買った時期も買った本屋も覚えてるのに、なんでこの漫画を手に取ったかは全然覚えてないんですよね。
多分ジャケ買いだったのかな…?
日高ショーコ先生の絵って、“端麗”って言葉が似合うような繊細さと美しさがあって、平積みされているこの漫画の表紙に一目で惹かれたんだと思います。
実は3巻まで買ってずっと放置してました すいません…
久々に読むか〜って読み返したらめっちゃ面白くて残り4巻5巻を急いで買った。
桜井さん(バリバリ働く35歳おじさん)×蓉一(無愛想な美大生)の話。
このふたり第一印象最悪すぎたし、お互い相手のことが苦手だとハッキリ自覚してるし
これ大丈夫か?進展するのか?って焦った。
もしこのふたりが同じクラスだったとしても、絶対友達になってなさそう(笑)
心情描写が丁寧な分、話が進むのはゆっくりでした。(日高ショーコ作品って大体がそんなイメージある)
第一印象最悪なふたり
蓉一「礼はいいですよ まぁ俺も悪かったし」
「…それに くだらないことをいつまでもグチグチ言われるの嫌いなんです」
「本も交換した シャツも洗った これでもう文句ないですよね」
なんだこいつ(笑)
顔はすっごいキレイだけど、全然笑わないクソガキやんww
これは常識人っぽい桜井さんでも何か言いたくなりますわ
桜井「世の中 俺みたいに出来た大人ばっかりじゃないんだぞ!」
若者に対してちゃんと注意してくれる桜井さん優しいな…
蓉一「「桜井さん」より大人な人としか付き合いがないんで」
返しもしっかり強いの笑ったww レスバ強そう
蓉一がミステリアス無愛想クソガキな分、菖太の無害な明るさに助けられた。
菖太かわいいなぁ…年相応の男の子って感じ。
菖太が蓉一の笑顔初めて見たって言ってたし、本当に全然笑わないんだな蓉一…
菖太なら面白い話でもして、蓉一を笑わせてやろうとかしてそうなのに。
ここ、蓉一の笑顔じゃなくて足元しか描かれてないのいいよね。
蓉一がぶっ倒れた桜井さくんを引きずる図面白いwww
若者がおじさんをズルズル引きずってるっていうのがwww
そして引きずられてる桜井さんの顔www
僕の名前
ずっと「キミ」呼ばわりしてくる桜井さんを不快に感じて、やっと自分の名前を教える蓉一。
今まで名前告げてなかったのかよ!!
蓉一「桜井さんて 俺のこと嫌いでしょ
だから俺も桜井さんは苦手です」
なんてハッキリ言うんだ蓉一…
あんな年上のおじさんにこうもハッキリ言えるメンタル、羨ましい…
本当にこのふたり結ばれるの?
笑顔
蓉一が謎のおじさん(柏木さん)と喋ってるのを偶然目撃した桜井さん。
ここで初めて桜井さんは蓉一の笑顔を見ることになる。
めっちゃいい笑顔するやんお前!!ってなりました。
笑った方がいいよ!!
桜井さんと同じで、読者も初めてここで蓉一の笑顔が見られたって演出が素晴らしい。
仕事で水川家へ
桜井さん、夢にまで蓉一が出てきてる(笑)
意識しまくりですね。
それにしても桜井さんは何回不法侵入してるんだ…
ここらへんから、徐々に蓉一の素性も明らかになってきた。
なるほど、油絵を描く人だったのか。
蓉一、桜井さんのことを
「他人事で他人行儀」
「誰にでも適当に愛想よくして でも本当は誰にも興味ないんですよね」
と、桜井さんの本質を見抜いたり鋭いところあるな…
お互い親を早くから亡くしていて、何気に似たもの同士のふたり。
桜井「別に悪気は無かったんだ 単にキミの描く絵に興味があって…」
蓉一「興味って絵だけに? それとも俺に?」
このセリフでやっとBLらしさが出てきた感じある。
なんかもうBL読んでるってこと完全に忘れてた。(このふたりずっと仲悪いし、BLらしい描写全然ないし)
普通の一般小説読んでる気分だったぜ…
蓉一の過去
そりゃ小さい頃に父親を亡くして、「君はあの父親の息子なんだから才能がある」「父親の使っていた道具で絵を描くといい」とか言われたら
蓉介(蓉一の父親)の人生をトレースするわ…
そしてまた桜井さんは蓉一に会うために水川邸へ出向き不法侵入するんだけど
この時の蓉一の笑顔がめっちゃかわいい…!!!!
柏木さんと駅で喋ってた時の笑顔と全然違う。
本当に心の底から面白おかしいって感じで笑ってて
そんな笑顔もできるのかよ!もっと笑った方がいいよ!!ってなった。
このふたり、相手を意識するようになったのは桜井さんの方からなんですね。
いいぞいいぞ〜
藤本
うわ なんかチャラそうなやつ出てきた(笑)
多分こいつがこれから物語をいい感じに引っ掻き回してくれるんだろうなぁ楽しみ。
そして桜井さんが地方の支社に異動になっちゃうかもって噂。
うっそだろ!せっかく2人の距離が縮まってきたのに!!こんなところで!?
タケさん視点
菖太が存在感強すぎて、タケさんがどんな人か全然わからなかったから番外編はありがたい。
蓉一の父親、蓉一そっくりすぎない?見分けつかんわ。
あんなに明るく元気な菖太の小さい頃が、ずーっと膝をかかえてムスっとしててビックリした。
今とイメージが真逆すぎて…
愛人ってワード出てきたけど、これ何時代?昭和?
蓉一も菖太もタケさんも、幼少期はこの水川家にずっと振り回されてきたんでしょうね。
菖太が今こんなに元気で明るく振る舞っているのも、実は何かを抱えすぎている故なのかどうか。
蓉介おじさん───
このうるさい鼠は 俺が考えているよりずっと
たくさんの大人の言葉を聞いて縛られて 育ってしまったのかもしれません
タケさん…!!お兄さん的ポジションで菖太や蓉一をあたたかく見守ってやれよな!!
まとめ感想
超スローテンポ。
その分物語の細かいところ、そこまで重要じゃないようなモブの描写まで しっかり描かれていて
これからじっくりと2人の仲が深まっていくんだなと思いました。
深まっていく…よね?
兆候はあるから大丈夫だよね?
まだ話は始まったばかりだし、蓉一の心も桜井さんと触れ合うことで徐々に打ち解けていったらいいなぁ。
蓉一も菖太も竹生も珍しい名前だよね。初見じゃ読めなかった。
ふりがな無しだと絶対無理。
あ、でも竹生は読めるな(笑)
あと、蓉一と菖太は名前がシンメトリーになってるなぁって思った。
親の蓉介も菖一もシンメトリーだし、名前つける時ちょっとは意識したのかな?って思う。
タケさんだけシンメトリーじゃないのは、多分タケさんは他の2人ほど水川家に縛られてないからかな?(他2人の名字は「水川」だけどタケさんだけ名字「岩崎」だし)
こういう名前とかを考察するのも楽しいです。