今回の逮捕容疑は、男性と一緒にホテルに入ったとされる瑠奈容疑者が男性を殺害し、修、浩子両容疑者は、男性の殺害に使用したとされる刃物や、遺体を運ぶスーツケースなどを用意するなどした疑い。犯行の計画を主導したとみられる修容疑者は、札幌市内の病院で長く精神科医として勤務しており、反戦や反原発運動にもかかわり、「患者に寄り添った、優しい先生」との評判だったようだ。

 プライベートでは、修容疑者にはこんな顔もあった。

「月光倶楽部」など、複数の名前でバンド活動をしていた。職場のイベントや札幌市内などで定期的にライブを開いていた。動画サイトには「lunanet(るなねっと)」というタイトルで、80本ほどの動画が残っている。修容疑者のバンド活動を知るライブハウスの関係者は、

「lunanetの名称は瑠奈容疑者からとったものです。それくらい瑠奈容疑者を溺愛(できあい)して、大切にしていた。バンドではギターを担当し、リーダー役でみんなの先頭に立って引っ張る先生でした」

 と話している。

忌野清志郎が好み

2012年にSNSに「月影の騎士?」との表題で投稿した田村修容疑者の写真。コメントに対し、「仮装したライブイベント」と答えている。

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 動画サイトで演奏していた曲を視聴してみると、メッセージ性の高いものが多く、忌野清志郎が好みのようで、カバー曲がいくつもアップロードされている。

 前出のライブハウスの関係者は、

「修容疑者は『ともに頑張って生きよう、あきらめないで』といったメッセージを発信するような曲が好きで、動画サイトにもよく出していた。ただ、昔のブログにもあるように、スイッチが入るとちょっと怖いところがあった」

 とさらに別の顔があったと話す。

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瑠奈容疑者を溺愛する様子がうかがえるlunanetのブログ