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猪木vsアリの格闘技世界一決定戦のビデオは30年間封印された幻のビデオ(プロレスファンで言うところの「裏ビデオ」)として、ノイズ混じりでボケボケのビデオがマニアの間で交換され続けてきましたが、数年前にいきなり権利関係が解消されてDVD化されました。よって、今となっては珍しくもなんともないコンテンツになってしまいました。
ですが、「放送当日の録画ビデオ」は自分にとっては特別です。どんなに画質が悪くても見入ってしまうんですよね。放送当時の文字スーパーとか、CMとか、そんな試合とは全く無関係なところばかりを喜んで見てしまいます。じゃあ、その頃のビデオなら何でもいいじゃ無いか、と言うとそうではありません。プロレスじゃ無いとダメなんです。何なんでしょうね、この感覚。
最近、その有り難いビデオのCMまでちゃんと入った、それもしっかりとした画質のビデオを見る機会がありました。
チルチルミチルの100円ライター、オリエント液晶クォーツ。今なら液晶クォーツ時計と百円ライター、同じ値段で買えちゃいます(オリエントのようなブランド品ではないですが)。時代の変化を感じます。
「日本のブル」小松製作所。美女が大好きな人のブルドーザーを洗車するCMは新鮮でした。今、ブルドーザーのCMって見ませんね。やっぱり高度成長時代、日本列島を改造するためには重要な道具だったのでしょう。そう言えば、全日本プロレス中継では「田植え機」のCMをやってました。
ついでにダイハツ「シャルマン」も。大番組なので多くのスポンサーがついていて、懐かしいCMをラウンドごとにいろいろと見ることができました。もう、猪木vsアリではなく、「CM」を見ているという倒錯した状態になってしまいました。
このビデオを見ながら、これまで所有していた当時ビデオは、アンドレ・ザ・ジャイアントvsチャック・ウェップナー戦、ウイリエム・ルスカ vsドン・ファーゴ戦などが入っていたので、当日の夜の放送分だったと言うことにあらためて気づきました。よく考えればあたり前でわかることですが、これまで「このビデオは昼放送分なのかな?夜放送分なのかな?」とうっすらと疑問に感じていたので、その答えが出ました。
昼の放送では放送現場もいろいろあわてていた様子も放送画面から見受けられました。1976年当時ってビデオテープで微妙な時差再生をするのは超大変な作業だったんですよね。収録中のテープを外すわけに行かないので。複数台で収録しながら、最初の方を収録したビデオを止めて、巻き戻して頭から再生するという神業のようなことをしていたと言うことです。
さらに昼放送での大失敗は、試合後のジャッジの発表の音声に誤って放送テーマ音楽がかぶってしまったこと。肝心のジャッジの点数が半分しか聞こえていませんでした。音声さん?「やっちまった」という感じです。ちなみに、夜放送分ではちゃんとジャッジの音声が聞こえます。生放送では間違えて音を出しちゃったんでしょうね。
そして放送局の混乱は放送終了後にも。番組終了後に次のCMが出ないというミス。しばらくしたら「道頓堀くいだおれ」のCMが途中から流れたので、もしかしたら大阪(朝日放送?)だけの放送事故かもしれません。
こんな感じでいろいろと興味深く見させていただきました。もはや「格闘技世界一」などそっちのけだな、と思われてしまいそうですが、スリーディグリーズの国歌斉唱や観客席の倍賞美津子さんにも感動しながら、じっくりと鑑賞いたしました。・・・・コレも試合では無い??
「猪木vsアリ」の諸々(もろもろ)をこよなく愛する当ホームページHPの管理人は、他のページでも「たわごと」を書いています ので、ヒマな時にのぞいてみてください。
「一寸先はハプニング」こそ、プロレスの醍醐味です。放送も含めて。
先日からのビデオのお話の続きですが、きっと↓↓このビデオで録画したんでしょうね。それも1時間しか録れないから、高価なテープを2本も使って。そしてビデオの定価は約30万円。今で言えば100万円以上でしょうね。私もそろそろいい年になって、ある程度ちゃんとした収入があるつもりですが、それでもなかなか手が出せない値段です。その当時録画をして残してくれた方に感謝です。