終わってしまった…
最高だった…
この感情を誰かと共有したい気持ちと、誰にも分かってほしくない自分だけの中に閉じ込めておきたいって気持ちがせめぎ合ってる…
でも4巻まで感想書いといて最終巻だけ書かないのも変だから書きます。
最終巻だからか、他の巻と比べて分厚かったです。
表紙も、やっと笑顔のふたり。(今まで笑顔の表紙は無かった)
↓今までの感想はこちら。
両親
絵って、音楽と違って作品が形として目に見える状態でずっと残るものだから、蓉一からしたら厄介でしょうね。
菖太が自分の将来について話した時のタケさんの顔!!
「言えたじゃねぇか」みたいな優しい顔してる(笑)
ちゃんと気づいてたタケさん、さすがやで…
しかも本家に付き添いで行ってくれるとか、お兄さんっていうか もはやお母さん感あるな
それにしてもヘッドフォンタケさん貴重だった。
林の中
いつも突然キスする桜井さんに拗ねる蓉一かわいい
蓉一も負けじと突然胸ぐらつかんで頑張ってキスするの、桜井さんガチで苦しそうww
そして2回も鳥に邪魔されてるの笑ったww
桜井「やっぱりさ── “誰か”には言っておくべきだと思わないか?」
いつも何かしら世間体を気にしちゃってた桜井さんの方からこんな台詞が出るとは思わなかった。
桜井「俺は───お前が困っている時に 誰よりも近くにいてやりたいんだ」
「もう世間体とかどうでもよくってさ お前さえ嫌じゃなければ
ここでずっと一緒にいたい そう言える立場になりたいんだ」
水川家に住んでいるとはいえ いつも部外者的立場だったけど、もうそういうのは嫌だと吹っ切れたんですかね。
これからもずっと蓉一と一緒にいるために。
そんな大事な話を煙草スパスパ吸いながら外で喋るなよ!!吉富さん!!
蓉一と吉富さんが言い争ってるのを菖太が眺めてるシーン、
ぎゃ────ってフォントが可愛いww
菖太から時々垣間見えるリアリストな部分。
彼が水川家に生まれてなかったら、ここまで冷静な思考で「仕方ない」とか思わなかっただろうなって思うとちょっと辛い。
実家
あの後どうなったかなーって心配してたけど、予想通りだった。
「うるせーババア!!」がかわいいwww ガキかよwww
お芝居っぽい反抗期ごっこwwww
きっと息子のことを普段からちゃんと見てる良いお母さんなんだろうなぁ…
この時藤本が見てるTV、「オラ アイドルさなる!!」って
もしかして「あまちゃん」?(見たことないけど)
本家へ
こういう不器用なおじさん好きだわ…実際に親だったら絶対嫌だけど。
そんな菖一おじさんも、桜井さんのことはちゃんと認めてるのね。
こんな時でも「空気悪ーーい!」ってデカい声出せる菖太すげぇわ。
誰よりもあの家を大切に思っている蓉一は「大家は俺なんですから!!」って堂々とデカい声出してて、絶対に譲る気はない。
1巻の時の蓉一じゃ考えられない発言と行動。
ここまで成長しちゃって嬉しいよ…
柏木「彼はこの場にいるべき男なんです」
か…柏木さーーーん!!
その後、蓉一が桜井さんの両肩をガシッと掴んで無理やり座らせ
蓉一「桜井さんはこの家に必要なんです
ずっと俺の側にいてください」
今まで父親のことで苦しんだことが多かったけど、今は違う。
蓉一「お父さんが残したものを受け継ぐことが どれほど大変なのかもわかっています
わかっているけど… それでも頑張りたい」
「あの家を俺に任せてほしいんです」と澄んだ目で堂々と言い張った蓉一がカッコよかった…
桜井さんが「強くなったな…蓉一」みたいな顔してるのもよかった。
名シーンだった。
一年分www 菖太のなんでもハッキリ言うとこ好きだわ
ここで新事実が明かされる。
それを先に言ってよ!!!
