法廷マーダーミステリー「奪うもの、奪われるもの」
1 あらすじ
「死刑! 判決は死刑! 左手コレクター殺人事件の第1審判決は死刑です!」
ニュースの中で記者が左手コレクター殺人事件と呼ぶ事件が起きたのは、今から2年前。
通報で駆け付けた警察官が見たのは浴室に横たわる男性の遺体と、切断されたばかりの左手だった。冷凍庫には切断された左手が3つ保管され、裏庭には人体の頭部が埋められていたという。
たちまちマスコミやワイドショーが騒ぎ立て、左手コレクター殺人事件と呼ばれるようになった。
逮捕されたのは18才の少女。彼女はすべての犯行と死体遺棄(バラバラにしたこと)を自供したが、一方で”動機”は完全黙秘を貫いた。
合わせて4つの左手が見つかったものの、被害者は3人までしか特定されていない。バラバラにされた頭部や両脚など、死体が複数の場所で発見されたのだが、1人分の死体が足りなかったのだ。
少女は本当に3人(もしくは4人)の命を奪ったのだろうか?
切断した左手を冷凍庫へ保存したのはどうしてか?
そして第1審の”死刑判決”は維持すべきか、回避すべきか?
これから始まる裁判は左手コレクター殺人事件の第2審!
史上最年少で裁判長となった”園倉芽衣”、検察官は剛腕で知られる”九重陽太”、そして弁護人は新人弁護士の”花宮真琴”という布陣で裁判バトルを戦うマーダーミステリー。
検察官は第1審判決を維持して、”死刑判決”を勝ち取れるか!?
弁護人は第1審判決を覆して、”死刑を回避”できるのか!?
裁判官は”真実を見極める”ことができるか!?
法廷マーダーミステリー いざ開廷!!
2 登場人物
・ 裁判官チーム
裁判長 園倉芽衣 (30)
史上最年少で裁判長まで昇進した才女。小柄で童顔のた
め、学生に間違えられてしまうことが悩みの1つ。
裁判員 池神あきら (50)
有名な芸能レポーター。数々の特ダネを掴むことができた
のは、特別な能力のおかげ・・・?
裁判員 鳥羽いろは (33)
アイドル出身の売れっ子女優
・ 弁護人チーム
弁護人 花宮真琴 (32)
第1審の国選弁護人からバトンを引き継いだ。正義の味方
になりたいと弁護士になったものの、理想と現実の間に悩
む日々。
被告人 西村陽葵 (20)
逮捕された当時の年令は18才。身体つきが細く身長も低
い女性。彼女が男性3人を殺害し、死体をバラバラにでき
るのだろうか?
証 人 月島ゆたか (33)
〇△市役所の職員、第3の事件の通報者。
左手コレクター殺人事件が発覚したのは、彼の通報がきっ
かけ。
・ 検察官チーム
検察官 九重陽太 (42)
警察からの信頼が抜群の、熱き検察官。
「異議ありっ!」を叫びたいなら、彼が適役。
警察官 十津川翔子 (29)
事件現場に最初に駆けつけた警察官。本人の強い希望に
より、裁判に参加。
証 人 西村あかり (40)
被告人の母。第1の事件は西村宅が事件現場とされ、西村
あかりか被告人の陽葵どちらかが犯人であるという状況。
自身の犯行を否定すると検察官チームの有利な証言になる
関係で、検察官チームの証人。
3 事前配布用テキスト
読込時間を「5~10分」短縮するための、事前配布用テキストです。
第1審判決になります。
ダウンロード先
https://d.kuku.lu/5y376v5py