昨夜は訴状を読んであれこれ考えていたら明け方になってしまった。
なんとしても不可解な訴状である。地主の証言が主体になっていて、まるで原告が地主であるかのような展開。


要するのこの訴状で日新プランニングが言いたいことは、全ては地主の言を信じて土地の売買をやった。もし、地主の言うことに嘘があるのなら日新プランニングは被害者である。日新プランニングは後でゆっくり地主を訴えて土地代は取り戻すつもりなのか。

地主にとって日新プランニングは心丈夫な味方であり、土地を買ってくれたお客様なのである。だから、訴状を書くにあたって、地主があれこれ作り話をしても日新プランニングは異を唱えず100%信じてくれるのである。地主にとっては素晴らしい友である。トラブルがあれば、すべてを地主一人のせいにしようとしているなんてことは思いもよらないのである。


この民事裁判の日新プランニングの目的は2つ。一つは地主の嘘がバレること。山崎家の持っている証拠とやらを開示させ、地主は加害者で日新プランニングは被害者であることを証明されること。2つ目は、その結果、検事が起訴することを諦めること。

一石二鳥を狙っているとしか考えられない。地主は建造物等損壊教唆罪となる。即ち、GIGAZINE倉庫を壊せと地主は日新プランニングそそのかしたことになる。間接正犯ということになるのかな。


日新プランニングの描いたストーリーが覆るためには、地主が日新プランニングに全て言わされたと証言することである。

大体のところは次のようであったのではないかと推理する。

地主は高齢で記憶が曖昧であるが、病気をして以降身辺整理をしたいと思っていた所、「あなたの土地を買いたいという人がいます。当社が仲介いたします。」といって仲介業のパワーエステイトがやてきて契約書を結ぶに至るのであるが、地主の言い分に疑問があっても自分たちは何も知らないことにする。全て調べて知っていても知らないことにして地上げするのである。グレーゾーンの地上げである。契約書を読んでいるとあちこちに地主が買い主の業務がスムーズに運ぶためにあらゆる協力を惜しまないことと書かれている。地主は買い主の誘導のままに話が進んでゆくのである。

地主は初めは初代持ち主の孫からもらったと言い、本人が否定すると、初代持ち主からもらったと話が変わり、10年間、地主は自分の倉庫として使っていたので法的に自分のものであると言い出す。斜め向かいにGIGAZINEの本社があるときに地主が勝手に倉庫を使うことは出来ない。旧社屋から新社屋に引っ越してから7年しかたっていない。10年は無理である。しかし、この建物は自分のものであらねば土地は買ってもらえないのである。そのために色々話に尾ひれがついてくる。自分で考えたものか他からの悪知恵かは定かではないが、地主は編集長がこう言ったああ言ったという割には本人に会っても誰だかわからなかった。初めは地代をもらっていないという主張だけから、時間の経過とともに話の内容が複雑になってくる。訴状を見ると話は盛りに盛ったてんこ盛りである。

もし、初めから真実を語っているのなら、話の内容が変わってくることはない。
ところが訴状に添付されている平成30年の契約書にはなぜかは知らないけれど平成31年の複雑怪奇な理由が理路整然と書かれている。ここでも時間軸の矛盾が起こっている。予知能力でもあるのか。

あの土地は私の父が地主から買ったものであるが、その後、地主は領収書を買いてくれずもっと金をよこせと言いはった。編集長は登記は地主が事を起こしたときに裁判せよと父から言われていた。

そういう事実があるので、地主は地代を一度も請求してこなかったのである。それでもあの土地を売りたかったのである。真ん中にあるヤマザキの土地だけがその価値を低くする原因なのである。そこに悪知恵をつけてくれる人たちが登場すれば渡りに船である。地主はその儲け話に乗ったのである。その挙げ句に父の筆跡でないとひと目で分かる土地賃貸借契約書まで作ったのである。

警察が乗り気でない告訴なのに、どうして日新プランニングはわざわざ刑事事件弁護士まで雇って民事を起こしてくるのか不思議であった。この辺も私の推理なのであるが、従来ならばこんな地上げは誰の知るところでもなく事件にもならないのであるが、今回はGIGZINEという大きなニュースサイトで取り上げられ、同じ業界仲間から火種の小さいうちに消せと言われ、今後のこともあるので万一を考え先手を打つ気になったのではあるまいか。たしかにこのまま放置しておくと、グレーゾーンの地上げはやりづらくなる可能性があるかもしれない。大手の企業から文句の一つも出てきそうである。どこのことかはNETで調べればすぐに分かる。

日新プランニングの本気度は、雇った刑事事件弁護士からでもよくわかる。民事に刑事弁護士とはね。