夜に駆けるおじさん
蓉一のほうが俺よりずっと強い
おじさんが思い悩みながら全力で走ってるのってなんかいいよね!
蓉一のことを大事に思ってるはずなのに、結局まだ傍観者気取りで一歩踏み込めていない桜井さんは、蓉一の方がずっとずっと強くて大人だったことにやっと気づいたのか。
藤本「「大人」なんだからさー こーゆー時にイバんないでどーすんの?」
そういえば、少し前も藤本「大人の方が絶対有利」って言ってたな
こういう時でも一応恋のライバルだった相手に発破をかけてくれる藤本、お前ほんと大好きだよ…
藤本も実はちゃんと成長してたってことなのかな。
遺言書
よ…よかった… 本当に心底ほっとした。
でもそれを今更蓉一に伝えるのもなんか難しいよな
どう伝えるべきか…。
本格的なお引っ越し
桜井「…迎えにきたぞ ここを開けてくれ」
なんか囚われの姫を助けにきた王子みたいだなwww
ずっと一人でいいやと思ってた桜井さんが水川家で人の温かさを知って変わっていったのと同じで
家の関係で悩んでた蓉一や菖太は部外者の桜井さんだからこそ救われたのでしょうね。
突然の訪問者に目を輝かせて固まるタケさんwww
あれ?もしかして一目惚れか?
タケさんも目がキラキラになることあるのか…って思ってたら
そのこさんも吉富さんを見て目がキラッキラwww
この状況面白すぎwww
蓉一と藤本
よかったーーーー(涙)
やっぱり親友になれるよお前ら!!
自分の将来のこととか、菖太やタケさん達とはまた違って話合うこと多いと思うし、
なんか羨ましいわこの関係…
お互い一人には戻れない二人。
きっと今まで以上にすごくいい関係になれると思う。
部屋で
片づけてるのに昔のノート出てきて、中断してついつい読んじゃうっていうのめっちゃわかるww
で、なかなか進まないっていう。
桜井さんも、大人だからってもう遠慮しないって心に決めたんだね
ここからのシーンは、ガチで素晴らしかった。
作画とかコマ割りとかセリフとか空気とか、
エロいというよりも耽美で温かみがあり、全部よかったです。
最近気づいたんだけど、日高ショーコ先生の描く服のシワめっちゃ好きだわ
指一本一本が空いての服にめり込んでて、必死にしがみついてます!!って感じが伝わってくる。
蓉一ってよく人のこと両手で勢いよく押すよねwww 危ないww
涙目のおじさんwww
蓉一の俺だって負けないんだから!みたいな頑張ってるところも可愛いよね
ぬるうぅって桜井さんがジェル使って蓉一のお尻に指すべらせて
蓉一「今の何ですか」の顔が面白すぎたwww
蓉一って意外と顔に出るよね!しかもコロコロ表情変えるし(桜井さんの前だと特に)
なんかこれからも蓉一が頑張って桜井さんをリードしようとするんだけど、結局大人な桜井さんに丸め込まれて終わりってパターン続きそう。
日高ショーコ先生はさすがだなぁ 濡れ場もひとつひとつ全ページ全コマ丁寧だった。
夜中のうちに証拠隠滅ww
ホテル行ったふたりも見てみたかったな〜 蓉一の反応絶対面白いってわかるもん
月夜
桜井「風で雲が全部流れてる 月がキレイ」
ここの桜井さんすっげー綺麗…特に何かあるわけでもないけどお気に入りのコマです。
やっぱりここであの時蒔いた種の話題。
なんかここ、すっごい優しい言い方なんだよなぁ桜井さん…(涙)
花はそんな簡単に、すぐには咲かない。種を蒔いて水をやって、時間をかけて育てていかないと咲かない。
ゆっくり時間をかけてふたりの距離が縮まっていったように。両親のことも時間をじっくりかけて考えていくと、いつか愛おしく思えてくる。
結局何の花だったんだろうな…(花全然詳しくないからわからん)
表紙に描かれてる花にも花言葉とか意味があるんでしょうね。
後日談
みんなでお花見してる扉絵ほっこりする。向こうのほうでポツンと一人で立ってる男って誰だ…?
