↑この記事でヒカルの碁のこと書いたらめちゃくちゃ語りたくなってしまった。
「ヒカルの碁」とは、1998年〜2003年 週刊少年ジャンプで連載されていた大人気囲碁漫画。
アニメ化やゲーム化、中国では実写ドラマ化もされました。
「ヒカルの碁」は人生で一番好きな漫画と言っても過言ではないくらい大好きな漫画です。
数年前、なんとなく「ヒカルの碁のアニメって小さい頃テニプリの前に放送してたけど、ストーリーは全然知らんな…囲碁の幽霊が取り憑いて指示されたところを打つんだっけ?」と無性にヒカルの碁が見たくなり、
全75話。面白くなかったら3話で切ろうくらいの気持ちで見始めました。
↓※このPV、ネタバレ満載なので注意。
結果…
面白すぎて寝る間も惜しむぐらい見入ってしまった。
気づいたら3話なんかとっくに過ぎていて、「え?もう1クール終わったの?」みたいな状態。
尺稼ぎのアニオリも無駄な引き伸ばしも全然なく、当時のアニメでは珍しくずっと原作通りにサクサク話が進む。
ヒカルが可愛いけどクソガキ感強いのはまぁ予想通りとして
アキラは、「千と千尋のハク様みたいな子が出てくるのは知ってたけど、何この子意外と熱血…」と、思ってたのと全然違ったし
佐為はもっと気難しい性格かと思いきやただの可愛い子ども…ヒロイン?
と、キャラに魅了されたのももちろん、話の最初あたりは なろう系と通ずるものがあって面白いし、話が進んでいくと成長物語になっていって、少年漫画の超王道でこれもまた面白い。
主題歌も最高。(特にエンディングの入り方)絵も綺麗。
漫画も読んだけども、ここまで完成度の高い少年漫画は初めてだと感動しました。
でも囲碁のルールは一切分からない。
主人公達が何やってるか全然分からないのに、なぜか面白い。すごすぎる作品。
ヒカル達が何やってるか全然分からんまま「右上スミ小目!」とか「初手天元!?」とかで盛り上がってたけど、もし囲碁を打てるようになったら、「ヒカルの碁」をもっと楽しめるんじゃないか?
と思い、アニメのプロ試験編に突入したあたりで、衝動的に碁盤と碁石を購入。
Amazonで「碁盤」と検索したら、高いものから安いものまで様々。
一週間くらい悩み抜いて、9路盤&13路盤(リバーシブル)と碁石のセットをポチりました。
グーグル先生によると、碁盤は主に9路盤・13路盤・19路盤があって
超初心者が囲碁を打つ感覚をつかむためにあるのが9路盤。
9路盤が慣れてきたら13路盤。
ヒカル達が打ってるのが19路盤(これがスタンダード)らしい。
でも買ったのは対局するためじゃないんです。(そもそも周りに囲碁打てる人いない)
打って「パチッ」て音を体験してみたかったから!!!
アニメを見てて、碁笥から碁石を取り出す時のジャララ…って音、盤面に打つ時のパチッて音が「もうたまらん!!」って思ってたんですよね。
買う時、安くて薄い碁盤にしようかと思ったけど「これじゃ多分いい音鳴らんな…やる気も上がらんし」と思って、それよりちょっと高めの碁盤を買いました。
届いてさっそく碁盤の上に碁石をパチパチ打ちまくったんだけど、もう最高!!!
本物の碁石はもっと分厚いけど、程よく薄く持ちやすくてちょうどよかった。
自分ってこんな音フェチだったんだな…
プロ棋士YouTuber柳澤理志先生の棋譜並べASMRとか、ずっと聞いちゃうくらい好き…
「もっとジャラジャラパチパチしてくれ…」って思う。
そして買った理由がもうひとつ。
初心者向けの本をひたすら読み漁ってたんだけど、
実際碁盤に碁石を並べてみた方が、何倍も分かりやすいし覚えやすいんじゃね?って思ったから。
確かに実際に自分で並べた方が、シチョウとかゲタが分かりやすかった。
あと詰碁も、実際に並べて「なるほど。確かにこれは二眼生きだから殺せないな…」と確認できるから頭に入りやすい。
碁盤買ったおかげで、だいぶ囲碁のことが理解できるようになりました。
よく、「囲碁はルールが分からない」って言うけど、ルール自体はどのゲームよりもシンプルで簡単なんですよね。
逆に将棋の方がムズい。
私は将棋のルール(駒の動かし方)は一生覚えられんわって思うけど、囲碁は誰でも覚えられると思います。
石で囲っていって陣地を作っていく。その陣地が広い方が勝ち。
交互に打つ。(同じ人が2回連続で打つのはダメ)
打った石は絶対に動かせない。
石で相手の石囲ったら取れる。
着手禁止のところがある。これくらい?
ただ、勝敗がパッと見ただけでは分かりにくい(地を数えないと分からない)、終わり時が分かりにくい、19路盤だと打ち終わるまで時間がかかりすぎる…っていうのが難点だけど。
でも、囲碁は着手禁止以外だったらどこに打ってもOKという超自由度が高いゲームなんです。
まさに宇宙!!!
2巻でヒカルが中学生に紛れ込んで囲碁大会の団体戦に出た時の台詞、
「ここ 宇宙なんだ」
初見では「は?何言ってんの?」って笑ってしまったけど、今なら分かる。
ヒカルが言ってたことは本当だった。笑ってごめんヒカル。
囲碁は宇宙。石をひとつひとつ置いていって、宇宙を創るゲームです。
そういえば、囲碁の存在を一番最初に知ったのがこのヒカ碁だったなぁ…
アニメが放送されてた当時にたまたま見て、「オセロ?いや、オセロにしては広すぎるし打つところがなんか違う…何これ。へぇ、囲碁っていうのか」って思ったんですよね。
ヒカ碁に出会わなかったら、囲碁の存在すら一生知らないままだっただろうし、こうして碁盤買ったり囲碁の本買ったりすることも絶対なかった。
新しい扉を開かせてくれたヒカ碁、ありがとう!!!