システム開発の現場において、ソースコード管理ツールは必要不可欠な存在です。ソースコード管理ツールがあるおかげで、ソースコードの履歴管理ができ、複数人での開発もスムーズに進められます。
いまや多くの開発現場で活用されているソースコード管理ツールですが、種類が多く、どれを選べばよいか分からない方も多いでしょう。そこで本記事では、6種類のソースコード管理ツールをご紹介します。システム開発に少しでも携わっている方は、ぜひ参考にしてください。
ソースコード管理ツール1:GitLab
GitLabは、GitLab Inc.が提供する分散型のバージョン管理ツールです。ソースコードの変更管理にGitを使用しており、Githubと仕様が似ています。そのため、これまでGithubを使用したことのある方であれば、すんなりと使えるでしょう。また、ソースコードの管理だけでなく、「アジャイルプロジェクトの管理」「継続的インテグレーションとデリバリー」「DevSecOps」など、開発をスムーズに進められる機能を多く備えています。
実際にGitLabを利用しているユーザーからは、「基本的にGithubと同じように使用でき、既存の知識を活かして操作できる点が良い」「GithubよりGitLabの方が使いやすい独自機能がある」といった口コミが寄せられています。
GitLabには、有料プランと無料プランがあるため、幅広いユーザーが利用できます。また、有料版は30日間トライアルが可能なため、自社で行う開発に適したソースコード管理ツールか見極めることも可能です。
ソースコード管理ツール2:Git
Gitは、分散型のバージョン管理ツールです。先ほどご紹介した、GitLabやGithubはGitの考えを用いて開発されたツールであり、世界中の開発現場で使用されています。そのため、Gitの使い方をマスターすると他のGithubやGitLabを使用する際も知見を活かすことが可能です。
実際にGitを利用するユーザーからは、「分散型ツールであるため、複数人での開発が行いやすく、開発スピードが向上した」「コミット、プッシュさえしておけば後から戻りたい場所まで戻れるため、気軽に修正できる」といった口コミが寄せられています。
しかし、Gitは高性能なツールである分、学習コストの高いツールでもあります。初心者の方は、じっくりと時間をかけて学習するのが良いでしょう。
ソースコード管理ツール3:Subversion
Subversionは、The Apache Software Foundationが提供する中央集権型のバージョン管理ツールです。中央のリポジトリに最新のバージョンが更新されていくため、個人がローカルで履歴を管理する必要がないのが特徴です。
SVNと呼ばれており、制作されたのが2000年と古いソースコード管理ツールですが、Gitよりも操作が簡単で学習コストも低いため初心者にもおすすめです。
ソースコード管理ツール4:Sourcetree
Sourcetreeは、Atlassianが提供するバージョン管理ツールです。GUI形式で視覚的に操作可能なため、コマンドの知識が少ない初心者の方でも、ソースコードのバージョン管理が簡単に行えます。
実際にSourcetreeを利用しているユーザーからは「コミットやプッシュなどGitの基本操作を理解していれば、Gitのコマンドを理解していなくてもGUIによって簡単に操作できる」「複数のリポジトリを一括管理できるため便利」といった口コミが寄せられています。
Sourcetreeを使用するとソース管理の負荷を減らすことができるため、開発に専念できるといったメリットもあります。
ソースコード管理ツール5:Bitbucket
Bitbucketは、Atlassianが提供するGit管理ツールです。プロジェクトの計画、コード開発、テスト、デプロイを全て1箇所で行えるのが特徴です。また、同社プロジェクト管理ツールの「Jira」やタスク管理ツールの「Trello」とも連携可能なため、チーム間の連携が行いやすいのもBitbucketの特徴です。
ソースコード管理ツール6:TortoiseSVN
TortoiseSVNは、THE TORTOISESVN TEAMが提供するバージョン管理システムです。専用のGUIを備えているため、Subversionのコマンドを使用せずにソースコード管理が行え、初心者でも使いやすいのが特徴です。
実際にTortoiseSVNを利用するユーザーからは、「GUIで操作可能な点が最大のメリット」「日本語設定が可能なため、初心者でも右クリックで簡単に使いこなせる」といった口コミが寄せられています。
無料で配布されており、多くのユーザーが利用できるのもメリットです。
複数のソースコード管理ツールを比較しよう
それぞれの製品の特徴を理解できた方は、複数のソースコード管理ツールを比較してみましょう。比較には、ITreviewのサイトの利用がおすすめです。視覚的に比較でき、利用者の口コミを参考にできます。プロジェクトの状況を踏まえて比較・検討し、最適なソースコード管理ツールを導入しましょう。