営業部 部長 S.I.
1989年入社。営業活動を通して情報収集した市場動向を、商品企画会議へフィードバック。
経営企画推進部 部長 S.T.
1995年入社。商品企画会議の総括責任者。
経営企画推進部 デジタルコンテンツG 主任 E.M.
2007年入社。「ひゃくもん」プロジェクトのリーダー。
せとうちシステムの商品企画会議では、実に様々なテーマで議論が交わされている。「例えば、直近の開発プロジェクトで用いた新技術を商品化に応用できないかと検討する日もあれば、ICTに関する面白いニュースや事例を皆で持ち寄ってアイデアを膨らませる日も。メンバーも固定せず、発信したいことがある人は自由に参加できるので、色々な人の意見を聞いていつも刺激を受けています」と、議長を務めるT部長は笑う。
「面白いもので、会議中の余談から思いがけず商品のアイデアが飛び出すこともあります」と語るのは、営業部のI部長。「その日の会議は、私が営業活動を通して聞いた市場の声をフィードバックするという主旨で集まったのですが……」ひとしきり話した後、ふと、前日の我が家の出来事が頭をよぎったのだという。「子供が宿題の百マス計算をしていたので、答え合わせをしてあげたのですが、これが本当に時間も手間もかかって大変でした。また、以前からも子供には百マス計算の宿題が出されていましたが、子供が百マス計算に取り組み続けることでどれだけ成長しているか、はっきり見えてこない」
会議のメンバーに軽い気持ちで「何かいいアプリでもないかな」と尋ねたI部長。しかし皆が見たことのある百マス計算アプリは、どれも時間つぶしのクイズ感覚といったシンプルなものばかりで、I部長が期待するような、本格的な知育アプリは見覚えがないという。「だったら、私たちが作ればいい。思わず手を挙げていました」と笑うのは、経営企画推進部のM主任。『ひゃくもん』プロジェクトが始まった瞬間だった。
「開発のテーマは、手軽に楽しく基礎計算力の定着や向上を図り、親子で取り組める学習アプリ。社内で議論を重ねながら、どのようなアプリにしていけば良いか模索し続けていきました」と、当時の様子を振り返るM主任。
「多様なアイデアを取り入れながら、“足し算・引き算”と“掛け算・割り算”の2バージョンの『ひゃくもん』が、徐々にカタチになっていきました。教育ITソリューションEXPOでのお披露目も決まっていたのですが、実際の教育現場の方々がどんな反応を示すのか、期待と不安でいっぱいでしたね」と、苦笑いのM主任。
「EXPOでの『ひゃくもん』は大好評。当日、ブースには多くのお客様が訪れて、不安や心配がいつの間にか嬉しい悲鳴に変わっていました。信じて頑張ってきたことを実際に評価されるのは本当に嬉しいですし、自信にもつながりました」と、M主任は顔をほころばせる。
嬉しい出来事は、それだけではなかった。「後日会社に、九州のとある小学校の先生からお礼のメールが舞い込みました。“授業で利用していますが、生徒一人ひとりの学力によって目標の設定ができ、計算結果や取り組み状況を把握できるので、とても重宝しています”という声をいただき、本当に感激しました」
そして『ひゃくもん』は、モバイルアプリ開発力をPRするための開発事例としても活躍し、他の学習系アプリの受注につながる波及効果も生み出している。「実際の教育現場で活用されているという事実が、『ひゃくもん』の品質、ひいては当社の企画力の高さを示す、何よりの証明。商談でのお客様の反応も確実に変わりました」と、自信に満ちた表情で語るI部長。
しかし『ひゃくもん』はまだ発展途上だと、M主任は語る。「やりたいことはたくさんあります。例えば多言語対応。せっかくアプリストアから世界中に公開できるのだから、英語版、中国語版などをどんどん展開して、世界中に当社の技術を知ってもらいたい」
もちろん、彼らの頭にあるのは『ひゃくもん』のことだけではない。「当社には、長年にわたって文教系で培ってきた強みやアドバンテージがあるので、その分野でのアプリのラインナップをもっと増やしていきたいですね。この後の会議でも、そんなことを話し合うつもりです」と、T部長。
今日もせとうちシステムの会議室では、夢に挑戦する社員たちが、熱い議論を交わしている。