古代のシリア・パレスチナでは、この土地をねらうエジプト新王国やヒッタイトが撤退したあとは
- アラム人
- フェニキア人
- ヘブライ人
の「セム語系3民族」の活動が活発になりました。
詳しく説明していきます。
アラム人

アラム人はシリアのダマスクスという都市を拠点に内陸貿易 (陸上貿易)で繁栄しました。
アラム人が使ったアラム語とアラム文字は、西アジアでひろく使われるようになりました。
フェニキア人

フェニキア人は
- シドンやティルスなどの都市を拠点にし、船をつかった海上貿易をしました。
- 北アフリカに カルタゴ という都市を建設しました。
- フェニキア人が使ったフェニキア文字はギリシア文字やアルファベットのもとになりました。
ユダヤ人(ヘブライ人・イスラエル人)
ヘブライ人は、ユダヤ教という宗教をつくったことで有名です。
ヘブライ人は、自分たちではイスラエル人と名乗っていますが、他民族からはヘブライ人と呼ばれていました。そして、あとで説明するバビロン捕囚の後からはユダヤ人と言われるようになりました。
ヘブライ人はパレスチナに住んでいましたが、一部の人はエジプトで奴隷にされていました。
エジプトにいたヘブライ人は、紀元前1300年頃に、モーセがリーダーとなってエジプト新王国から脱出しました。この出来事を「 出エジプト 」といいます。

エジプトを脱出したヘブライ人は、パレスチナにヘブライ王国(イスラエル王国)をつくりました。
ダヴィデ王とその次のソロモン王が有名です。
ソロモン王の死後、ヘブライ王国は、北のイスラエル王国と、南のユダ王国に分裂しました。
分裂前のヘブライ王国は、イスラエル王国と呼ばれることがありますが
分裂後のイスラエル王国はヘブライ王国とは呼びません。
ちょっとややこしい表記になってすみません。
のちにイスラエル王国は、アッシリアに征服されました。
アッシリアは紀元前7世紀にオリエント地域全体を初めて統一した国です。
ユダ王国はこのときは生き残ったのですが、このあとできた新バビロニア王国に征服され、住民は新バビロニア王国の都バビロンに強制連行されました。
この出来事をバビロン捕囚といいます。
その後、ユダ王国の人々は、新バビロニア王国を征服したアケメネス朝ペルシアによって解放されました。
バビロン捕囚をおこなった新バビロニア王国の王様をネブカドネザル2世といいます。
アニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」では「ネブカドネザルの鍵」というアイテムがでてきます。なにか関係あるのでしょうか・・・
ユダヤ教
バビロン捕囚から解放されたユダ王国の人びとはユダヤ教をつくりました。
特徴は
- ユダヤ教の神は唯一神ヤハウェ
- 経典は『旧約聖書』
- メシア(=救世主)と選民思想を信じている
ユダヤ教では、いつか来るこの世の終わりにメシア(=救世主)が助けに来てくれるけど、救われるのはユダヤ教徒だけで、ほかの人びとは救われない(選民思想)と説かれています。
おわりに
シリア・パレスチナからエジプト新王国やヒッタイトが撤退した後、アラム人、フェニキア人は貿易で活躍し、ヘブライ人は苦難の果てにユダヤ教をつくりました。
次回、「オリエント」というエジプト・シリア・アラビア半島・イランあたりの広~い地域を一つの国が征服します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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