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すすきの頭部切断殺人 修容疑者の異様なブログを発見 瑠奈容疑者ら家族の求刑の見込みは?元検事は語る

HTB北海道ニュース / 2023年8月11日 16時51分

(c)HTB

札幌すすきののホテルで男性が殺害され頭部が持ちさられた事件。

謎が深まる事件の背景容疑者のブログから

動機の一端が垣間見られます

修容疑者のブログより「殺した時点で貴方は「人間」ではなく「ヒト」という獣になるんだよ」

家族3人で獣となる道を選んだのでしょうか…現場ホテルすすきのにあるホテルの客室で恵庭市の62歳の男性が殺害され、首が切断された状態で見つかった事件。男性の頭部や所持品などは全て持ち去られていました。

一時は迷宮入りかと思われましたが事件の発覚からおよそ3週間後・・・

札幌中央警察署菊地健司署長「逮捕罪名は死体損壊・死体領得、死体遺棄罪となります」

死体損壊などの疑いで逮捕されたのは札幌市厚別区の無職・田村瑠奈容疑者(29)、父親で医師の修容疑者(59)。

翌日には母親でパート従業員の浩子容疑者(60)も同じ容疑で逮捕されました。

一家3人が共謀したうえで、猟奇的な犯行に及んだという驚愕の事件。

背景には何があったのでしょうか。

被害男性と一緒にホテルに入り、男性の頭部の切断や持ち去りの実行犯とみられているのが娘の瑠奈容疑者。

捜査本部は男性を殺害した殺人の疑いでの立件も視野に捜査しています。

5月の下旬にすすきののダンスクラブで開かれた閉店イベント。

捜査関係者によると瑠奈容疑者と男性はこのイベントに参加していてこの日のうちに2人の間でなんらかのトラブルがあった可能性があるということです。

逮捕を受けて行われた容疑者らの自宅への家宅捜索では被害男性の頭部が浴室で腐敗した状態で発見されました。

さらに、何者かが手袋を着用しその頭部に触れている動画を警察が押収していたこともわかっています。

頭部を切断し持ち去る、そして自宅に保管し動画まで撮るという異様な行動について、かつて東京地検などで検事を務め、刑事事件にも詳しい中村弁護士は…シティ総合法律事務所中村浩士弁護士「強烈な恨み、憎しみ、憎悪の感情が通常に比べて著しく強かった」「殺害対象の象徴でもある表情が見える頭部をいつまでも保管して、何度も見て自分の殺害動機の達成感を充足させることを繰り返したいという強い殺害への欲求、これが可能性の1つとして疑われると思います」

「修容疑者はネット上にHPを作り日常を頻繁に更新していました。

こちらのHPにも娘の瑠奈容疑者への思いがつづられた箇所が残されていました」

修容疑者のブログ「以前から探していた親ばかグッズを拾った。録音可能なICレコーダー付きのコンパクトフォトスタンド。娘をなだめすかせてメッセージを入れてもらい常に携帯している」

「再度問われる、『人間を殺してなにが悪い』と。悪いなどと一言も言っていない。殺した時点であなたは『人間』ではなく『ヒト』という獣になるんだよ」「では肉親を殺されたら?」その時点で相手は「私にとって」獣です。

獣には獣としてそれなりに応じてあげるのが礼儀ってもんです」

瑠奈容疑者と被害男性のトラブルは、修容疑者にとって「娘を殺された」のと同じだったのでしょうか。

シティ総合法律事務所中村浩士弁護士「娘が決めたことに従わざるを得ず、犯行の発覚だけを防ごうと、親心で加担したという可能性も1つとしてはあり得ると思います。ただ29歳という若い女性が事前の綿密な計画性を立てることは知識が普通は無いので困難だと思います。事件発覚から逮捕まで相当日数が経っていて、共犯者が家族であるということを考えると相当綿密な口裏合わせ、これがなされているのが通常だと捜査官としては考えていると思います」

殺人の罪でも共謀が成立し起訴された場合にどの程度の求刑が考えられるのでしょうか。

シティ総合法律事務所中村浩士弁護士「(瑠奈容疑者に関しては)かなり用意周到に計画的に行われていますので、また、犯行態様も残忍であるということを考慮すると、求刑としては20年前後が予想されるところかなと思います」

「父親に関しては(殺人罪の)幇助犯ということになれば10年前後全ての犯行計画、絵を父親が描いて(瑠奈容疑者の)責任無能力、こういった主張も視野に入れた、ストーリーの作出ということまで仮にやっていたとなれば23年前後の求刑があってもおかしくはないかなとは思います」

一方で母親の浩子容疑者に関しては、「殺人の共犯になるのかどうか全く不透明なところかなと思います」「仮に死体遺棄等だけでの起訴となる場合に求刑としては3年前後というところが予想されるかなとは思います」

全容がいまだ見えないこの事件。

中村弁護士によると、動機の解明に時間がかかることや起訴内容を否認する可能性も高いことなどから初公判の見通しは早くて半年後、遅ければ1年以上先となる可能性もあるということです。

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