主張」に耳を傾けることから始まります。

いきなり論点に飛びつくのではなく、まずは当事者が何をどうしたいのかという生の主張を把握し、それを解決するにはどのような法律構成をするべきかという思考回路を癖つけてください。

また、民法の答案を書くときは、要件事実を意識することが重要です。

まずは請求を立て、要件を抽出し、その要件を満たすのかあてはめをするという書き方が基本です。

その中で、必要に応じて論点を展開します。

論点はあくまで問題解決のプロセスです。

全体との関係の中で、論点だけが浮いてしまうような答案を書かないように気を付けましょう。

※関連コラム:【司法試験予備試験】論文式試験における民法の勉強法

商法の勉強法

(1)体系的学習

商法は主に会社法から出題されます。

会社法はとても条文の量が多く、準用も多いのではじめは読みにくいと感じると思います。

しかし、それらの細かい条文をひとつひとつ追っていくよりも、全体を把握することがまず重要です。

どの手続がどこらへんに規定されているのか、複数ある手続の異同など、体系的に学習するように努めてください。

(2)答案の書き方

会社法では総会決議の瑕疵が問題となる事例が大多数です。

したがって答案は、訴訟選択及び取消・無効・不存在事由の瑕疵をひとつずつ淡々と処理していくイメージになります。

また、手続の問題が出題されたときは正しく条文操作ができるかが重要です。

※関連コラム:【司法試験予備試験】論文式試験における商法・会社法の勉強法

民事訴訟法の勉強法

(1)流れを理解する

民事訴訟法は、はじめての方にはとても分かりにくいです。

というのも、例えば刑法であれば人を殺したとか素人的にも理解しやすい題材が扱われますが、民事訴訟法は民事訴訟のルールですから、イメージしづらいのです。

民事訴訟法は、民事訴訟の流れを一通り理解してはじめて学習が軌道に乗ってきます。

初学者の方は、始めはちんぷんかんぷんかもしれませんが、最後までやって流れを理解すれば案外楽しい科目なので、あまり苦手意識を持たず気長に頑張ってください。

民事訴訟法とは民事訴訟のルールであり、ルールには必ず理由があります。

したがって、民事訴訟法を勉強するときは、制度趣旨・目的を特に意識すべきといえます。

(2)答案の書き方

民事訴訟法の問題は、司法修習生と弁護士・裁判官の会話の中で解答すべき事柄を指示されるという独特な形式に特徴があります。

したがって、その指示に従い、的確に「問に答える」ことが重要です。

出題される問題は、単なる知識問題ではなく、判例の射程を問われたり、現場思考を求められたりするものが多いです。

したがって、条文や判例解釈の趣旨に立ち返り解答することが特に重要です。

民事訴訟法は設問の数が多いので時間内に解き終えるのが困難です。

したがって、あまり冗長にならず、聞かれたことにのみピンポイントで答えるように、過去問演習で訓練を積みましょう。

※関連コラム:【司法試験予備試験】論文式試験における民事訴訟法の勉強法


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