ススキノ首切断　致命傷は首元から肺の近くまで達する　瑠奈容疑者は被害男性に相当強い殺意か

2023年08月15日(火) 16時17分 更新

殺人容疑でも逮捕された田村瑠奈容疑者

　札幌・ススキノのホテルで男性が殺害され遺体の首が切断された事件で、致命傷となった刺し傷は、首元から肺の近くに達するほど深い傷だったことが、捜査関係者への取材で明らかになりました。

　田村瑠奈容疑者（29）と父親の修容疑者（59）、母親の浩子容疑者（60）の３人は共謀して、先月１日から２日にかけ、ススキノのホテルで62歳の男性を殺害した疑いで14日、再逮捕されました。
　男性は、背後からナイフとみられる刃物で首のあたりを複数回突き刺され殺害されましたが、捜査関係者によりますと、致命傷となった首元の刺し傷は、肺の近くに達するほど深い傷だったことがわかりました。
　また男性は、遺体の状況などから襲われた際、両手を後ろで拘束されていたとみられています。
　一方、瑠奈容疑者は殺害後、ホテルの部屋で男性のスマートフォンを自ら持ち込んだ工具を使って壊したとみられることがわかりました。
　捜査本部は、瑠奈容疑者が強い殺意をもって男性を襲い、そのうえで工具を持ち込むなど周到な準備をし証拠隠滅を図ったと見て調べています。
　捜査関係者によりますと、再逮捕された時点では３人は容疑を否認、または黙秘しています。