簿記の試験には電卓がぜったい必要です。
厳密にいうと、そろばんや暗算でもいいのですが、ぜったい電卓のほうがいいです。

電卓と言っても
- 100円均一のお店で買えるもの
- スマホのアプリ
- 家電専門店で販売している、ちょっとお高めのもの
とか、いろいろありますよね。
今回は、簿記の試験で使う電卓について
- マスト(絶対必要)な機能
- あると嬉しい機能
- この機能がついてると試験では使えません!
- 実際わたしが試験合格したときに使っていた電卓
などについて解説していきますので、ぜひご覧ください!

文章を読むのはめんどくさいけど電卓は欲しい!
という方は具体的な電卓の紹介へどうぞ!
簿記の試験で使う電卓に必要な機能
簿記の試験で使う電卓について
「この機能は絶対あったほうががいいよ!」というものをご紹介します。

ある程度のサイズ
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縦15〜20cm×横10〜15cm
くらいの大きさの電卓がおすすめです。
自分が成り行きで使っていたものはタテ12cm×ヨコ7cmでしたが、使うたびに「小さいなあ」と思っていました。
早打ち機能(キーロールオーバー)
これは100均商品などの廉価品にはあまり付いていない機能だと思います。
早打ち機能(キーロールオーバー)があると
電卓を打つとき、キーから指を離す前に次のキーを押しはじめても入力を認識してくれます。
簿記の試験では結構早いタイピングをしないと間に合わないです。
でも、どんなに速く打てても、この早打ち機能つきの電卓じゃないと
入力を認識してくれないんです!ショック!
なので電卓は早打ち機能つきを強く強く推します。
ある程度の桁数
自分が試験に持って行った電卓は10桁表示でした。
ただ、問題によってはもっと大きな数が出るかもしれないので
12桁表示くらいあったほうが安心です。
メモリーキー(M+、M-、MRCキーなど)
これはたいていの電卓についている機能だと思います。
メモリーキーは数字を一時的に記憶させておく機能です。
「M+」「M-」キーで、電卓で計算した数字をメモリーに足したり引いたりすることができます。
簿記の計算では、たとえば在庫の商品
- 単価100円の商品Aが100個
- 単価200円の商品Bが300個
の総額を求めるシーンもあるので
そういう時に役立ちます。
電池内蔵
ソーラー式でも使えますが、試験会場が薄暗くて電卓が使えなかったらヒサンなので
- 電池タイプ
- 電池とソーラーパネルの併用タイプ
の電卓を用意したほうが無難です。

簿記の試験で使う電卓にあると嬉しい機能
簿記の試験で使う電卓について
「この機能はなくてもいいけど、あると嬉しいなあ」というものをご紹介します。
桁下げ(バックスペース)キー
打ち間違えたときにひとケタ戻せるキーです。地味に便利です。
サイレントタッチキー
タッチ音が気にならない静音設計のキーです。
(ただ、ほかの受験生がタイピング音がカタカタうるさかったら意味ないかもしれませんが)
すべり止め
電卓のなかには、滑り止めやストッパーがついているものがあります。
ぐらついたり滑ったりすると計算に支障がでるので、あったほうがいいです。
(ない場合も、100均の滑り止めシールとかで改善はできます)
GTキー(グランドトータル計算)
これも廉価品にはあまりついてない機能です。
GT(グランドトータル)機能は、「 = 」キー を押すたびにその答えが電卓に記憶され、
「 GT 」を押すと、それまで記憶されていた数値の合計がズバンと表示される機能です。
わたしの電卓にはついてなかったのですが
集計表などの問題で「これがあったら早く計算できそうだなあ」
と、うらやましく思っていました。

角度調整表示(チルト画面)チルト機能

チルト機能は、ディスプレイ部分を見やすい角度に調整できる機能です。
部屋の蛍光灯が反射しない角度に調節できるので、計算するときにストレスがかからず便利です!
おすすめの電卓メーカーは?
よく聞く電卓メーカーには
- カシオ
- シャープ
- キヤノン
などがあります。
特にどのメーカーがダントツで優れている、というのはありません。
ただし、メーカーによって操作方法やキーの配列が微妙に違っているので
- 早めに電卓を購入し、その電卓に慣れる
- 試験直前に電卓を買い直すのは避ける
ほうがいいでしょう。

