• (10)「男純情」

    初回放送日
    2022年9月23日 (金)

    昭和27年2月。晋作(小林薫)は梅子(かたせ梨乃)との将来を真剣に考え始める。ある日、かつぎの行商をする加代(萩尾みどり)の姿を目にする。晋作は加代を店が終わったあとに呼ぶが、そこで加代の夫がすでに亡くなったと知る。揺れる晋作は大きな決断をする。春、安男(金山一彦)と久枝(松本典子)の関係にも変化が訪れる。辰巳鮨をとりまく人々も新たな人生に歩みだしていく中、晋作は安男にある贈り物をする。

    • (9)「聖しこの鮨」

      初回放送日
      2022年9月22日 (木)

      雪の中正彦(谷口誠)を探しに行った晋作(小林薫)が熱を出し、梅子(かたせ梨乃)がかいがいしく看病しているところに豆奴(藤奈津子)がやってきて、晋作の枕元で大騒ぎ。翌日の仕事が気になり、晋作はおちおち寝ていられない。安男(金山一彦)が菊田(花沢徳衛)の親方に晋作の代わりをお願いし、急場をしのいだ辰巳鮨にクリスマスがやってくる。晋作は梅子に頼まれ店を臨時休業して正彦と3人で銀座のレストランにでかける。

      • (8)「子は心外」

        初回放送日
        2022年9月21日 (水)

        辰巳鮨に梅子が出入りするようになり、何かにつけ晋作の世話を焼き正彦もすっかり懐く。そんな梅子を安男は疎ましく思い始める。辰巳鮨がこれまでと違う雰囲気になっていくのを感じた晋作は梅子に「もう来ないでくれ」と告げる。ある日正彦がいつまでたっても帰ってこない。注文もたてこんでいたので黙々と鮨を握る晋作だったがやがて雪が降り始める。そこに梅子がやってきて正彦を浅草で見かけたと知らせる。

        • (7)「ウロコ落ちたか」

          初回放送日
          2022年9月20日 (火)

          辰巳鮨にも定休日をという清吉(下條アトム)の提案を受け入れた晋作(小林薫)。みんなは出かけたが、店に残り手持無沙汰になり頼まれた仕事をついついしてしまう。そんな昔気質の晋作をみかねた仕立て屋の長谷川(若山富三郎)が梅子(かたせ梨乃)という女性を紹介する。しかし晋作はその話を断る。ある日やくざ者の男がやってきて「清吉を出せ」と騒ぐ。清吉はその男に追われていた。晋作は清吉をかばってやくざ者と対峙する。

          • (6)「イイキ、なまイキ」

            初回放送日
            2022年9月20日 (火)

            11月。晋作(小林薫)は安男(金山一彦)を鮨職人として一人前に育てようと厳しくしつけるが、安男は失敗しては蹴り飛ばされ不満だらけだ。ある日辰巳鮨に清吉(下條アトム)という腕利きの職人が加わる。兄弟子がいれば安男のためになるという晋作の親心だったが、何事も器用にこなし進歩的な考え方の清吉に安男はすっかり心酔し、晋作も振り回される。辰巳鮨に新しい風が吹き始めるが、しかし清吉には秘密があるようで…。

            • (5)「花火は火花」

              初回放送日
              2022年9月16日 (金)

              夏。晋作(小林薫)は豆奴(藤奈津子)の旦那・金森(北村和夫)から川開きの座敷に招かれる。豆奴が思いを寄せる晋作に身の程を知らせるためだ。金森の脇に侍らされる豆奴と対面する晋作。一方いまだ一人前になれないことに焦る安男(金山一彦)は晋作の留守中、お腹をすかせた正彦(谷口誠)とその友達に巻き寿司をつくる。しかしできたのはボロボロののり巻き。そこに晋作が帰ってきて、安男はこっぴどく怒られると覚悟するが。

              • (4)「オレは母だ」

                初回放送日
                2022年9月15日 (木)

                正彦(谷口誠)は4月から小学生。入学式へ一人で行くのに気が進まない晋作(小林薫)は安男(金山一彦)に「正彦の母親になれ」と命令する。二人は正彦の持ち物の準備を始め慣れないながらも雑巾と草履袋を縫う。入学式が迫ったある日、母加代から正彦へ小包が届く。中には加代が縫った雑巾と草履袋が入っていた。一人になって涙をこらえる正彦を晋作は優しく抱きしめる。そして正彦は母の草履袋を手に晋作と入学式に出かける。

                • (3)「おいしい話」

                  初回放送日
                  2022年9月14日 (水)

                  正月、安男(金山一彦)は鮨の出前先で豪遊していた中学の先輩藤岡(中島陽典)から「鮨屋をやめて自分の仕事を手伝わないか」と誘われる。一方晋作(小林薫)は、柳町の店を閉めてビルの中に出店しないかともちかけられる。またとない話を前に煮え切らない晋作と大喧嘩し、安男は店を飛び出し藤岡を頼る。藤岡は進駐軍の闇物資を盗む一味に安男を引き入れる。警察に安男を迎えにいった晋作はある決断をする。

                  • (2)「死んだはずだよ」

                    初回放送日
                    2022年9月13日 (火)

                    辰巳鮨に晋作(小林薫)を「父ちゃん」とよぶ少年・正彦(谷口誠)がやってくる。その母加代(萩尾みどり)と晋作はかつて夫婦同然だったが加代は空襲で死んだと思われていた。正彦は加代からの手紙を持っていた。一方安男(金山一彦)は昔気質の晋作のやり方に耐えかね辰巳鮨から出ていくが、なぜか正彦がくっついてくる。安男はやっとのことで正彦から逃げるが、寂しさのあまり泣きじゃくっている正彦を見て思わず抱きしめる。

                    • (1)「ゴリラが来た」

                      初回放送日
                      2022年9月12日 (月)

                      昭和25年東京柳橋。辰巳鮨の親方・兵頭晋作(小林薫)のもとに鮨職人の先輩・平山幸吉(地井武男)が息子を連れてくる。その若者-平山安男(金山一彦)を一人前の職人に仕込んでくれというのだ。昔気質で頑固な晋作から厳しい指導を受ける安男は脱走を考え始める。親方が留守のある日、辰巳鮨に近所の芸者・豆奴(藤奈津子)が駆け込んでくる。自身に入れあげている嫌な客から逃げてきたのだ。安男は豆奴をかくまうことにする。