札幌市のススキノのホテルで男性(62)の遺体が頭部を切断された状態で発見された事件で、北海道警は8月14日、札幌市厚別区の無職田村瑠奈容疑者(29)と、両親の修(59)、浩子(60)両容疑者=いずれも死体損壊容疑などで逮捕=を殺人の疑いで再逮捕した。これで親子3人全員が、殺人と遺体損壊などの容疑で逮捕となった。犯行の計画を考えたとみられている修容疑者は、医師としての評判は高かったようだが、ブログなどでは殺人を肯定するような文言をつづっており、“別の顔”も見えてきた。
【写真】コスプレ? 2012年5月に「月影の騎士?」と題して田村修容疑者がSNSにアップしたのはこちら
道警の家宅捜索で、頭部は自宅の浴室にクーラーボックスに入った状態で見つかった。当初は氷で冷やしていた様子だが、10日以上も保管しており、捜索に入ったときはかなり腐敗が進み、においもきつかったという。その後の調べで、瑠奈容疑者は、男性の遺体を損壊している場面や、切り落とした頭部に触れている様子をスマートフォンで動画撮影していたことなどが確認されている。
捜査関係者は、
「クーラーボックスは少なくとも6個、確認されており、男性の遺体をバラバラにして持ち出そうとしていた形跡もあります。瑠奈容疑者と男性は今年春ごろに知り合い、数回会っていて、2人の間にトラブルが起きたことが犯行動機とみられています。瑠奈容疑者に加えて両親まで猟奇的な犯行に及んでいる。裁判までに精神鑑定も予想され、真相の解明には時間がかかるでしょう」
との見方をしている。