電卓のおすすめ機種
では、必要な機能・おすすめ機能がついている電卓をご紹介します。
少なくとも私が挙げた「必要な機能」の
- ある程度のサイズ(縦15〜20cm×横10〜15cm)
- 早打ち機能(キーロールオーバー)
- 桁数(10~12桁以上)
- メモリーキー
- 電池内蔵
をすべてクリアしたものを選んでいます。
カシオのお手軽モデル MW-100TC-WE
- サイズ:約14.9cm×10.1cm
- 10桁
- 早打ち機能・メモリーキー・ソーラーと電池の2電源
と、必須機能は完備している、お手軽価格のモデルです。
- 桁下げ(バックスペース)キー
- 0をいちどに2つ打てる「00」キー
もあるので、その分スピードアップできます。
カシオ GTキーとチルト機能付き! JF-100GT
- サイズ:約17.9cm×10.7cm
- 10桁
- 早打ち機能・メモリーキー・ソーラーと電池の2電源
の、必須機能に加えて、あると嬉しい
- 桁下げ(バックスペース)キー
- GTキー(グランドトータル計算)
- 角度調整表示(チルト画面)
がついています。サイズは大きくなりますが「GT」キーと角度調整表示(チルト画面)がついているので使いやすいです。
カシオ 12桁でGTキーとチルト機能付き! スタイリッシュなJF-S200-WE
ひとつ前の「JF-100GT」との違いは「桁数が増えた」のと「スタイリッシュなデザイン」です。
- サイズ:約18.4cm×11cm
- 12桁
- 早打ち機能・メモリーキー・ソーラーと電池の2電源
の、必須機能に加えて、あると嬉しい
- 桁下げ(バックスペース)キー
- GTキー(グランドトータル計算)
- 角度調整表示(チルト画面)
がついています。
シャープ コスパの良いモデル EL-N431-X
- サイズ:約17cm×11cm
- 10桁
- 早打ち機能・メモリーキー・ソーラーと電池の2電源
の、必須機能に加えて、あると嬉しい
- 桁下げ(バックスペース)キー(「→」キー)
- GTキー(グランドトータル計算)
- 角度調整表示(チルト画面)
- 裏面に4か所のすべり止め
がついています。
amazonでは1000円切っていました。それでGTキー付き、チルト画面というのはかなりお得!
シャープ ほぼ全部入りモデル EL-N732K
- サイズ:約18.5cm×11.2cm
- 12桁
- 早打ち機能・メモリーキー・ソーラーと電池の2電源
の、必須機能に加えて、
- 桁下げ(バックスペース)キー
- サイレントタッチキー
- GTキー(グランドトータル計算)
- 角度調整表示(チルト画面)
が付いています。
この記事で紹介している機種の中で、サイレントキーになっているのはコレだけです。
あと、すべり止めがついていれば個人的にはカンペキだったのですが、未確認となっています。
キヤノン お手軽タイプ LS-105WUC
- サイズ:約14.7cm×10.6cm
- 10桁
- 早打ち機能・メモリーキー・ソーラーと電池の2電源
の、必須機能に加えて
- 桁下げ(バックスペース)キー(「→」キー)
がついています。
お手軽価格ですがポップでかわいいデザインの電卓です。
キヤノン 機能充実タイプ KS-1220TU
- サイズ:約17.8cm×10.9cm
- 12桁
- 早打ち機能・メモリーキー・ソーラーと電池の2電源
の、必須機能に加えて
- 桁下げ(バックスペース)キー(「→」キー)
- GTキー(グランドトータル計算)
- 角度調整表示(チルト画面)
- 裏面に4か所のすべり止め
がついています。
また、電卓のキーの印刷が耐久性の高いものとなっています。(従来比約1.7倍)
こういう電卓は使えません!
いっぽう簿記の試験では「使ってはいけない電卓」というのもあります。
商工会議所のホームページでは、電卓(計算機)についての注意事項が書かれています。
それによると
- 印刷(出力)機能
- メロディー(音の出る)機能
- プログラム機能(例:関数電卓等の多機能な電卓、売価計算・原価計算等の公式の記憶機能がある電卓)
- 辞書機能(文字入力を含む)
があるものは持ち込みできません。
ただし、「日数計算、時間計算、換算、税計算、検算(音の出ないものに限る)」機能がついてる電卓はセーフとのことです。
関数電卓がNGなのはちょっと盲点かもしれません。
「理系の授業で買った(買わされた)この関数電卓、作りがしっかりしてるからコレで受験しよう!」
と思って持っていったら、暗算で試験を受ける羽目になるので気をつけましょう。
あと、大丈夫とは思いますが
- スマートフォンやタブレット端末等の電卓機能は試験では使えません
(そもそも、試験中はスマホは電源OFFです) - 試験会場での電卓の貸し出しは行っていません
ので、ご注意くださいね!

この電卓で合格しました!
実際にわたしが簿記試験に合格したときに使っていた電卓もご紹介します。
カシオ(CASIO)のデザイン電卓・手帳タイプ・SL-300Cです。
小型軽量で携帯に便利な手帳タイプ。10桁表示です。
サイズは約12cm×7cm。重さは約50gです。
購入理由は?
たまたま持っていたからです(汗)
以前、仕事中にひんぱんに電卓を使うことがあったので、ポケットに入るような小型の電卓を購入しました。
簿記の試験を受けるにあたって、これを有効利用しました。
使ってみた感想
使えないことはなかったけど、タテ12cm×ヨコ7cmというサイズは正直「小さいなあ・・・」と思いました。
自分はけっこう手が小さいほうだから何とかなったのだと思います。
手が大きい人だったらこのサイズはたぶん無理です。
もう一回り、二回り大きいサイズをお勧めします!
それと、家で電卓を使っているときに、蛍光灯の光が電卓の画面に反射して見づらかったので、画面の角度を調節できる機能(チルト画面)があったほうがいいなと思いました。
実際の試験では蛍光灯の光が反射しなかったので結果オーライではありますが・・・
あと、自分に使いこなせるか分かりませんが「GT」(グランドトータル)キーがあったほうが計算が早く済みそうでいいな~と思いました。
まとめ
以上、簿記の試験で使う電卓についてお伝えしました。
必要な機能は
- ある程度のサイズ(縦15〜20cm×横10〜15cm)
- 早打ち機能(キーロールオーバー)
- 桁数(10~12桁以上)
- メモリーキー
- 電池内蔵
あったほうがいい機能は
- 桁下げ(バックスペース)キー
- サイレントタッチキー
- すべり止め
- GTキー(グランドトータル計算)
- 角度調整表示(チルト画面)
です。
なお、関数電卓やスマホの電卓は使えないので気をつけてくださいね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。