ガッツリBLは苦手だけど、ブロマンスみたいな匂わせ程度の作品を読んでみたい!って人に向けて
私が読んだことある・アニメで見たことある作品で、面白かった「BLじゃないけどBLっぽい漫画・小説」を紹介していきたいと思います!
「BANANA FISH」吉田秋生
本編全19巻。
みんな大好きバナナフィッシュ。ブロマンスといえばまずこれ。
原作は80年代に連載開始されたものだけど、それが最近になってアニメ化されたことも話題となった超名作。
でも「バナナフィッシュって何?BL?」と安易な気持ちで手を出してはいけない。
軽い気持ちで手を出すと、アッシュと英二の関係の尊さに溺れ死ぬので、手を出すならそれなりの覚悟が必要。
原作だと話が進むにつれてキャラの顔が変わっていき、最終的には別人にしか見えないことでおなじみ。
※同一人物です。
「NO.6」あさのあつこ
全9巻。
これもブロマンスの王道。こちらは原作は小説だけど、漫画版(全9巻)もあります。
原作に忠実で、何より作画がよい。
SF系のディストピア小説。
温室育ちの紫苑が謎の少年・ネズミと出会ったことで運命が大きく変わっていく話。
2人の固く結ばれた絆もいいけど、それ抜きでもディストピア小説としてもめちゃくちゃ面白いから本当にオススメ。
原作は児童書という扱いで、普通に図書館とかにも置いてあるので、
なんとなく読んだら腐へ目覚めてしまったという人も多いはず。
私もその一人です。
「さんかく窓の外側は夜」ヤマシタトモコ
全10巻。実写化もされ、アニメが今期絶賛放送中。
全然BLではないのだけれど、キャラ同士の台詞や距離がいちいちBL臭い。
もうこれ完全に狙ってるだろとしか思えない描写が多数。
でも、ただの腐女子狙いの女性向け漫画ってわけではなくて
絶妙にふわふわとしてる空気感や謎、ゾッとする怖さがあって続きが気になってしまう。
「カラオケ行こ!」和山やま
今大人気の漫画家、和山やま先生の作品。
「アメトーーク!」や「川島・山内のマンガ沼」でも紹介されるくらい大人気。
中学生とヤクザ、性格も全然違うし年齢も離れてるし どう考えても合わなさそう2人なのに、なぜか合ってしまうし面白い。
シュールな会話がテンポよくて、誰が読んでも楽しめる。
1巻で完結だから手を出しやすいし、サクっと読めるのが魅力。
↓感想はこちら。
「東京BABYLON」CLAMP
文庫版は全5巻。愛蔵版は全3巻。
90年代の面白そうなBL・ブロマンスを探してたら「炎の蜃気楼」と一緒に出てきたのがこれ。
CLAMP先生だ〜って思ってなんとなく読んだらものすごい沼だった。
バブルが崩壊した都会の退廃的な世紀末感、北都ちゃんのトレンディな衣装も魅力だけど
この可愛らしい絵柄で当時の社会問題(いじめ、宗教、老人介護)を題材にしていて、話ひとつひとつが濃い。
そして昴流と星史郎の関係性。
最初はこの2人の関係を「微笑ましいな」と思いながら読んでいたのに
終盤は超衝撃的な展開で何度読み返しても「ふぁっ!?」ってなる。
「炎の蜃気楼」桑原水菜
今絶賛再読中。本編は全40巻。
あの読書苦手な私が、まさかの20巻まで読んでしまった。
この作品をブロマンスと言うのはなんか違う。だって普通にR18な描写あるし…
でもだからといってBLと言うのもなんか違う気がする。
マジでどっち…?どっちにも当てはまらない…
序盤は全然そんな要素がなくて、ごく普通のサイキックアクションなんだけど、気づいたらとんでもねぇ展開になっていく。
主人公・高耶とその部下・直江は、お互い愛と憎しみを相手にぶつけながら「主従関係」「勝者と敗者」という絶対に対等になれないような関係を400年間も続けてきたという、狂ったようなヤバい2人。
もうドン引きするくらいヤバい。
私は今までいろんなBL・ブロマンスを読んできたけど、こんな面倒くさい2人は初めて見た。
↓コミックス版もあります。
「ヒカルの碁」ほったゆみ/小畑健
全23巻。文庫版は全12巻。囲碁という超マイナーな題材にもかかわらず、囲碁ブームを巻き起こした超名作。
ヒカ碁きっかけで囲碁に興味を持ちプロ棋士になった人も多数。(なぜか将棋の棋士になった人もいる)
今まで挙げてきた作品と違って、ヒカ碁は少女漫画ではなく少年漫画なので怒られるような気がするけど、アニメの神谷純監督もTwitterでこう言ってたし、そういう解釈もありだと思う。
この「ヒカルの碁」という物語は,つまるところヒカルとアキラの、お互いがお互いを狂おしく求め合う恋愛ドラマであったと、実は認識しています。そこが女性作家ならではであり,だからこそ名作足り得たのであろうと思います。
私は「恋愛」とは特に思わなかったけど
ヒカルとアキラ、お互い全然会ってないのに終始意識しまくり執着しまくりだったのは事実。
特にアキラ→ヒカルへの意識はちょっと笑ってしまうレベル。
「ヒカ碁読んでみたいけど囲碁のルール分かんないし…」っていう人も大丈夫。
私はアニメも漫画も完走したけど、ルールは最後まで分からなかった。
でもどっぷりハマってしまうくらい面白い。これは作者の技術がすごいとしか言いようがない。
他にも
他にもオリジナルアニメだと「ユーリ!!! on ICE」とか「さらざんまい」とか。
意外とめっちゃあるな…(笑)
今回は「私が読んだことある・アニメで見たことある作品」だったけど、「読みたいけどまだ読んでいない・見ていない作品」の方がまだまだ多い。
「絶愛-1989-」とか、「間の楔」とか。
「魔道祖師」のアニメ、途中まで頑張って見てたんだけど、あまりにちんぷんかんぷんで挫折した…
多分あれは小説読んだ人向けだと思うから、小説を読んでみたいんだけど、読み切れるかどうかが心配で手を出せていない。
今度ドラマが放送予定の「美しい彼」の原作小説も気になってるけど、これも読み切れるか…(活字苦手人間)
読めたとしてもこういう時、原作を読んだ上でドラマを見るか、ドラマを先に見た上で原作を読むか死ぬほど迷う。
ってか、これってブロマンスなの?BLなの?
なんかあらすじ読む限りだと普通にBLっぽい?
原作読むかはドラマ3話くらい見てから決めようと思います。