菖一おじさんか?
一年半
蓉一、髪の毛切った?? 雰囲気がちょっと爽やかになってる気がする!!
タケさんも藤本も元気そうでよかった。
みんなの将来のことも、ちゃんと上手くいきますように。
菖太がいなくなったからもあるけど、タケさんと蓉一が大声あげて言い争ってるの新鮮www
タケさん…フラれたのか(笑)
しかもその相手が相手なだけに、タケさんからしたら複雑だよなぁ…www
藤本が蓉一にフラれた時に「付き合ってたわけじゃないんだから、そんなあさーい感情を失恋経験にカウントするなよ!」って言ってたタケさんがこんなことになるとはwww
これでタケさんもあの時の藤本の気持ち理解できたのではなかろうか。
大学
大学でノリノリで絵を描いてる蓉一、髪の毛目玉クリップでとめてるww
よく絵を描く時髪の毛くくったりしてたけど、目玉クリップは予想外だったww
目玉クリップって絵描く人にとっては割とよく使うアイテムだよね 多分。
視界がスッキリして描きやすくなればなんでもいいだろうから
「あ、髪留め持ってくるの忘れた…目玉クリップでいいや!」ってかんじだったのかな(笑)
あの蓉一が、同じ大学の人達と喋ってるのを見るだけでちょっと感動した…
顔つきもなんか大人っぽくなったし、こんなに立派になっちゃって…
蓉介が大切にしてたあの家を、蓉一が思いを受け止めて継承してるのが素晴らしい。
ああいう綺麗な家のアトリエに籠もって絵描きまくるのって楽しそうだよなー いいなぁ
菖太
菖太「ヨウちゃんは俺を見捨てて先に逃げたけど もう恨んでないよ」
その時の蓉一の顔ww
やっぱ菖太ってすげぇわ。普通本人に言えないよw
本家で蓉一が菖一おじさんに自分の主張をぶつけてる姿を見て、自分も頑張ろうって前に進むことを決めた菖太。
この漫画、一人の人間が誰かに影響を与えて、その誰かがまた別の誰かに影響を与えて…ってのが連鎖していっててすごいわ
菖太ってバリバリ勉強して会社設立してめっちゃ有能なエリート社長になりそう。
なんでも器用にこなせそうだし、友達いっぱいいるし。
母親
蓉介の絵が自己主張激しかった理由がここで判明。
なるほど。やっと納得した。
ずっとボヤッとしていた母親のこともやっと知れたし
今の蓉一も、以前のように父親の影に縛られるわけでもなく、むしろ身近に感じている様子。
桜井「お前が生まれたら その時に蒔いて育てて
その名前と同じ花を咲かせる予定だったらしいよ」
今まで何度か枯らしてきたけど、今度こそは咲きますように。
まとめ感想
名作すぎた…
こんなに人との触れ合いで生まれる感情の機微や繊細な動きを丁寧に描写できる作家さんなかなかいないよ…
高校の現代文の教科書に載せるべき、もしくは図書館に全巻置くべき作品だと思うよこれ
桜井さんと蓉一、本当にお前ら出会えてよかったな!!!って思う。
あの時、桜井さんと蓉一ぶつかってよかったね…!!飲み物飲んでてよかったね蓉一!!ってめっちゃ思う。
ここまで来て小冊子付き(特装版)を買わないという選択肢は無い。
小冊子も最高だった…
メガネ桜井さん!!!貴重!!!
菖太、ふたりの関係未だに気づいてないのwww
この作品、メインふたり以外も同じくらいみんな大好き…あとタケさんの手作りクッキー食べたい…
BLを普段あまり読まない人にもオススメできる美しい作品でした。