自分のミスをPCのせいに…経歴詐称疑惑の「モンスターバイト」のおかげで現場は大混乱!
日刊SPA! / 2023年8月14日 8時53分
それ以上に問題なのは水田さんにミスを伝えても、自分の過ちを素直に認めないことだった。
「『あっ!システムエラーですね、改善しておきます』と、自分のケアレスミスをシステムのせいにするんです。エクセルのピボットテーブルなどを使い、便利に仕様を変えていくので、不必要な箇所も変更されてしまうんです。まるで使い勝手の良い道具のように扱うため、自分のミスした箇所が埋もれていくんですよ」
さらに水田さんは被害になりそうだった八王子の店長に電話を入れて、「設定の段階でエクセルに書いていない項目があったので、システムエラーになってしまいました」と間違いをパソコンのせいにしたのだという。また、さらなる大きなミスが生じたのだ。
◆ミスがばれないよう自分の名前を消す
「エクセルで作成した採用代行の管理シートに、応募者を一覧で管理している電話番号の欄があるのですが、水田さんが全ての人の番号を同じ番号にしてしまったんです。危ういところで事故を防ぐことができましたが、それからは誰が対応したのか分かるように、対応者氏名を記入する欄を設けたんです。
すると水田さんは自分のミスがバレるのが嫌だったのでしょう、『3日経ったら名前を消していいですか』とおうかがいを立てたんです。ダメだよと拒否しても、いつの間にか消えているんです。理由を尋ねると『個人情報保護の観点から、自分の名前を消しました』と平然と言いのけるんですよ」
ため息が連続して漏れる野崎さんだが、さらに“事件”が生じてしまった。
「神奈川県のあるスーパーは、応募年齢を65歳までと限定していたんです。それなのに68歳の男性が面接にやってきたと店長から苦情が出たんです」
◆年齢制限を伝え忘れてしまった結果
採用代行が応募者を振り分ける段階で68歳の男性に年齢制限を伝えるべきだったが、水田さんが怠ってしまったことによって、応募者は傷つき、店長も後味の悪い思いをしたのだ。
「全体の周知事項に『気をつけてもらいたい』と目立つように告知したんですが、水田さんから謝罪もありませんでした」
自分のミスを他のせいにしたり、ミスを隠そうとしてエクセルを操作したりと、水田さんの仕事ぶりを改善するにはどうしたらいいかと野崎さんは悩む。
「自分の範疇が正義であるといわんばかりの態度から、プライドが高いと推測されます。年齢に関係なく、周囲に害をもたらすスタッフのプライドの高さはこちらでも対処しようがないです」
水田さんの将来の夢は企業コンサルタントだと言う。だがそれらしい勉強をしている気配はない。それもプライドの高さゆえの自己保身なのか。次のバイト更新はないだろうと、野崎さんは疲労感が漂う表情を浮かべた。
<取材・文/夏目かをる>
【夏目かをる】
コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆~恋、のような気分で♪」
―[モンスター従業員]―
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